ジケモクによる間伐材活用講習会とワークショップを、旭区の「こども自然公園」で開催しました。
8月27日(土)、夏休み最後の週末を楽しむ家族で賑わう、こども自然公園(横浜市旭区)に行ってきました。隣のBBQ広場からお肉の焼けるイイ匂いがする中、『ジケモク』による間伐材活用講習会&ワークショップがありました。今回は横浜の森や公園の緑を管理する企業から約30名が集まりました。(text:湊光代)

この日、ジケモクが前半の講習会でお伝えしたのは、間伐材・除伐材の資源としての価値を知るためのお話。

まず私たちにも分かりやすいよう、間伐材をキュウリに置き換えて考えてみます。市場に出るA級品のキュウリと規格外の曲がったキュウリ。これを輪切りにするとどうでしょう? 結果、輪切りにすると見分けがつかず同じキュウリになります。間伐材は全体で見ると小径であることや節・曲がりがあるなど、全体としてみると素性が悪く見えますが、部分で見ると一般流通材と差がないということです。

そして今回は、その規格外の間伐材にデザインを加えることで、立派な商品となることをワークショップの形式でお伝えしました。

まず、サクラ、ケヤキ、イタヤカエデ、エンジュの4種類の木を使って箸置きをつくります。参加者の皆さんは木の扱いに慣れている方が多く、鋸や切りだしを使うのは久しぶりと話しつつも、皆さん手際よく作成され、1時間半ほどで1人4個の箸置きを仕上げました。

 

切りだしをつかって箸を置く溝を削りだしています。

 

2種類のヤスリをつかって滑らかな手ざわりに仕上げます。

 

4種類の木で出来た箸置きが完成。

 

組み合わせた箸置きにラベルをまいて製品らしく仕上げます。

 

自分たちが森や公園で伐採する木が捨てられること無く、製品として活用するまでを体験した参加者の方々。出来上がった箸置きを満足そうに眺めたり写真を撮ったりされている姿が印象的でした。

普段は、一般の方々向けの間伐材について知ってもらうワークショップが多いのですが、今回は間伐材を日々身近に接している方々のワークショップということもあり、私たちにとっても勉強になりました。参加者の方々も、自分たちの会社で出来ることを各々考えられたのではないでしょうか。市民の意識啓発ももちろん大切ですが、企業の方々が実業を通じて間伐材の利用を考えてくださることで、間伐材の有効利用への活路が見出せるような気がします。

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