クリーミーな泡に驚き!地元野菜の力に脱帽!青葉台・bar ARBERO(アルベロ)
2013年12月吉日、青葉台にbar ALBEROがオープンしました。横浜の地場野菜が本格イタリアンでいただけると聞いて、早速行ってみました。青葉台駅から寺家ふるさと村の方へ向かって徒歩10分、気持ちのよさそうなテラス席のあるお店が見えてきましたよ。(written by 山田恵里佳)

木のぬくもり溢れる店構え、ふらりと立ち寄りたくなる気さくな雰囲気のお店です

 

お店の入り口で暖かく迎え入れてくれたのは藤吉亮さん・光恵さんご夫婦です。ご主人の亮さんはbar ALBEROのオーナーで、バリスタでもあります。早速私たちのためにカプチーノを淹れて下さいました。

皆さんご存知とは思いますが、カプチーノはエスプレッソにクリーム状に泡立てた牛乳を混ぜたもの。エスプレッソには熱い想いを持っていらっしゃる藤吉さんが、カプチーノを淹れながら、エスプレッソがますます美味しくなるうんちくを語って下さいました。

 

真剣に、想いを込めて淹れて下さっています……出来上がりが楽しみ!

 

「エスプレッソには五大要素があるんです。フレマ、アロマ、ボディ、フレーバー、アフターテイスト。中でも違いが出てくるポイントはアフターテイストで、エスプレッソを飲んだ後30分は水を飲まないで欲しいんです。なぜならば香り(アロマ)の余韻を楽しみたいから。あるバリスタは“エスプレッソは飲む香水”と言っているほどです」

 

瞬間的に描かれたこのかわいらしいラテアート。飲むのがもったいないくらい! 教わった通り、スプーンをカップの底からすくい上げるように何度も混ぜます。ラテアートのアザラシとは、あっという間にさようなら。よーく混ざったところでいただきます

 

淹れて下さったカプチーノ、いただきました。ラテアートの絵柄を楽しみたいために泡の下からすするように飲む人もいるそうですが……。カプチーノの正しい飲み方は、下の液体と上の泡を乳化させるようによーく混ぜるのだそうです。そうすることで最後の一滴までクリーミーにいただけます。

藤吉さん曰く、大事なポイントは、必ずお砂糖を入れること。28cc-30ccのエスプレッソになんとティースプーン山盛り1杯。多い人は2杯入れるそうです。私、コーヒーはブラック派なので、エスプレッソもカプチーノも砂糖なしで飲んでいました……。

それにしてもこのカプチーノ、なんともクリーミー! カプチーノってこんなに濃厚な飲み物だったのかと、驚きでした。

 

ランチメニューの前菜です。ター菜のポテトサラダ、ラディッシュの酢漬け(ゆずマヨネーズ和え)、自家製サーモンマリネ、寒ブリの南蛮漬け、鶏肉のトマト煮、美野けんとん・アリスタ(いわばイタリア流のチャーシュー)

 

藤吉さんは元々、南イタリア料理を得意とする料理人。アルベロの前は7年間、関内でカフェを経営していました。ご自宅のある青葉台の近くで本格イタリアンを始めようと、長年の友人である北イタリア料理のシェフを招き入れ、イタリア全土の味が楽しめる店・アルベロが誕生したのです。

 

ランチメニューのメインディッシュです。牛すね肉のラグーのフェットチーネ(もちろん手打ち)ほうれん草とクリームチーズのソース添え。ランチは前菜、メインディッシュ、2ドリンク付でお値段1300円。これは女性に嬉しい

 

アルベロで使われているお野菜は、横浜の地場野菜。生産者は森ノオトでもお馴染み、NPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク代表・木村広夫さんです。

「地場野菜はその日によって届くものが違います。そのため、うちではグランドメニューを持たず、黒板メニューでやらせていただいています。採れたものを見てシェフと話し合い、ひらめきでメニューを決めていく。その方がクリエイティブで楽しいですよね」

 

農に学ぶ。の木村さんと言えば、農薬や化学肥料はもちろん、有機肥料なども極力使わず、太陽と土、天の水の力を最大限に生かした自然農法でお米や野菜をつくっていることで知られています。

この日はポテトサラダに入っていたター菜、そしてラディッシュ。採れたてのすがすがしい香りが料理に生かされていました。美味しく力のある野菜をいただくと、私のカラダはちゃんと喜んでいることがわかります。

 

「また、前菜でお出しした美野けんとんという豚肉を使った料理もうちの看板メニューの一つです。美野けんとんは、岐阜の牧場で主によもぎを食べて育った豚。そちらの生産者の方は、他に飼料になる米も栽培するこだわりようなんです」

 

美野けんとん、私ははじめての出会いでした。前菜でいただきましたが、豚肉特有の臭みがないように感じました。また味付けがやさしく、カラダに沁み込む美味しさを感じます。ただ美味しいだけでなく、安心・安全なのがまた嬉しい。

 

ところで、アルベロという店名の由来は? 藤吉さんに尋ねてみました。

「イタリア語で、生えてる木、という意味なんです。ふらっと立ち寄ってカウンターに腰かけ、ビール一杯でもエスプレッソ一杯でも飲んでいってほしい。この町の、とまり木のようなお店にしたいんです」

 

「木といえば、内装はすべてウィズさんにお願いしました。内装には無垢材を使っています。そういう意味でも木(アルベロ)という名前はしっくり来ているんです」

 

藤吉さんのイメージの大きな柱は「カウンターが特等席なお店にしたい!」ということ。工事中にもクリエイティブにアイデアが湧き出て、現場の大工さんやウィズの松本さんとの話し合いでどんどんお店がよくなっていったそうです。担当の大工さんが「僕の中で最高傑作!」と言ってくださったそう!

 

とまり木に寄る鳥のように、ふらりと立ち寄り、エスプレッソを飲んでいきたい。本当にそんなお店です。いつでもカウンターにいるという藤吉さん、カウンター席に座り、エスプレッソを飲みながら気さくな藤吉さんとおしゃべりしていくのも楽しいだろうな、と思いました。

 

青葉台にまた一軒、素敵なお店ができましたよ。

 

藤吉亮さん、光恵さん夫妻。青葉台のご自宅をウィズの森で建て、ウィズのデザインに惚れ込んでお店の内装にもつながったそうです

 

【Erika’s Point】

二人のお子さんのお父さん、お母さんでもある藤吉さんご夫妻。子連れパーティーや会合なんかもぜひご相談ください! とのことです。カウンター席5席、テーブル席15席、立食であれば30人ほど対応可能(最大で大人15名、子ども15名でご予算応相談)。なかなかないんですよね、子連れで貸切できるお店。子育て中のお母さんたちの気持ちをわかっていただけることが、どれだけ心強いか。アルベロのお食事なら子どもにも食べさせたい、と心から思えるのがまた嬉しいところ。ぜひぜひ、一度お店に足を運んでみて、藤吉さんといろんなおしゃべりをしてみてください。

 

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Information

bar ARBERO(アルベロ)

住所:横浜市青葉区桜台26-1

TEL&FAX: 045-988-6533

営業時間: 11:00-15:00(L.O.14:30)、18:00-23:00(L.O.22:30)

定休日: 火曜日

URL: http://www.albero.biz/

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