赤ちゃんからシニアまで!多世代が集まる「かもしだ小さなマーケット」
森ノオトの活動拠点「森ノオウチ」で、今年から新たなマーケットが誕生しました。地元産の野菜やお弁当でお腹を満たし、ナチュラル洗剤や布小物で心を潤し、健康&生活相談で暮らしを見直す。小さいけれど、魅力のギュッとつまった「かもしだ小さなマーケット」へ遊びに来ませんか? 次回は2月15日(金)に開催しますよ!

2019年1月18日、「かもしだ小さなマーケット」は“ひっそり”と産声をあげました。“ひっそり”と表現するのも、森ノオトとしてはとても実験的なイベントで、予測できない要素が多かったからです。

 

これまで大小さまざまなイベントを幾度となく開催してきた森ノオトですが、鴨志田地域ケアプラザさん、株式会社ツクイさんといったシニアの世代を対象とした活動をしている施設・企業さんとのコラボは初めてです。鴨志田地域の住宅街に建つ「森ノオウチ」まで坂を登って、わざわざ来てくれる方がどれくらいいるのだろうか……と、スタッフ一同少々不安に思っていました。

そしてなんと、当日は森ノオウチの目の前の道路が、補修工事をしているではありませんか! 朝からバリバリと道を剥がし、もちろん車両通行止めです……。

まさに森ノオウチの目前の道路が工事中。でも交通整理の担当の方々が、来場者にマーケット会場まで案内してくれて、大きな問題もなく開催ができた

そんな心配をよそに、マーケット開始の10時よりもうんと早く来てくれたお客様は、鴨志田地域で民生委員などをされている方々でした。「森ノオトの活動を新聞で知って、前から来てみたかったのよ~」という気さくな言葉に、スタッフの心が緩みます。

 

この日のお客様は、森ノハナレにある足踏みミシンに「わ~!懐かしい!こうやって動かすのよね~」と身振り手振りで説明する方が多く、現役で動かしているのを見たことのない森ノオトスタッフも「なるほど~」と学びの多い1日でした。

 

オープン後は、ひっきりなしにお客様が訪れました。

森ノオウチ駐車場では、はやし農園さんの野菜販売に、コマデリの地産地消のお弁当、LIVRER(リブレ)さんのナチュラル洗剤の量り売りの3店舗が軒を連ねます。

屋外のテーブルやウッドデッキでは、コマデリのお弁当を食べてゆったりと過ごす人たちの姿が多く見られた。滞在時間の長い方が多かったのが印象的

LIVRERさんの洗剤の量り売りのバルクスタンドはひと際来場者の目をひいていた。一人ひとりに丁寧に説明する茂木さん。森ノオトスタッフはLIVRERユーザーが多く、もちろんこの日も詰め替え容器持参で補充!

はやし農園さんの野菜をお目当てに来場する方も多かった。この日は旬のお野菜の販売に加えて、焼きもちのふるまいもあった

盛り上がりをみせたのが、森ノオウチ室内で行われた株式会社ツクイさんの健康相談。「InBody」という健康測定器に乗るだけで、体内の水分や筋肉量などの体成分の分析ができてしまう優れものが登場しました。カラダの健康状態が露わになり、結果に落胆した人が続出!これを機に、森ノオト理事長の北原まどかさんもダイエットを決意したほど。

測定後は株式会社ツクイのスタッフさんが評価表を見ながら、アドバイスをしてくれる

一方、森ノオウチの後ろの建物の「森ノハナレ」では、森ノオト発のアップサイクル布小物ブランド「AppliQué」の商品の販売と、鴨志田地域ケアプラザさんの生活相談を開催しました。お茶をのみながら、「どこから来たんですか?」と初めて会った人同士も会話している様子が見られ、ほっこり。

 

青葉区桜台から来た80代の男性は「チラシを見て何だか楽しそうだと思って。若い世代の人と話す機会がないから、今日は楽しいよ」と、隣に座った子育て中のママさんと話を弾ませていました。

この日最年長は99歳の女性。鴨志田の坂道を徒歩で来たと話し、その健脚にみんな驚いた。AppliQuéの商品を手にとったり、コマデリのお弁当も楽しんでいらっしゃいました

鴨志田地域ケアプラザさんの生活相談では、これから介護サービスの利用を検討したいた方が実際に相談。「以前からケアプラさんに行かなきゃと思っていたのに、ここで話せるなんて助かった」と話していた

蓋を開けてみれば、0歳から99歳まで、男性も女性も、ご近所さんも遠方からも。多くの人が訪れ、「地域の多世代」が集まり、隣の人と会話をして、心がホッとするような場をつくることができました。

 

青葉区は坂が多い地域。より近所でちょっとした買い物やお茶ができたら……、誰かと話せる場所が地域にあったら……。森ノオウチが地域にとって、開かれた多世代が集まる拠点になっていく。そんな可能性を感じた第1回目の開催となったのでした。

 

この場を継続的に実施していこうと、第2回(2月15日)・第3回(3月28日)の開催が決まりました。第2回は、鴨志田地域ケアプラザさん、株式会社ツクイさん、はやし農園さん、コマデリさん、LIVRERさん、森ノオトから「AppliQué」に加えて、オーガニック食材の量り売り「バルクフーズ」さんが出店します。

 

暮らしに潤いを与えてくれる品々、人々に、きっと出会える「かもしだ小さなマーケット」。地域のあたたかさを感じられる場所、森ノオウチでお待ちしています。

Information

<かもしだ小さなマーケット>

日時:2019年2月15日(金)・3月28日(木) 10:00~14:00

場所:森ノオウチ (青葉区鴨志田町818-3)
*車は停められませんので、徒歩または自転車でお越しください。

 

主催&問い合わせ

NPO法人森ノオト 045-532-6941

event@morinooto.jp



共催:鴨志田地域ケアプラザ 045-961-6911

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この記事を書いた人
宇都宮南海子事務局長/ライター
元地域新聞記者。エコツーリズムの先進地域である沖縄本島のやんばるエリア出身で、総勢14人の大家族の中で育つ。田園風景が残る横浜市青葉区寺家町へ都会移住し、森ノオトの事務局スタッフとして主に編集部と子育て事業を担当。ワークショップデザイナー、2児の母。
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