森ノオトのNPOとしての3期目がいよいよスタートしました。事業年度は正式には1月から12月まで。年度の終了後3カ月以内に総会を開き、1年間の活動報告、収支報告と、次の1年の活動計画、収支予算を審議にかけ、正会員に承認をはかります。総会はNPOにとって最も重要な会議です。昨年、初めての通常総会を開催しましたが、決算や事業報告書などの書類作成にてんやわんや。2014年が明けてからの2カ月、総会が終わるまではまったく気が休まりませんでした。
一度経験すると、多少はプロセスも見え、昨年あれほど苦労した決算も少しは反省を生かすことができ(それでも数字が合わなくて税理士さんにはご迷惑を多々おかけしました……)、「あおば・未来へつなぐ食と農のフォーラム」が終わってからの2週間ほどを準備に費やしました。昨年の2カ月から比べると進歩!!
2015年度は、NPO設立から2年間、役員として森ノオトを支えてくれた理事の中島美穂さんと、監事の野原典彦さんが退任します。お二人の残してくれた大きな功績に感謝しながら、新たにお二方を理事にお迎えし、監事にはウィズの森の玉置哲也さんが理事からスライドで就任しました。理事長であるわたくし・キタハラと、副理事長でもあるウィズの森社長の藤江惠一さん、理事の北原健祐さんは留任です。
新しい理事は、mass x mass関内フューチャーセンターを運営する関内イノベーションイニシアティブ代表取締役の治田友香さん。社会起業家の支援を長く続けてこられた方で、多様な経験と的確なご意見、温かいまなざしに、キタハラは厚く信頼を寄せています。治田さんのお力添えを得て、横浜の中心で進む新しい動きを、北部でも展開できたらいいな、とも考えています。
もうお一方は、森ノオトでもすっかりおなじみ、センター北で「森のようちえん」形式の保育園を営むNPO法人もあなキッズ自然楽校の関山隆一さんです。未来そのものである子どもたちをまちぐるみで育む関山さんと、未来を育むお母さんを地域につなげる森ノオトは、ベストパートナーになり得るのではないか、と感じています。
また、森ノオトでは新たに事務局を設けます。わたくしキタハラが事務局を兼ね、事務局長にはたまプラーザぶんぶん電力の梅原昭子さん、リポーターの新しいまとめ役でクリエイティブチームのリーダーとしてながたに睦子さん、営業部リーダーでファンドレイジングを担当する島原愛子さんの4名で、運営していきます。
事務局では、NPOとしての森ノオトを支える会員、メディアで情報を発信するリポーター、そしてステークホルダーを含めた地域の読者をつなぎ、活動を整理し、事業を計画的に回していくことに注力します。これまで、よくも悪くも個人商店的だった森ノオトの活動を「仕組み」化して、無理のない形で運営できるように制度を整えていきます。
<2014年度の事業>
【自主事業・助成事業】
(0) 横浜あおば発 地元のエコ発見メディア「森ノオト」の運営
(1) 次世代郊外まちづくり住民創発プロジェクト<シビックメディア>
(2) 次世代郊外まちづくり<たまプラーザ電力プロジェクト>
(3) 森ノオトリポーター養成講座
(4) いのちの森づくり見学ツアー
(5) あおばを食べる収穫祭2014
【委託・協働事業】
(1) 青葉区区民活動支援センター啓発チラシ制作
(2) 「ママはお天気博士 平井信行さん講演会」企画・運営
(3) 県民記者ボランティア講座
(4) 次世代郊外まちづくり<家庭の省エネプロジェクト>啓発
(5) 3R夢なクッキング講座
(6) 『神奈川食べる通信』創刊号編集
2014年度は、スタートとともにキタハラの妊娠が発覚し、同時に病気で入院や手術、ハイリスク妊娠による休養、出産、産休などがあり、思うように動けないもどかしさを感じながらの1年でした。それでも、メディアは中島美穂さんを中心に回り、『たまプラーザの100人』は奇跡と言われるほどのチームワークで無事に出版までたどり着けて、エネルギー活動は梅原さんが「顔」として文字通りぶんぶん動き回って9月に非営利型株式会社たまプラーザぶんぶん電力の設立に至りました。
また、キタハラが呼ばれた講演は9回、昨年度は梅原さん中心にエネルギー部でも2回講演し、担い手が広がっているのを感じます。
メディアで森ノオトならびにたまプラーザぶんぶん電力の活動を取り上げていただいた数は実に30回に及びました。地域メディアから全国メディアまで、私たちの活動を幅広く、多くの方々に知っていただく機会になりました。改めて、ご協力くださった方々に感謝を申し上げます。
昨年度のNPO総会で「今年やりたいこと」の声をつのったところ、「森ノオトの拠点がほしい」「動画の配信」「エネルギー」といったキーワードが生まれましたが、それらはすでに実現しました(動画の配信については、詳しくお披露目いたします)。わたしも昨年の記事で「2015年度は森ノオウチをつくりたい!」と宣言しましたが、不思議なもので、願いはかなうもの。今、森ノオウチという拠点が生まれ、すでに活動を始めているから、不思議なものです。
2015年度のNPO法人森ノオトの最重要課題は、何と言っても組織基盤の強化です。リポーターの取材活動と自主的な企画を支えてくださるNPOの会員を幅広く募っていきます。主軸事業のメディア運営に関しては、NPO会員の会費でまかなえるよう、メディアと会員の関係を強くしていきたいと考えています。
東日本大震災から丸4年。わたし自身、森ノオトの存在意義を問い続けながら走ってきた4年間でした。森ノオトはNPOとして必要不可欠なものではないかもしれない。ただ、暮らしをエコにシフトしていくこと、社会に参画する人を増やしていく活動は、未来を見据えた時に必要であると信じています。
震災以降の様々な社会活動の盛り上がりと、盛り下がりの両方を見て思うことは、「社会を変えたい!」という個々の気持ちに対して、受け皿となるプラットフォームを継続の大切さです。誰もが参加でき、自らが動けない時は活動を応援することができる、NPOという仕組みだからこそできること。それを追求していきたい。震災の時に「この地域で根をおろしていこう」と腹をくくった、あの時の感覚が、森ノオトをNPOとして持続可能な組織にしていきたいと願い試行錯誤する、今のわたしの原点になっています。
今年度はすでに、リポーター養成講座、あおば・未来へつなぐ食と農のフォーラムや、リポーターからの独自企画「森ノ恵方巻きワークショップ」もおこなわれました。森ノオトが発信する、エコでオーガニックなライフスタイルと、子育て世代の女性たちが地域に関わり社会を元気にしていく活動を応援してくださる、そんなNPO会員を、広く募集します。
森ノオトの愛読者で、地域に森ノオトが必要! と感じている方は、ぜひNPO会員として、一緒にメディアを支えていただければ幸いです。
■ 森のなかま会員(賛助会員)
年会費:個人3,000円/団体10,000円
■NPO正会員
年会費:個人10,000円/団体30,000円
<ご寄付・ご協賛>
※ 森ノオトの活動を資金面でご支援いただきたく、ご寄付・ご協賛もよろしくおねがいいたします(ご寄付・ご協賛:1口10,000円)。
森のなかま会員には、以下をお送りします。
・森ノオトのメルマガ送信&会員限定メルマガ
・森ノオトの主催イベントに割引価格で参加できる会員証
・懇親会(総会時のパーティー)のご招待
NPO正会員はさらに下記が加わります。
+総会での議決権
+会報誌発行(年1回)
+専用オンラインコミュニティ参加権
+森ノオウチでのイベントの開催
お申し込み:氏名、年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレスと森ノオトへのメッセージをご記入のうえ、E-mailにてお申し込みをお願いいたします(件名:NPO会員)
E-mail:info@morinooto.jp
郵便振替口座 00230-8-101322
(ゆうちょ銀行 〇二九支店 当座 0101322)
口座名称:特定非営利活動法人森ノオト