今年で3回を数える藤が丘の東北復興支援イベントが3月9日(日)、藤が丘駅前公園で開催されました。今年は初めて「チャリティーマルシェ」の形で運営。復興支援と地元の活性化、防災意識の向上をコンセプトとしたこのイベント、たくさんの人々でにぎわいました。
2011年3月11日の東日本大震災から3年を迎える3月9日、「東北復興支援チャリティーマルシェ@藤が丘」が、藤が丘駅前公園で開催されました。
過去2回は、2012年に「未来へのキャンドルナイト」、2013年は「チャリティーフラワーアート」として開催。3回目となる今年、チャリティーマルシェとしての開催は初めての試みです。
このマルシェ、何かを思い出した方もいるのではないでしょうか?
そう、2013年11月に森ノオト主催で開催した「あおばを食べる収穫祭」です。
実は今回のチャリティーマルシェは、主催の吉田誠司さん(ふじがおか整骨院)や実行委員の方たちが、「あおばを食べる収穫祭」に参加した時に思いついたもの。
震災から3年が経ち、人々の復興への意識も変化していく中で、イベントに来た人が楽しんで、それが支援となる仕組みをつくりたい。そう考えていたなかで、マルシェに可能性を感じたそうです。
そして、毎月11日にキャンドルを灯し、復興への願いをつなぐ活動をしているともしびプロジェクトさんや、青葉区や都筑区周辺で復興支援ワークショップを開催しているFEELINGさんと共に、今回の復興支援マルシェがつくられてきました。
この日のマルシェは二部構成で行われ、第一部のチャリティーマルシェでは「3.11を忘れない」をテーマに、トークショーや演奏などのチャリティーステージとハンドメイドワークショップ、被災地支援物販などが行われました。第二部では「忘れないをカタチに」をテーマに、キャンドルナイトが開催されました。
第一部のマルシェには、復興支援に関わる方だけでなく、地元で活躍する地域団体やお店、商店会メンバーや、小中高生など、さまざまな人たちが参加。東北の復興支援と共に、地元の活性化と、地域の人たちに防災の意識を思い起こしてもらうことがこのイベントの大きなテーマとなっているからです。
マルシェでは、「ふじがウォッカ選手権」と題し、藤が丘商店会のレストラン4店舗によるオリジナルカクテルの販売と投票も行われていました。売り上げはすべて義援金となるということで、まさに地元のつながりを深めながらの復興支援の取り組みと言えます。
「顔と顔がつながることで、何かあった時の安心につながる」と話してくださった実行委員の外山高嗣さん(トヤマ時計眼鏡店)。「例えば、海外に行ったときに日本人に出会っただけでほっとすることってありますよね? そんな気持ちが地域の中で芽生えると親近感がわき、そこから足元からの防災につながると思うんです」。そんな外山さんのお話に、とても感銘を受けました。
晴天に恵まれたこの日。小さな子からご年配の方まで、幅広いたくさんの方たちが思い思いにワークショップやお買い物を楽しんでいました。
「来た人が楽しんで、そのなかで震災のことを思い出すきっかけとなれば」と話してくれた吉田さん。
外山さんは、「参加している一人ひとりの気持ちが復興につながっていることを強調したい」と話してくださいました。
復興支援と日常は、まったく離れたものではなく、暮らしの中にあるものなのだ、ということを感じた一日。人と人とのつながりができることから生まれる復興支援。それが広がり、続いていくことを願ってやみません。
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