まずは材料を揃えましょう。
中華ちまきは、味付けをした餅米(おこわ)を竹の皮や笹の葉で包んで蒸したものです。
竹の皮は乾燥したものが売られています。甘いちまき用に使われる大笹の葉を使い、小さめのちまきを作っても上品です。また、これらが手に入らなければアルミホイルでも作れますよ。
食材は森ノオトらしく地産地消を意識して集めてみました。
まずは餅米です。「はやし農園さんが、はざかけ米を作っているよ」と森ノオトの梶田あゆみさんからのアドバイス。
販売所を訪れると、生産者の林英史さんとお話しすることができました。
生産者の方から直接食材を買うことができると、「おいしいレシピを考えなくっちゃ!」と、より気合いが入ります。
続いて、おこわに合う野菜や肉を準備しましょう。
地元の食材が揃うところといえば、JAの直売所「ハマッ子」。ここでは、干し椎茸、筍、無添加の焼豚を買うことができました。
にんじんと長ネギは顔なじみの青葉グリーンファームさんにて購入しました。
どれもご近所で手に入る食材たちです。
今回は出汁を使わずに仕上げるために、旨味のもとになる刻み昆布、ちりめんじゃこも加えます。入っているとうれしい、うずらの卵もひとつずつ入れることにしました。
<材料(6個分)>
もち米 2カップ
焼豚 100g
筍(茹でたもの) 50g(茹で方は筍料理特集をご覧ください)
にんじん 50g
長葱 1/2本
干し椎茸 2枚
刻み昆布 大さじ山盛り1杯
ちりめんじゃこ 大さじ山盛り1杯
ごま油 大さじ1杯
醤油 大さじ1杯
うずらの卵(茹でたもの)6個
醤油(うずらの卵用) 少々
椎茸の戻し汁+水 200cc
五香粉(あれば) 少々
<つくりかた>
(1) もち米は洗って一晩たっぷりの水につける。調理の30分ほど前にざるにあげ、水気を切っておく。
(2) 竹の皮は洗ってから水につけて3時間程度もどす。水気を拭き取っておく。
(3) 干し椎茸は手で小さく折ってからひたひたの水につける。厚みのあるものは前の晩から戻しておくとよい。柔らかくなったら戻し汁(残しておく)とわけておく。戻し汁は水と合わせて200ccにする。
(4) 焼豚、筍、にんじんは1㎝程度の大きさの薄切りに、長葱は5㎜幅の輪切りにする。
(5) 大きめのフライパンか中華鍋を用意する。鍋を火にかけて、ごま油を入れ全体になじませる。にんじん、干し椎茸、筍を炒める。続いて、もち米とその他の材料を加えて炒める。
(6) 全体に油がなじんだら、水を加えて、焦げ付かないように時々鍋底から混ぜる。醤油、五香粉を加えて汁気がなくなるまで火にかける。
(7) もち米が水分を吸収したら火を止め、竹の皮を三角の袋状にした中につめる。醤油少々と五香粉をからめたうずらの卵をひとつずつ入れる。三角形に包み、竹の皮の先端を巻き付けた中に差し込みくずれないようにする。タコ糸でしばってもよい。
(8) 蒸気のあがった蒸し器で25分ほど蒸す。
子どもたちの成長と健康を願う端午の節句のお祝いの席に、中華ちまきも仲間入りさせてみてはいかがでしょうか。
<おまけの情報>
使い終わった竹の皮。せっかくなので、洗って干して再利用。竹の皮や笹の葉には殺菌作用もあるのです。おにぎりを包んで野山にいけば、昔話の『おむすびころりん』の世界が広がります。
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