皮も捨てずに丸ごと利用!みかんジャムを作ってみませんか?
温州みかん(以下、みかん)の皮を干したものは「陳皮」といい、漢方に使われるなど、栄養効果が高いと言われています。その皮も使い、さらに、薄皮(瓤嚢(じょうのう))やスジも丸ごと使ったジャムを作ってみませんか?

手で皮をむいて手軽に食べることができるみかん、季節になるとつい手が伸びます。皮をむきながら、ふと、栄養効果が高いと言われるみかんの皮を捨てるには惜しくなりました。そこで、みかんを食べた後、干すようになりましたが、いつの間にか忘れてしまったりして、なかなか使いこなせずにいました。中晩柑(甘夏や八朔などの温州ミカン以外の柑橘)は皮まで使ってマーマレードにするのであれば、みかんでもいけるのではないかと思い、皮も使ったジャムを作ってみました。試行錯誤し、毎年作る定番のジャムになりました。

みかんを食べた後の外皮は干すことしか頭になかったが、みかんジャムを使ってみた

■皮丸ごとみかんジャムをつくってみよう!

【皮丸ごとみかんジャムのレシピ】

材料(作りやすい分量)

〇温州ミカン5個

・実:薄皮や筋丸ごと→計量する

・皮:実の20~25%(約3個分)

〇砂糖:実の40~50%

※砂糖の量はお好みで調整してください。

 

作り方

1.みかんをよく洗い、外皮をむく。

2.実(薄皮・筋ごと)を計量する。実の20~25%の皮を計量する。

3.外皮は千切りにする。

外皮を千切りにするときは裏を上にして切ると切りやすい

4.実を鍋に入れ、ハンドブレンダーで攪拌する。

まれに種があるので、確認して取り除く。攪拌するときは飛び散りに注意

5.砂糖を鍋に入れる。

6.火にかけ、強火で沸騰させ、あく(攪拌した時の泡が消えてから出てきたもの)を取る。

7.水に垂らして散らないようになるまで煮詰める(約10分)。

8.3.の皮を入れ、1分ほど煮る。

皮を入れた状態。けっこうどっさり入れても大丈夫

9.清潔な保存容器に入れ保存する。長期保存する場合は冷凍がおすすめ。

 

できあがった皮丸ごとみかんジャムは、パンに塗るというより、たっぷり乗っけて食べるのがおススメです。もちろん、ヨーグルトにも合います。中晩柑で作るマーマレードの皮とはまた違った柔らかい食感が楽しめます。皮のあく抜きも必要ありません。

 

 

■それでも残った皮は陳皮に!

5個で作った皮丸ごとみかんジャムには、外皮は3個分使用しました。残った2個分は干して陳皮にしました。ミルミキサーを使えば簡単です。干し具合がちょっと心配であれば、電子レンジで少し加熱しましょう。

できあがった陳皮は、みそ汁の吸い口や、ドレッシングにチョイ足ししても楽しめます。麻婆豆腐に一振りするのが一番のおススメです。

2個分の外皮くらいだと、使い切れそうな量になります

みかんを食べた後、栄養があると言われるこの皮、何とかならないかといつも考えていました。今回、丸ごとみかんジャムと陳皮を作ってみて、捨てるのはついにヘタのみとなりました。ごみが減ると同時に、ジャムの量も増えるし、使い切れて大満足です。

「もったいない」は生活を豊かにしてくれるものだと実感しています。

さらに、この皮丸ごとみかんジャムを作って冷凍しておくと、みかんのない時期にもみかんを味わうことができ、贅沢気分になります。本当におすすめですよ。

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この記事を書いた人
富岡仁美ライター
横浜市青葉区在住、長野県飯綱町出身。マンション住まいながら、故郷を思い、土の匂いを感じながらの生活をしたく、ベランダは実生で育てる植物のプランターで埋め尽くされている。好きな書くことで、長年暮らす地域でいろいろな発見があるといいなと思い、森ノオトのライターに。 
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