お祝いの気持ちと癒やしを贈る。森ノオトエリアの心躍る出産祝い
出産祝い……。贈る機会は多いものの、これで本当に喜んでもらえているのかな?といつも頭を悩ませています。赤ちゃんにもママにも使ってもらえるものって?二人目のお子さんの場合は?悩みポイントは尽きないし、できれば地域の温かみある“いいもの”を贈りたい!森ノオト編集部で「子育て」をテーマに活動しているチーム「ほうじ茶」で、贈り物上手な先輩ライターにアイデアを聞いてみました。

2023年9月にアートフォーラムあざみ野で開催したほうじ茶チームのMTGでアイデアが出ました。MTGは毎月1回みんなの近況を聞きながら、記事アイデアを練っています

参加メンバーは、子育て未経験のさおり(佐藤沙織)、子育て奮闘中のひろみ(醤野宏美)、森ノオトエリア情報通で二人の子どもを育てるなみこ(宇都宮南海子)の3名です。

 

 

出産祝い、考えれば考えるほど難しい

ひろみ:周りが出産ラッシュだった頃は、当時住んでいた神戸にお気に入りのお店があって、出産祝いといえばそこに行って予算に見合ったかわいらしい育児グッズを買っていました。

子どもができた今、当時は完全に自分の好みで、相手の側に立って選べていなかったかもと思うようになったり。そもそも、横浜で「お気に入りのお店」がまだ見つけられていなくて苦労しています。

 

さおり:私も見た目のかわいらしさや、ネットの情報を参考にプレゼントを選ぶものの、育児経験がないので、ちゃんと役立つものかな?と探り探りです。

あと気になるのは、プレゼントが被っていないかという点。せっかくなら、そのエリアならではの“地域のいいもの”を贈れたらいいなあと。

 

ひろみ:すごくわかります!自分の住んでいる地域ならではのものが贈れたらオリジナリティを出せるし、私自身もっと地域が好きになれそう。でもそういうものが買える「お気に入りのお店」って、なかなか自分では探せていないなあ……。子育て経験もあって、森ノオトエリアにも詳しいなみこさんだったら素敵なお店、素敵なアイテムご存知ないですかね。

 

 

定番かもしれない「布」。使い勝手のいいアイテムって?

さおり:出産祝いには“布”がいいと聞いたことがあって。プレゼントとしてもよく選びますが、使い勝手のいいアイテムを贈ることができているのか、ちょっと自信がありません。

 

ひろみ:私も、布アイテムは出産祝いでいただいたことあります。ハンドタオルとか、フード付きの大判のバスタオルとか。わが家で一番使ったのは、タオルケットですかね。手触りがよくて軽かったので、子どものお昼寝の掛け布団に使っていました。上の子があまりに愛用していたので、下の子の時はそのメーカーのタオルケットを自分で買いに行ったぐらいです。

 

さおり:姉妹で揃えるほど愛用していたのですね!布アイテムは用途もさまざまでかなり奥が深そうです。なみこさんが使ってみてよかった布アイテムはありますか?

 

なみこ:私が子育てで購入して重宝したものは、柔らかな麻素材の大判のマルチクロスです。赤ちゃんのおむつ替えの時にサッと床に敷いたり、お昼寝した時にそっとかけたり、あとはぐるっと巻いて授乳ケープがわりにしたり。今は私自身のショールとして使っています。育児グッズって張り切って購入しても、「え?使える時期こんなに短いの?」というものが多いので、先々自分用として使えるものを選ぶようにしていました。なので、柄も赤ちゃんっぽい柄でなくて、無地のものとかだと長く自分用としても使いやすいかなと思います。

東急田園都市線・たまプラーザ駅から徒歩5分の場所にあるセレクトショップ「PLACE」は、他のお店ではあまり見かけない雑貨が取り扱われていて、プレゼント選びに最適。写真奥の壁にかかっているカーディガンは、大人サイズと子どもサイズがあるそう(取材時のラインナップのため変更あり)。親子お揃いの布アイテムも素敵

ひろみ:先々自分用として使えるもの!なるほどなあ。赤ちゃんの肌に触れることを考えて作られた布製品は本当に手触りがよくて、気持ちいいですしね。それに子どもが小さかった頃から使ってきているので、当初の役目を終えてからも自分で使っていけたらそんな幸せなことはないと思います。

 

 

子育て奮闘中のママを応援したい

さおり:お子さんへのプレゼントはもちろん、子育て奮闘中のママパパたちが癒やされるアイテムも贈りたいんです。子育て中のママパパはとにかく忙しいと思うので……。

 

ひろみ:もう、その発想だけで救われますね。子どもがかわいくて仕方ないのは間違いないんですが、頻繁にオムツを替えたり数時間おきに授乳したり、産後、体力的にハードなのは事実。

何より新生児の頃は、首も座ってないし、こんなふにゃふにゃでかよわい生き物を私はちゃんと生存させられるんだろうかって変なプレッシャーを感じて緊張していました。そういうときにホッとひと息つけるようなアイテムがあればありがたいと思います!

 

さおり:うーん、様子を聞いたら余計にママパパも癒やしたい気持ちになりました(笑)。忙しない子育て中にほっと息がつけるような癒やしグッズはありませんか?

 

なみこ:私は出産祝いというと、テーマとして「ママおつかれさま!おめでとう!」という目線で選んでいます。赤ちゃんのデリケートなお肌にも使えるし、ママの癒やしにもなるていねいに作られた石けんは、とってもオススメです。子育てに奮闘する毎日、洗顔する時に柔らかい泡に包まれるその瞬間だけでも、母である自分にかける時間を大切にできるような気が今もしています。子どもたちが幼い頃は烏の行水だから、お風呂で体をゆっくり洗うのはあきらめていましたが……(笑)

寺家ふるさと村にある小さな石けん工房「aoitori」。写真は「odayaka」(右)と「sukoyaka」(左)。「odayaka」はしっとりタイプで乾燥する季節にピッタリ

ひろみ:ドタバタしていたらついつい自分のことは後回しになりますよね。そんな中、必ず行う「洗顔」を癒やし時間にできるのはいいなあと思いました。

 

さおり:うんうん、本当に素敵なアイデア!赤ちゃんに使えるところも安心して贈れます!ちなみに石けんは、お子さんがいると香りの有無なども気になるものでしょうか?無香料のものか、香り付きのものか迷ってしまって……。

 

なみこ:aoitoriさんの石けんは、無香料の米ぬかも選べて、香りが気になるという方にも贈りやすいです。鴨志田・寺家エリアの農家、はやし農園さんの米ぬかを使用していて、地産地消な石けんなのも、私の推しポイントです。

 

 

二人目以降の出産。どんな切り口でプレゼントをあげればいい?

 ひろみ:そうこうしているうちに、周りに二人目以降の出産が増えてきたんですよね。一人目育児で既に持っているものもあるだろうし、お母さん自身も一人育てた経験からいるいらないがハッキリしてそうだなあと。どんな切り口でプレゼントを考えたらいいか余計悩むようになっちゃいました。

 

さおり:それは私も悩んでいました!上の子の時に買ったアイテムもあると思いますし。育児中は色々と物が増えやすそうだから、なるべく被らなそうなものを、と考えると、沼にはまっていく……。

 

ひろみ:私自身今二人の子育て中なのでわかるだろうと言われるとぐぐっと詰まっちゃいますが。兄弟姉妹の性別や年齢差にもよる気がしますし、と言い訳しておきます。なみこさんだったら二人目以降の出産祝い、どんなものを用意しますか?

 

なみこ:たしかに、二人目以降となるとママたちの育児に関する情報も増えていたり、すでに持っている育児グッズも多いですし、選ぶのが難しいですね。そんな時こそ!私はママの暮らしを彩るものを贈ります。お花屋さんにドライになっても楽しめるリースやスワッグを作ってもらい贈ったことが何度かあります。育児中もお花とか観葉植物があるといいなっていう理想は私もあるのですが、いまだにすぐに枯らしちゃう自信しかないし……赤ちゃんの子育て中はなかなか自分でお花屋さんに行ってお花を選ぶ気持ちの余裕ってなかったです。なので、ふと玄関や壁に目をやるとかわいらしいリースが目に入ると、ちょっとテンション上がるかなと想像してプレゼントしました。

森ノオト編集長の梶田亜由美さんの出産祝いになみこさんから贈ったkonitaさんのスワッグ。あゆみさんをイメージして「グリーン多めで」とオーダーして作ってもらったそう

ひろみ:気持ちの余裕、ないですね!お出かけ中にお花屋さんが目に入っても、自分でお世話できる気は全くしなくて、目の保養だなーと眺めるぐらいでした。生花じゃなくてドライのリースやスワッグなら水やりとか気にせず家で楽しめていいですね。

 

さおり:お花はお祝いの気持ちを伝えるのにもピッタリですね。ドライフラワーは手元に長く残るから、記念としても喜んでもらえそう!

 

 

上の子もお祝いしてあげたい

ひろみ:あと、二人目以降の出産祝いだと上の子にも何かお兄ちゃん&お姉ちゃんになったお祝いをしてあげられたらいいなって思うんですよね。

二人目だったら特に、上の子はこれまでパパママの愛情を一身に受けてきたのに、急にもう一人増えるという経験をするわけで。事前にいくら聞かされていたとしてもそれってかなりの環境変化だし、戸惑うよなあと。

 

さおり:なるほど!その視点は今まで持っていませんでした。お子さんが生まれるって、家族みんなにとっての大きな出来事ですものね。

“お兄ちゃん・お姉ちゃん祝い”があれば、上の子もうれしい出来事と捉えやすくなるのかもしれません。

 

ひろみ:なみこさん、そういうときに上の子にあげるプレゼントとかオススメありますか?

 

なみこ:そうですね、上のお子さんの年齢にもよりますが、3歳くらいからは工作も楽しめる年齢ですよね。以前に上のお子さん用に贈ったことがあるのが、めぐる布市の「オリジナルぬいぐるみキット」です。ボンドでペタペタと布やボタンをくっつけていくこともできるので、小さなお子さんもそうですし、針が使えるならもっとアレンジも広がるので、小学生のお兄さんお姉さんにも!二人目以降は、下の子を見る時間がついつい多くなってしまうかなと思うので、「ぬいぐるみを作る時間、上の子との時間につかってね」とメッセージを添えて贈り、とても喜ばれた記憶があります。

「オリジナルぬいぐるみキット」は、森ノオトが毎月7日間、青葉区鴨志田町の工房で開催しているリユース手芸店「めぐる布市」やオンラインショップで購入できます。人形やくま、おばけのシルエットのぬいぐるみに、ボタンやハギレ、リボンなどを貼り付けたり、縫い込んだり、巻きつけたり……自由にぬいぐるみを完成させましょう

ひろみ:ぬいぐるみワークショップ、先日ゾウノハナテラスで開催されていためぐる布市で子どもと参加しました!まっさらな土台に何を乗せようかと目をキラキラさせながら材料を眺めていたのが印象的でした。そして、そのワクワクを大好きなお母さんと共有してぬいぐるみを作れる時間って素敵だと思います。

当時3歳だったひろみさんの娘さんも、自由な発想で夢中になって取り組んでくれたそう

さおり:親御さんにもお子さんにもうれしいプレゼントですね〜!幅広い年齢の子が楽しめるのも、いいなと思いました!作る時間も楽しいし、そのあとぬいぐるみを使って、きょうだいいっしょに遊んでくれたらうれしいな。

 

ひろみ:そうそう、やっぱり自分で作ったから思い入れがあるのか、その時作ったぬいぐるみは今でも家で「おばけ」と呼ばれながらかわいがられています。姉妹のいい思い出になっているようです。

 

 

ママおつかれさま、おめでとう!の気持ちを癒やしの品々に込めて

 ひろみ:なみこさんにいろいろ教えてもらいましたが、出産祝いの概念をぐんと広げてもらった感覚です。そして思っていた以上に森ノオトエリア、奥が深いですね!

 

さおり:出産祝いというと“赤ちゃんグッズ”と思って選んでいたけど、親子で使えるものと考えれば幅が広がります。

あと、育児に実用的なもののほかにも、ブーケのようにママの暮らしを彩るプレゼントも喜ばれるのだなあという発見がありました!家族みんなへの祝いの気持ちを、地域の品に込めて贈りたいです。

 

ひろみ:本当ですね。地域のお店や品に癒やされつつ、家族みんなの笑顔のもとで赤ちゃんにすくすく育ってほしいです。

それにしても、こういうプレゼントって自分一人で考えるのではなく、人に話してみるのってなかなか良いなと思いました。さおりさんやなみこさんと話していて、開けるつもりではなかった自分の別の引き出しが開いたような感覚です。「あ、そこにも出産祝いのヒントあるんだ」みたいな。出産祝いに限らず、自分が何気なく過ごしてきた日常も少し見方を変えれば別の何かのアイデアやきっかけになるかもしれない、と思わせていただきました。日々忙しくて何も特別なことできないよーと悲観することないと勝手に勇気をもらったというか。

なんていうか……ありがとうございます!

 

さおり:私こそありがとうございます!!色々なアイデアを聞いていたら、贈るものを選んでいたのに、自分も欲しくなってきちゃいました(笑)。プレゼントが、親子と地域をつなぐきっかけにもなったら素敵ですね。

Information

・PLACE shop&gallery(布製品ほか雑貨)

http://place-shopgallery.com/

横浜市青葉区美しが丘1丁目10-8

 

・aoitori(石けん)

https://www.instagram.com/aoitori_soap/

*月に一度森ノオトが開催している「ウェブいいかも市」でもご購入いただけます

 

・konita(ブーケ、生花)

https://www.instagram.com/konita_flowers/

横浜市青葉区つつじが丘10-21-201

*月に一度森ノオトが開催している「ウェブいいかも市」でもご購入いただけます

▼森ノオト取材記事はこちら

https://morinooto.jp/2019/05/12/konita/

 

・めぐる布市(ぬいぐるみキットほか)

https://www.instagram.com/megurununoichi/

▼オンラインショップ

https://applique.official.ec/

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この記事を書いた人
佐藤沙織ライター
横浜市泉区生まれ、西区在住。そこに住む人の等身大の言葉でつくられた森ノオトの記事に魅せられてライターへ。身近な人の気持ちや様子をそっと書き残していけたら。読書と犬が好き。趣味のゴルフは毎回大乱闘。
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