読書会では、『ケアするまちのデザイン 対話で探る超長寿時代のまちづくり』(山崎亮著、医学書院)をキーブックとして取り上げます。
この本を取り上げたのは、「コミュニティデザイナー」として、地域課題を住民たちが解決する手助けをしてきた著者の山崎亮さんが、地域包括ケアの先進地域を訪ねて対談しながら事例を紹介する本になっていて、読みやすいことが一つ。それから、これからのまちづくりに、ケアとデザインを組み込む必要がある、という視点に共感できるなあと感じたこと。そして、ではどうすればいいか?を、読者に問いかけてくる、適度な間があって、当事者性を持って語りやすいと感じたからです。
「コミュニティ」という言葉もそうですが、「ケア」「デザイン」「地域」という言葉も、人によって捉え方は様々です。そして、まちづくりをしていくにあたり大事なことは、それらの意味や捉え方の正しさを問うことではなく、誰がどんな意味合いでその言葉を使っているのかを、知って尊重することです。しかし、それがなかなか難しい。
思っていることを思っているままに話すことは難しいし、昨日思っていたことと今日思うことは変わるし、言葉と行動にはズレがあるし、感情や体調の波によって感受性も変わるし、その時興味があることでないものには気がつかないし……と、人間ならではのややこしさがあって、その煩わしさゆえに棚上げになっている問題が山積みだなあと感じることがたくさんあります。
森ノオトの内部でも、会議やミーティングやイベント準備ではない、日常的なコミュニケーションを大切にするために、週一回のコーヒーブレイクをはじめてみました。この読書会も、生真面目な勉強会ではなく、放課後の図書館に集うサークルという感じで、参加者が立場を超えて、安心して話し、聞き合えるような場にしたいと思っています。放課後の図書館……この記事を書いていて、一条ゆかりさんの漫画『有閑倶楽部」』を思い出しました。奇想天外な事件を個性豊かななかまたちが、金に糸目をつけず解決していく楽しい物語です。読書会までに改めて読み直してみようかな。
参加申し込みは、information欄のフォームからお願いします。当日の午前10時まで受けつけいたします。
参加にあたり、できれば、ご自身の定番もしくはおすすめのコーヒーとおやつ(緑茶と和菓子、ジュース等でももちろんOKです)をご用意ください。
キーブックは、読んだ方が深い話ができるかとは思いますが、読んでいなくてもOK。持っていなくてもOKとします。
基本顔出し、それぞれに発言をする時間を設けて双方向性を持って進めます。耳だけ参加希望の方も参加者の紹介の時は、顔出しをお願いします。
森ノオトのサポーターは参加無料。サポーター以外の方は参加費500円です。お申し込みいただいた方に、参加者用Zoomのリンクをお送りします。
<オンライン読書会>
日時:2021年6月23日(水)14時-16時 @Zoom
参加費:無料(森ノオトサポーター)/500円(一般)
内容:コミュニティデザイナー山崎亮さんの著書『ケアするまちのデザイン』を取り上げてコミュニティデザインについて参加者と一緒に対話しながら学んでいきます。
申込方法:以下の申込フォームより必要事項をご記入の上、お申込ください。
https://forms.gle/DP8TvgirbdKoMxCh7
<森ノオトサポーターのご案内>
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