青葉区は農家数市内No.2、お米の作付け面積も市内1位※!農地が広がる田奈エリアは、横浜の農業や歴史に詳しい人の間で「横浜の穀倉地帯」なんて呼ばれていたり……。2月16日からTSUBAKI食堂で提供される「青葉区丼」後半は、そんな青葉区ならではの小麦と大豆にスポットを当てた、しみじみと懐かしさを感じる和の定食です。その名も、(ネーミングからすでに)ボリュームを感じる「野菜たっぷりだご汁と横浜小麦ごはん YOKOHAMAヨークシャー味噌焼き」和定食」!
コーディネーターは、森ノオトでもおなじみの「横浜あおば小麦プロジェクト」の代表・奥山誠さんです。
(※2020年農林業センサス 経営体総農家数、田の経営耕地面積のデータより)
横浜あおば小麦プロジェクトは、青葉区の福祉事業所と商店主たち、区民の有志が集まって、小麦を育てながら連携しようというプロジェクトです。このプロジェクトから毎年生まれる「あおば小麦」は、区内の30以上の飲食店でパンや焼き菓子、パスタ、麺類、餃子の皮やビールなどさまざまな形に姿を変え、「青葉区でも小麦が穫れる」という発信を続けています。ただ小麦を使うにとどまらず、プロジェクトのメンバー自らが麦の種まきや麦踏み、草取りや収穫など農作業を手伝うことで、農業の苦労や尊さも体感しています。
そのあおば小麦をたっぷり味わえる青葉区丼後半が、こちらです!
・青葉区産小麦(あおば小麦)のすいとんのだご汁……横浜産野菜たっぷり。だしと味噌、野菜の甘みのハーモニーは、ちょっと他では味わえません。
・青葉区産玄麦(げんばく)入りごはん……「あおば小麦の麦粒」をぱらりと混ぜて炊き上げた横浜産米。プチプチ食感が楽しい。
・TSUBAKI食堂オリジナルポーク「YOKOHAMAヨークシャー」味噌漬け焼き……厚めのやわらかな豚ロースを味噌漬けに。YOKOHAMAヨークシャーとは、TSUBAKI食堂が一頭買いで仕入れているオリジナルポーク。明治の開港期にイギリスから横浜に伝わった「中ヨークシャー」というたいへん希少な品種なのだそうです。
・つけ合わせ サラダ、甘酢和え、小松菜のおひたし、フルーツ
だご汁と味噌漬けは、森ノオト主催の「100人のひとしずく〜手前味噌プロジェクト〜」の味噌が使われています。この味噌は、森ノオトがこだわりぬいた地産地消の味噌なんです。
使う大豆は、「津久井在来」という今は希少になってしまった神奈川県の在来種で、地元農家の有志による「遊休農地を活用する会」の皆さんに栽培してもらっています。糀(こうじ)は、横浜で200年以上続いてきた糀屋「川口糀店」で、米にも道具にもこだわって作られた米糀をたっぷり使い、仕込んだ味噌種は料理家のみつはしあやこさんがしつらえた大きな木桶に入れて1年間発酵させたものです。
今回の青葉区食育丼に使われている小麦も味噌も、地域の農をたいせつにしたいという気持ちを持った人や団体が集まり、生まれたものなのだということを知ってもらえたら、うれしいです。
あおば小麦は、2023年、青葉区にある横浜市立黒須田小学校や青葉台小学校、鴨志田第一小学校、鴨志田緑小学校などの学校給食に用いられ、今回の定食と同じ「すいとん」として子どもたちに提供されました。2024年には青葉区を飛び出し、横浜産小麦として鶴見区の市立寺尾小学校の給食でも同じようにすいとんに調理されて提供されました。
TSUBAKI食堂で料理を担当する枝吉直樹さんは、「すいとんは小麦粉と水を練るだけでできる。小麦粉の味をそのまま味わってもらえる食べ方で、家庭でも作ってもらいやすい」と語ります。
市内18区それぞれでとれる農畜産物を月替わりで味わいながら、各区の魅力を再発見してもらいたい、食育につなげて地元愛を育んでもらえたらという願いがこもった「横浜食育18区丼」シリーズ。さらにその発信と交流を広げるため、TSUBAKI食堂では、毎月第一火曜日の夜に「横浜食育18区丼ナイト」と銘打って、該当する区で活躍する農と食のキーパーソンや、地産地消、農業振興やまちづくりに興味を持っている一般の人などが垣根なく集うイベントが開かれています。
2月6日に開催された「青葉区丼ナイト」では、横浜市の地産地消を草分け的に牽引してきたTSUBAKI食堂のオーナーシェフの椿直樹さんが、このように語っていました。「これまで18区全ての区に足を運んできたけれど、青葉区は、皆さんがすごくまとまっている感じがする。農家さんたちも、俺が俺がじゃなくて、お互いをリスペクトしていて、みんなが熱いですよね」。
この青葉区丼ナイトに集まったメンバーは、青葉区で地産地消を応援する料理家の方や里山の拠点施設にお勤めの方々、商店街関係者、地域の活性化を企画する方、学校の栄養士の先生や行政関係の皆さん、JAや農業関係の方、他区から来てくださった方や食育丼ナイト常連の方々などなど……驚くほど多彩な顔ぶれが大集合!皆さんが笑顔で同じテーブルを囲み、青葉区や農の話題で盛り上がっている姿は、とってもとってもホットでした。「18区それぞれの食や農をもっと深掘りしたい!もっと楽しみたい!」という方は、ぜひ“ナイト”にもご参加あれ!
TSUBAKI食堂presents「青葉区食育丼 後半」
日時:2024年2月16日(金)〜2月29日(木)
1日限定20食
TSUBAKI食堂
次回「横浜食育18区丼ナイト」は3月5日(火)18:30〜、「旭区」がテーマです。
詳細は TSUBAKI食堂 Facebookをご覧ください。
https://www.facebook.com/tsubaki.ygc
横浜あおば小麦プロジェクト
https://aobakomugiproject.wordpress.com/home/
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