【7/23-24】港再び!めぐる布市@象の鼻テラス
森ノオトが毎月7日間、定期的に開催している布と手芸用品に特化したリサイクルファブリックマーケット「めぐる布市」。昨年の9月に初めて横浜市青葉区を飛び出し港方面へ旅をしてみたら、ワクワクする出会いがたくさんありました。あのワクワクな時間をもう一度楽しみたい!今年も再び象の鼻テラスへ向かいます。

めぐる布市が始まってこの6月で丸2年。コロナ禍のスタートということで、人数や時間を制限した開催方法は、2年たった今も変わりません。当初やむをえずこの形になったのですが、逆に今では、この形だからこそ、訪れた人たちがゆったりと布や道具に向き合い、没入する時間をとことん楽しめる、めぐる布市ならではの魅力的な空間になっているように思います。

5月のめぐる布市。この時は、刺繍をテーマに開催

めぐる布市は「ものの一生が美しくめぐる社会」をめざし、「捨てるとつくるを楽しくつなぐ」場です。

 

いつか使おうと大切にしまい込んだまま使いそびれた布や手芸用品を、次に生かしてくれる人につなごうと寄付布募集のお声がけを始めたのが5年前。だんだんと認知されるようになり、今では全国から毎日のように寄付のお申し込みをいただきます。

受け入れの方が間に合わず、順番にご案内するため数カ月お待たせをしている状態です。きっと早く整理してスッキリしたいであろうなあと申し訳なく思うのですが、「いつでも大丈夫!準備して連絡を待っていますね」と言ってくださる方が多く、わざわざ送料をかけて、時間をかけて託していただくその期待にこたえねば!と日々感じています。

昨年1年間で、めぐる布市が循環させた布や資材の量は、6トン以上。段ボールの数では、およそ640箱になります。これは寄付を通じて受け取った布や資材を、めぐる布市という場を通じて次に使う人へとつないだ量です

 

昨年9月、初めて青葉区の小さな工房を離れ「象の鼻テラス」でめぐる布市を開催しました。

象の鼻テラスは、横浜市中区の都市臨海部にあり、目の前に海と公園が広がる、とても気持ちのよい場所です。昨年開催した時には、ガラス張りの開放された空間、外には船が見え、時々汽笛の音が聞こえてくる会場に、旅をしてきたかのような気分でした。

 

いつも工房に来てくださる常連さんとあの場で会えるのもまたなんだか不思議な感覚で、いつもと違う高揚感に包まれた2日間。終わった途端、「絶対来年もやりたい!」とみんなで心に誓ったのでした。

2日間はまるでお祭り!みんなでお揃いのサコッシュをつけたのもたのしかった

 

ーめぐる布市は、アイデアやヒト、想いをつなぐ場所ー

めぐる布市は布や手芸用品が単に安く購入できるだけではなく、作るアイデアや作る人同士がつながる場です。

今回も、訪れた人がワクワクする場、作ってみたくなる場を目指して準備を進めています。

昨年運んだ布はダンボール200箱分。今年も着々と準備を進めています

 

布のほか、糸や道具と、みなさんそれぞれのお目当てが

 

もちろん、作らない人もその場で布を選んでオーダーしたり。いろいろな楽しみ方があります

 

ーコラボ企画も豪華!ー

【パタゴニア横浜関内ストア】

今年は、パタゴニア横浜関内ストアのみなさんにもご協力いただけることになりました。

パタゴニアといえば、環境保全に取り組む企業として知られていますが、その活動は製品にとどまりません。

以前、横浜関内ストアの中で、着古したパタゴニア製品をアップサイクルしてサコッシュ(ポシェット)を作るというワークショップを一緒に開催させていただきましたが、穴の開いたパンツがサコッシュとしてまた愛着のあるものに生まれ変わる様子にお客さんと一緒になってワクワクしました。

スタッフの皆さんがとても気さくでありながら環境のことを本気で考え日常の中で取り組んでいらっしゃる様子にとても刺激を受けました。

 

今回は、会場内にミシンを設置し、リペアのデモンストレーションのほか、その場で持ち込みのお客様にリペアサービスを無償で実施していただけます。

主に防水性の生地の破れ等を補修するテープ「リペアパッチ」を使った補修サービス。 ダウンやレインコートなどの防水タイプの生地におすすめ

ぜひ、穴の開いたダウンやレインコートなどがおうちで眠っているという方は、当日お持ちください。

パタゴニアブックス新刊『しんぴんよりもずっといい』会場で販売中!

 

【May Me(メイミー)】

昨年人気で、オープンと同時に人だかりができていたMay Meブースが今年もやってきます。「シンプルで少し可愛らしく、長く愛用できるお気に入りの1着」をコンセプトに大人服を中心としたデザインを制作する洋服作家・伊藤みちよさん。

イベントや講師としての活動のほか、ソーイングの著書を出されていたり「すてきにハンドメイド」(NHK-Eテレ)に出演するなど、多方面で活躍されています。

昨年は委託販売のみでしたが、今年は伊藤みちよさんご自身が会場にいらっしゃることに!

「デザインをする時には、途中で投げ出さず最後まで作る喜びを体験してもらえるようなレシピ作りを心がけている」という伊藤さん

 

自身で作ったものを愛着をもって大切に着続けることがエコにもつながってくるというところは、布市にも合い通じるなあと感じます。

洋服を制作する過程ででてしまうまだまだ使えるハギレの販売や、パターン、プロがおすすめする手芸道具などの販売も

 

【オリジナルぬいぐるみワークショップ】

オリジナルぬいぐるみづくりのワークショップを開催します。シルエットだけのぬいぐるみの中から好きなものを選んで、ハギレやボタン、リボン、毛糸など、様々な端材をつかって自分だけのぬいぐるみづくりをします。

今回は、会場にちなんで、ぞうさんも用意しましたよ!お楽しみに〜!

 

ー布市を支える力強い布陣ー

【社会福祉法人グリーン】

今回、会場の装飾のメインともなるガーランドを制作していただいているのは社会福祉法人グリーンのみなさん。グリーンさんは普段の活動の中で制作する、手芸作品なども販売しています。

森ノオトで定期的に開催している共同購入「いいかも市」では、グリーンさんの干し野菜の加工品のほかにTシャツなども販売しています。

とてもユニークで個性的なデザイン!グリーンのアンテナショップ「とうり」で購入できます

 

そんな手仕事が得意なメンバーのみなさんに、ガーランド制作をお願いしました。

今回も、やはりテーマカラーの青色にあわせ、ガーランドもさわやかに青系と白系です。

さて、これがゾウノハナの会場でどんな表情をみせてくれるやら、お楽しみに!

 

【東京映像美術】

大量の布や資材の配送は、町田市三輪町にある東京映像美術さんにお願いしました。

東京映像美術は、映画やテレビの大道具などを制作している会社で、緑に囲まれた会社の広大な敷地の中にはスタジオもあり、時々撮影なども行われています。

昨年初めて象の鼻での布市を開催する時に、断られるのを覚悟しつつご相談したところすぐにご快諾いただけ、どれだけ肩の荷が降りたことか。

今回も、配送をお願いできることになりました。

海と船とトラックと……またあの景色が見られると思うと楽しみです。

 

昨年開催後から新たに外に倉庫をお借りして、値段をつけては倉庫で管理するという形を整えてきました。その布の整理を手伝ってくださっているのが、布市ボランティアメンバーのみなさんです。

月に数回ボランティアDAYに工房に集まり、せっせと布や副資材の値付けをしていただいています。今や、このチームの連帯感が半端ない。すでに春頃から象の鼻開催に向けて着々と準備を進めていただいています。

 

会場では、新たに布市のクラウドファンディング企画のお披露目も計画中。詳細は当日ご案内します。

 

めぐる布市の、この「捨てると作るを楽しくつなぐ」活動が、青葉区の小さな工房だけの小さな取り組みで終わらないように、ぜひみんなで楽しみながら広げ、めぐらせていけたら。

 

夏休み最初の土日はぜひ海の風を感じながら、いつもと違うめぐる布市を一緒に楽しみませんか?

Information

「めぐる布市@象の鼻テラス」

日時:2022年7月23日(土)24日(日) 10:00-17:00

会場:象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1丁目)

みなとみらい線「日本大通り駅」出口1より徒歩約3分/出口2より徒歩約5分

参加費:無料

※予約も不要ですが、当日混み合う場合は整理券を発行し順次ご案内する場合もあります。

【主催・問い合わせ】

NPO法人森ノオト AppliQué事業部

HP:https://applique.morinooto.jp/
Instagram :https://www.instagram.com/megurununoichi/

applique@morinooto.jp

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この記事を書いた人
齋藤由美子ファクトリー事業部マネージャー/ライター
森ノオトの事務局スタッフとして、主にAppliQuéのディレクションを担当。神々が集う島根県出雲市の田舎町で育ったせいか、土がないところは落ち着かない。家では「シンプルな暮らし」関連本が十数年にわたり増殖中。元アナウンサーで、ナレーターやMCとしての顔も持つ。小6女子の母。
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