
ちょっと小腹がすいたときにつまむにありがたいあられ。甘いお菓子を食べる時に一緒にあるとうれしいあられ。小粒のコロンとしたあられは、そんな愛おしいおやつです。
子どもの頃、故郷の長野の実家では、雪が解け、そろそろ農作業が始まるということになると、祖母がせっせとあられを煎っていました。年末に餅をついて切り餅にするとき、あられにする分も一緒に切って干しておきます。それをあられ煎り器で熾火(おきび)を使って煎り、手作りのあられを作ったものでした。
あられ煎り器というのは、持ち手のついた平たい金網ざるを上下にし、持ち手の反対側を固定したものです。ザルの中に切って乾燥させた餅を入れ、それを熾火の上で前後に動かして、あられを煎ります。昔は、掘りごたつの櫓をはずし、炉の前に座ってせっせとあられ煎り器を前後させて、あられを作ったものでした。
煎る他に、油で揚げて作ることもありました。
そんな餅を切って干して煎ったり揚げたりしてあられを作っていたことを知人にしたところ、にわかには信じてもらえませんでした。
手作りあられ、おいしいのになぁ。そこで、ふと、パック餅でも切って干して揚げれば、できるのではないかと思いたち、作ってみることに。パック餅でもとてもおいしくできたので、今回その作り方をご紹介します。
干す時間が少しかかりますが、簡単においしくできますので、ぜひ、作ってみましょう。
【パック餅を使ったあられの作り方】
①餅を切って干す
まず、パック餅を18等分にします。スティック状のパック餅も売っていますので、これを使うと切るのが楽になります。
切った餅を盆ざるなどに乗せて3~4日干します。ひび割れてきた状態になればOKです。

餅を1~1.5センチにできるだけ同じ大きさになるように切る
②油で揚げる
フライパンに、少し間をあけて干した餅を並べます。そこに、餅がかぶるくらいの油を入れ、火にかけます。弱火でじっくりと揚げます。
温度が上がってくると、だんだん膨らんできます。この時跳ねることがありますので、油跳ね防止ネットなどがあるといいでしょう。

低い温度でじっくり揚げる
少しきつね色になったら油からあげます。揚げすぎには注意です。

Aの色くらいがベスト Bだと揚げすぎ
もし食べてみて芯があるようでしたら、耐熱のお皿に並べ、電子レンジで10秒単位で加熱してみてください。
味付けしなくても十分おいしいですが、軽く塩を振るのがおすすめです。

盛り付けて完成
【あられのアレンジ】
切り方をかえたり、味付けも変えて楽しんでみましょう。
〇切り方をかえておかきに
コロンとしたあられよりちょっと大きめのおかきも作ってみましょう。
パック餅を薄く18枚に切り、あとは、同様に干して揚げます。形が変わるだけでもちょっと趣に変化が出て楽しいですよ。

できるだけ同じ厚さになるように切るのがコツ

おかき完成
〇甘辛味のあられに
しょう油と砂糖を1:1の割合で混ぜ、そこに揚げたてのあられを入れよく混ぜます。全体に混ざったら、クッキングシートの上に広げます。
しっかりした味がついて、満足感が増しますよ。

できるだけ重ならないように広げる

甘辛味のあられ完成
子どもの頃のあられには、ピンク色をしたものや、しそ味のものがありました。これは餅をつくときに、ピンクに着色したり、梅を漬けたときの赤しそを入れています。パック餅だとそれは叶いませんが、揚げた後の味付けを工夫することで、バリエーションを持たせることができます。
餅を干す時間が要る、油で揚げるなど、作るのに少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、手作りのあられのおいしさは格別ですよ。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
もう一つの注意点は、食べ始めると止まらなくなることです。
揚げ具合はどうか、味の付き方はどうかと試食しているうちに、ぜんぶなくなってしまう恐れがあります。みんなでおしゃべりをしながらつまめば、なおのこと、あっという間になくなってしまいます。手づくりあられは比較的湿気りにくいので、ぜひぜひ、多めに作ることをお勧めします。
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