柚子を使い切る、柚子のわたジャムを作ってみませんか?
柚子の皮や果汁は冷凍保存しておくと便利です。その時に出る柚子のわたや瓤嚢(じょうのう:柑橘類の房の薄皮部分)を捨ててしまうのはもったいない。普段は捨ててしまう部分を使った、柚子のわたジャムもおいしくできますよ。冷凍や加工で、季節ものの柑橘を余すところなく年中楽しんでみませんか。

毎年季節になると柚子をいただきます。料理のあしらい、大根の漬物、中身をくりぬきなますなどを盛り付ける柚子釜に使ったりフル活用です。あしらいに使う柚子は、一年中あったらいいのにと思うこともしばしば。柚子の果汁は夏場に使うと爽やかなんだろうなと思うことも。

ということで、柚子の皮と果汁を冷凍してみました。

ゆず果汁を絞った後の瓤嚢(左)と皮からこそげたわた(右)

おやおや、実際、柚子の皮と果汁を冷凍した後を見るとその残骸が「私も何とか使って」と言っているではありませんか。

 

温州ミカンでジャムを作る時は房丸ごとジャムにして、皮を千切りにして加えミカン丸ごと使っています。ならば、まだいい香りを放っているこの柚子のわたや瓤嚢も、同じやり方でジャムにすれば無駄なく使えると思いたちました。

 

 

■柚子のわたジャムを作ってみよう!

【柚子のわたジャムのレシピ】

材料

〇皮と果汁をとった後のわたと瓤嚢(計量する)

〇砂糖 わたと瓤嚢の40~50%

〇水 適量

※砂糖の量はお好みで調整してください。

 

作り方

1.わたと瓤嚢を鍋に入れ、水を適量加え、ハンドブレンダーで攪拌する。

少量なので鍋を傾けて攪拌。専用容器を使ってもよい

2.砂糖を加え火にかける。
3.適度のとろみが出るまで煮詰める。
4.清潔な保存容器に入れ保存する。長期保存する場合は冷凍がおすすめ。

 

できあがった柚子のわたジャムは、パンやクラッカーにつけたり、ヨーグルトに入れて楽しめます。一般的な作り方の柚子マーマレードやジャムより、酸味がやわらかです。ブレンダーでしっかり攪拌することにより、わたや瓤嚢も滑らかになっています。

 

 

■おすすめの柚子のわたジャム利用例

柚子のわたジャムの利用でいちばんのおすすめは、柚子のわたジャムと味噌を混ぜるだけの即席柚子味噌です。割合は、柚子のわたジャム(7):味噌(3)もしくは8:2で。柚子マーマレードと違い、皮が入っていないので口当たりもいいです。使う分だけ作ることができ、温野菜やお刺身こんにゃくにつけて食べます。

また、なら漬けについている酒粕も同様の割合で混ぜるとおいしい酒粕ディップになります。酒粕は、なら漬けを食べる時はきれいに拭ってしまうことが多いものです。量はそれほどでないですが、これも捨ててしまうにはもったいない!こんな利用方法もあるんです。

左:即席柚子味噌 右:酒粕ディップ

■柚子果汁と皮の冷凍方法

おまけになりますが、柚子の果汁と柚子皮の冷凍方法を紹介しましょう。

 

柚子の果汁は、アルミカップに入れて凍らせ、凍ったものは保存袋に入れます。この時容量を計っておくと使う時便利です。即席柚子ポン酢などが作れます。

 

柚子皮は大きめのままラップに包み、保存袋で冷凍します。あしらいに使う時必要な分だけ刻んで使います。

果汁は小さじ2ずつアルミカップに

 

冷凍する時は、できるだけ空気を抜くのがポイント

■もったいないをカタチに

季節のものを他の季節でも使いたいときは、冷凍が便利です。とはいえ、冷凍してみたものの、冷凍庫の中で迷子になったり、何か工夫して作っても、それもちゃんと使えないことがこれまでありました。

 

無駄にしないこととは、捨てずに何か利用できないかと考えると同時に、その結果がちゃんと利用できるか、どう利用するかを考えることも重要だと思います。

柚子のわたジャムは、私にとって「もったいない」気持ちを満足させてくれ、そしてとても利用価値がある一品になりました。

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この記事を書いた人
富岡仁美ライター
横浜市青葉区在住、長野県飯綱町出身。マンション住まいながら、故郷を思い、土の匂いを感じながらの生活をしたく、ベランダは実生で育てる植物のプランターで埋め尽くされている。好きな書くことで、長年暮らす地域でいろいろな発見があるといいなと思い、森ノオトのライターに。 
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