どんなノート使ってる?なぜ手書きなの?森ノオトライターに愛用ノートについて聞いてみました
春に新生活が始まった方も多いのではないでしょうか。仕事が変わった私もその一人。今まで使っていたノートをそのまま使うか、これを機に変えてみるか悩んでいたタイミングで、森ノオトライターに愛用ノートを紹介してもらいました。使っているノートも使い方も人それぞれ。あなたにピッタリの使い方が見つかるかもしれませんよ。

 最近、紙のノート、使っていますか?

私は以前は手帳とノートの2冊使いをしていましたが、現在手帳はスマホアプリに移行しています。子どもの予定や仕事の予定を家族で共有できるので便利ですが、紙のノートは健在で、仕事とプライベート共用のノートを愛用しています。

 

デジタル化が進んだ昨今、今でも紙のノートを愛用している私はもしかして少数派になってきたのかしら、とふと周りを見回してみると、森ノオトのライター仲間は紙のノートを愛用している方がけっこういるように感じました。

 

しかも、使っているノートも使い方も人それぞれ!

 

ちょうど編集会議でそんな話題になったのをきっかけに、みなさんの愛用しているノートと使い方を教えてもらいました。

 

 

遠慮なく書きまくれるのが魅力。無印良品ダブルリングノート

まず最初に、私が使っているノートを紹介します。

 

私が使っているのは無印良品の「植林木ペーパー裏うつりしにくいダブルリングノート(A5)」です。

ちょっとした仕事の打ち合わせ内容や業務メモ、todoなどをどんどん書き込んでいきます。また、普段から持ち歩いているので、プライベートに関することのメモは裏面から使っていきます。時には外出時の子どもの落書き帳と化していることも。

手頃な値段で、なくなったらコンビニでも買えるのがポイント。なくなったら次にいこうと遠慮なく書きまくれる点が魅力です

手を動かして書いたことはなんとなくどのあたりに書いたか記憶に残りやすいと感じています。また、手を動かしているうちに頭が整理されてくる方なので、アイデアを考える時に重宝しています。

 

今回の記事を書くにあたっても、このノートにキーワードを書き出すなどして記事の構成を考えました。

 

 

その場で考えたり理解する助けに。無印良品ノート5冊組

使い方も使っているノートも自分と少し似ているなと感じたのは青木遥さん。

 

遥さんが使っているのは無印良品「植林木ペーパー裏うつりしにくいノート5冊組(B5)」。仕事用のほか、プライベートなどで思いついたことを書くのにも活用していて、背表紙のテープが5色あるので、なんとなく色ごとに内容を分けて使っているそうです。

茶色とグレーは仕事A、赤は仕事B、黄は森ノオト関係、青はプライベート用など。ただ、ノートの使用度合いがそれぞれ違うので、他の色が余っていたら代用することもあるんだとか

「無地や小さい方眼だとページがぐちゃぐちゃになってしまったり、字が小さくなりすぎたりするので、罫線だと安心して使えます」と遥さん。

 

手書きノートを使う理由を聞いてみると、「書きたいことがわーっと文章の形であふれ出てくるときは、キーボードを使うこともあります。でも、ぽつぽつと思いつくとき、頭の中がぐちゃぐちゃしているときは、手書きのほうが考えが整理されてすっきりする感じがします」と答えが返ってきました。

 

また、仕事では、後で質問したい点、重要な点をわかるようにしたり、さっきの話とつなげたりというときに、手書きのほうが楽に感じるそうです。

 

遥さんにとってノートに書くことは、後で見返してわかりやすいようにするというよりは、その場で考えたり理解したりする助けになるということでした。

 

 

日記なのかログなのか。毎日書き込むLIFEマージンノート

梅田優歌さんは、ノートを二種類紹介してくれました。

まずはto doや日々の出来事などを毎日書いているという、LIFE 「マージンノート」(A5)。

左から5cmくらいのところにマージン罫という赤い縦線が入っているのが特徴。これがあることで、書きやすく見やすくなるとのこと

「毎朝、前日のよかったこと&課題、感謝の気持ち、その日にやることなどを書いています」という優歌さん。書くと気持ちが落ち着くそうで、一人で書く時間を楽しみつつ、気持ちをリセットしているようです。「何日もto doにあがっているとモヤモヤしてきて、腰をあげる動機になったりする」と聞いて、そんな動機づけの仕方もアリかもしれないと感じました。

 

何だかしんどいと感じる日々が続いても、後から見返すとけっこう楽しいこと、よかったこともあったりするそうで、それが面白いと教えてくれました。

 

 

感情をひたすら書きつける。セリアフリーノート

梅田優歌さん紹介の2冊目は、セリア「B6フリーノート(336ページ)」。

こちらは気持ちを整理したり、自分を客観視したいときに使うジャーナリング用で、モヤモヤしているとき、イライラしているとき、物事がうまくいかないときに書くことが多いそうです。

罫が狭いのが少し書きづらくはあるものの、336ページという大容量で110円。何ページでも書いてやる!というときにも、余裕で受け止めてくれる容量

使い方としては、「とにかく、そのとき頭に浮かんだことや感情をひたすら書きつけていく」とのこと。1ページ書き終わる頃には、だいぶ気持ちが落ち着いていたり、受け入れられるようになっていたりするそうですよ。

 

頭の中のものを一回外に出すのがいいようで、何かにぶつかったとき、感情が爆発しそうなとき、何か言いたいんだけどうまく言えないとき、全部思ったまま書くだけで、ずいぶんすっきりすると教えてくれました。

 

 

練習記録を眺めて達成感を感じる。セリア手帳(マンスリー/ウィークリー)

佐藤沙織さんは、セリアの手帳(マンスリー/ウィークリー)(B6)を愛用中。

趣味のゴルフをもっと上手くなりたい!という思いから、練習や、ゴルフコースの記録を書き記すために使っているのだとか。練習で気づいたことや、レッスンで教わったこと、コースを回った感想などを書き込んでいるそうです。

特にこだわりがあるノートを選んだわけではないそうですが、マンスリーとウィークリーの欄があるため、自分がどのくらい練習したかが一覧で見れ、記録を眺めて達成感を感じられるとのこと

 

「下手な絵も、自分で見れば内容が不思議とわかるんです」と沙織さん。「ノートまで書いてるのに、いつまで経ってもコースで大乱闘なのはなぜなのか……」とぼやきつつも、ノートが埋まっていくこと自体が継続のモチベーションとなり、奮闘の記録を見返すのも楽しんでいるそうです。

 

手書きノートを使う理由としては、「記録に便利なアプリはたくさんあると思いますが、ノートは記録を一覧で見やすく、積み上げていく楽しさをより味わえる気がしています」と教えてくれました。そこにとても共感しつつ、そもそもカレンダータイプの手帳を趣味の記録用に使うというアイデア自体が私にとっては目からうろこでした。

 

 

生きた日々の証を残す。ロルバーンLサイズ、EDiTほか

最後に教えてもらったのは中津理恵さん。5種類のノートを使い分けているそうで、ノートの写真を見せてもらっただけでわくわくしました。

torinco(トリンコ)11(左)、EDiT(1日1ページ)(中央上)、ロルバーンLサイズ(中央下)、月光荘スケッチブック(右上)、トラベラーズノート(パスポートサイズ)(右下)と充実のラインナップ

ロルバーンは「なんでもノート」。1日の始めに日付と今日やることを箇条書きして、開きっぱなしで机の上に置いているそうです。

 

torinco11については「新生活で時間の使い方が不慣れなので、見える化するためにバーチカルで何に時間を使ったかを書いています」と理恵さん。

 

そのほか、子どもが話せるようになった言葉や、できるようになったことを1日1ページの手帳に書いているという「EDiT」、とりあえず鞄に入れておいて、絵が描けそうなときに描いているという「月光荘スケッチブック」、旅行に行ったときやお出かけ時に、駅においてあるスタンプを押したり、食べたものの記録や、ショップカードを貼り付けたりしている「トラベラーズノート」を紹介してくれました。

 

理恵さんにとって、ノートは頭がごちゃごちゃしてきたときや、落ち込んだときにとりあえず書いていると落ち着ける大事な存在とのこと。特に昨年、『日記の練習』(くどうれいん、NHK出版、2024年)を読んでからはすぐに忘れてしまいそうな子どもとの思い出を一文でもいいので書くようにしているそうです。

 

「ノートは物として存在するので、生きた日々の証が残るようで好きです」という理恵さんの言葉に、自分がノートを手放せない理由が少し見えた気がしました。

 

 

さて、「森ノオトのノート」はいかがでしたでしょうか?

 

どのライターも「手を動かして書くこと」で気持ちを整理したり、記録として積み上げてここまでの自分の歩みを振り返ったりすることで自分の人生を一歩ずつ前に進めているような印象を受けました。

 

なかなか日々余裕がないですが、そういう振り返りができるっていいな、という気持ちがこの記事を書いている最中、私の心にポッとともりました。すぐに忘れてしまいそうな日々のことを少しだけでも書き留めるためのノートを近々探しに出かけたいです。

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この記事を書いた人
醤野宏美ライター
三重県出身。長く神戸で社会人生活を送っていたが、転勤や出産が重なり2019年から横浜市都筑区で生活中。自分が暮らすまちをもっと知りたい、もっと好きになりたいと森ノオトに参加。子どもと過ごす日々を大切にしながら生活したいと思っている。
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