森ノオトの事務所「森ノオウチ」には、雨水タンクがあります。昨年2016年度の「エコDIY住まいラボ」講座の一環で、地球環境基金の助成事業を受けて取りつけました。
エコライフの紹介として、訪れたお客さまにお見せしたり、庭の畑や鉢植えの水やり、スコップなどの道具を洗うときに使っています。タンクの大きさは110リットルととても小さいのですが、今日は結構たくさん水を使ったなと思っても、蓋をあけてみると思ったより水量が減っていなくて驚かされたりします。
長雨がふると、「ああ、もう一つ欲しい」と欲が出てきたり、雨に感じることも増え、楽しくつきあっています。特に、子どもたちが使ってくれている姿をみると、嬉しくなってしまいます。
森ノオウチのタンクは「エコショップ節水村」で注文しました。コダマ樹脂工業株式会社の「ホームダム・ミニ」という商品で、グレー、茶色、緑の3種類ある中から緑を選びました。本当は、風大地プロダクツが出している、木製のスリムでかっこいい「あめのおけ」が欲しかったのですが、資金が足りず、置く予定の場所にサイズが合わず……で断念しました。でも、樹脂製の雨水タンクも十分使い勝手がよいと感じています。
雨水タンクの大きさは、80リットルくらいから800リットルくらいまでとさまざまで、公共施設に置くような大きなものだと1,300リットルも溜められるものが出ています。素材は、樹脂製や木製のほかに、陶器製、ステンレス製のものも。いずれも、雨樋(あまどい)に取水口を取りつけ、屋根から落ちてくる水の一部をタンクの中に誘いこんで、ためるしくみです。
雨水タンクを注文する前に気をつけなければならないのは、といの太さ(直径)をきちんと測ることと、取りつけ位置の確認です。
森ノオウチでは実はちょっと失敗をしました。庭にあったブロックを敷いてタンクを設置したら、窓枠の下にちょうどよく納められたので、よし! と思っていたら、地面からの蛇口の高さが低すぎたのです。そのため、水を汲むときに、バケツやジョウロをちょっと傾けなければなりませんでした。これが意外にストレス。
しかし、とてもありがたいことに、それを見かねた、心優しい、もちより畑メンバー(※)が、蛇口の下の地面を掘ってくれていました。おかげで、現在は大きなジョウロをそのまま置いて水をラクラク汲むことができます。
※もちより畑……月一回、苗や種、道具、ランチなどをもちより、畑作業をのんびり進める、ゆるやかな会員コミュニティ。森ノオウチ内の空き地を利用して、昨年、荒地を耕すところからみなで育てていった小さな畑。収穫物の分け合いをしたり、コミュニティコンポストの実験もしている。
雨水タンクとりつけから一年が経ち、今年は、自動潅水装置をつけたいなと密かに計画しています。私は森ノオウチに毎日行くわけではないので、鉢植えがかっさかさに乾いてしまうことがよくあるからです。植物を育てていると、長期の旅行にも行きづらいものですよね。自動で水やりできるようになったら心配が一つ減ります。雨水タンクからならば水道代もかからないから気楽です。
ペットボトルを使用する簡易なものからまずは試してみるつもりです。
ところで、森ノオトで購入したタンク。価格は送料、付属品込みで10,000円でした。これ、実は注文前に申請ができていれば、自治体からの半額補助が受けられたのです。気づくのが遅かったので、申請してからの購入だと、講座にぎりぎり間に合わず、残念ながら補助を受けられませんでした。
横浜市では今年(平成29年度)も雨水利用のための補助金があります。申し込み期限は11月末まで。300件に達したら締め切りとのことなので、これを使わない手はありませんね! たくさんの方に利用してもらいたいです。
とても楽しくてエコな、わが家の“水がめ”を持つ暮らし、はじめてみませんか?
ECOSHOP節水村
http://www.rakuten.ne.jp/gold/sessuimura/
風大地プロダクツ
http://kazedaichi-pro.jp/index.html
横浜市環境創造局
雨水貯留タンク設置助成制度
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