今年は暖冬って聞いていませんでしたか?
急に寒くなって、雪も降って、私たちの住む関東はにわかにバタバタしましたね。
我が家の今年の山形への帰省では、街中はまさかの雪一つなしで終わり。長靴も、スキーウエアも手袋も出番がなく、神奈川に戻ってから慌てて押入れの奥から引っ張り出しました。「今年はじめて雪をみたのは川崎だった!」なんて3年生の兄もボソリとつぶやきました。
でも、関東でも、毎年1、2回は雪が降るんですよね。
以前紹介した絵本『ゆきみち』の写真を見ても、雪がしっかり写っていました。
我が家の妹ちゃんもずいぶん絵本好きな女の子に育ってきましたが、女の子ならではなのでしょうか? 動物の絵本に目がない様子。
それなら? と取り出したのが今月の絵本です。
おとうさん、おかあさん、こどもたち、それからおじいちゃんにおばあちゃんもいるにぎやかな暮らしは、冬休みに過ごした日々とも重なるのか、すんなりとお話しの中に入っていきました。
『14ひきのさむいふゆ』をみると、大家族の冬の生活の知恵がちりばめられています。雪が降るとほんとうに寒い! だからこそ、おうちのあたたかさが身に沁みます。
14ひきのおうちは、ストーブもえてるあたたかいへや。
ストーブの上にはやかんです。鍋をのせておけば、煮込みや汁物も出来上がります。そばに洗濯物を干しておけば、意外とよく乾くのです。
雪のある暮らしをしている人たちからすれば、そうそう、うちも同じ! と言いたくなるような場面の連続です。
よく手入れされた居心地のよさそうなおうちに暮らす家族は、年齢も性格もそれぞれです。大家族の食卓の様子も、「こんな子いるなぁ」と思ってみてしまいますが、妹ちゃんも自分に似た子を見つけた様子。
動物が大好きなのに加えて、来月2歳になる妹ちゃんはちょっと前から、ぬいぐるみブーム。
ぬいぐるみを寝るときにふとんに連れて来たり、(前回の『旅するベッド』でも書きましたが、我が家は布団派です)、ままごとをしたりしていますが、14ひきのねずみたちの中にも、やっぱりそんな仲間がいる!!
妹ちゃんは、ぬいぐるみを傍に置き遊ぶ妹ちゃんを探しながら、ページをめくっていきます。
この絵本の文字はちょっと少なめです。
でも、文字に合わせてページをめくっていくのでは味わいきれないほど、豊かな、温かい日常がページいっぱいに表現されていて、これぞ絵の本だと感じ入ります。
それから、この絵本が描く光の具合がたまらないなぁと思うのは、やっぱり私が「お母さん」だからなのでしょうか?
雪が積もった夜の光。
食卓の明るさ。
そして灯りを落とした部屋に並ぶベッドの柔らかい光。
生活の中に様々な灯りと光があって、私たちの記憶にそっと添えられいてる気がします。
みんなは、どのシリーズが好き?お気に入りの場面はどこ?
きっと人それぞれ、好きなシーンがあるでしょうね。
森ノオトのみんなにも聞いてみたいなぁ!
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