
10月の3連休あけ、雨予報でしたが曇り空。歩くのにはちょうどいい気温です。田奈駅は改札を出るとすぐ前がこどもの国通りに続く道。一車線ながら交通量は意外と多めです。
田奈駅は1日約9,500人(2024年度 東急電鉄調べ)の方が利用する駅です。

向かい側に行くための道路を渡る信号待ちは意外と長く感じます。朝などは余裕を持って家を出ないと、信号待ちで電車に乗り遅れそうになることもあるとかないとか。朝に限らず、電車に乗る際は余裕を持ってお出かけくださいね
最初の目的地「Happy Food Cafe Tiger☆」
歩くための腹ごしらえのために最初に向かったのは駅近くのタイガー。地元野菜をふんだんに使った身体に優しいメニューが人気のお店です。
実はタイガーさんは2025年11月15日で一旦休業に。2026年春から“お弁当屋さん”としての営業を考えているそうです。「テイクアウトならお家でゆっくり食べてもらえるし、まとまった量なら配達もできるかも」など色々構想があるとのこと。一旦閉まってしまうのは寂しいけれど、春以降が楽しみです。

タイガーで3人が注文した、野菜たっぷり酵素玄米定食(写真上)、野菜たっぷりカレー(写真左)、野菜たっぷりお好み焼き(写真右)
地元の野菜がたっぷり、しかも焼いてあることで甘みが増しているように感じられます。酵素玄米も美味!
噂の山羊を探しに
タイガーの料理ができるまでの時間で、今日の散策スケジュールを確認した私たち。
おいしいご飯でお腹を満たした後は、森ノオトライターや田奈在住の友人から聞いていた「田奈の山羊」を探しに行くことにしました。「ほんとにいるの?」と半信半疑の私たち。
田奈駅の改札を出て左方面に進むと、稲刈り後の田んぼののどかな風景が広がっています。左手に田んぼを見ながらこどもの国通りを5分ほど進むと、小道の脇に木の小屋を発見。山羊がいました!
「わー!こんなところに本当に!」つい大声で喜ぶ私たち。「かわいい」と目をハート型にしていたら、その時ガサガサともう一頭が出てきました。勝手に1頭だと思い込んでいたら2頭の山羊。茶と黒の山羊2頭に会えて大満足です。

地元の友人からの情報ですが、朝などたまに2頭がお散歩もしているそう
地元野菜が並ぶJ A横浜ハマッ子直売所四季菜館
次に向かったのはJ A横浜ハマッ子直売所の四季菜館。

この建物、昔は米や麦を備蓄していた「蔵」だったのだそう。「蔵」を残したいという地元の声でこの場所に移築したとか。なるほど、だから天井も高く、広々としていて風通しも良さそう。野菜の直売所にピッタリですね
ここには地元の農家さんが直接出荷した旬の農作物や加工品がたくさん並びます。生産者さんの名前が書かれて並んでいるお野菜たちからは、作り手の「おいしいよ、食べてごらん」という温かい言葉が伝わってくるように感じます。作り手を想像できるようなお買い物って素敵だなと思います。
私たちが伺った時は横浜市緑区新治町産のきのこや、新米が並んでいました。私は自分へのお土産に“幻のよこはまなしミルクハーバー”を購入。
実は以前、森ノオトで旬のお野菜で簡単でおいしい料理紹介をする企画があり、昨年5月に四季彩館を訪れていて、新玉ねぎで一品を作ったことを思い出しました。

ここにしかないという加工品がまた魅力的。田奈の小麦で作った田奈うどんも人気の逸品!駐車場も完備しています。午後には品薄になるため、スタッフさん曰く「午前中が狙い目」
坂道を上って高台エリアへ!「椎木地蔵尊と八坂神社」「田奈第二公園」「田奈第三公園」
四季菜館を出た私たちは「田奈小学校入口」の交差点から続く坂道を進みます。ここまでは恩田川沿いの平坦な道を歩きましが、ここからは、坂を上ったり下ったりする道が続きます。目指すは古くから地域の信仰の中心として伝わる「椎木地蔵尊と八坂神社」です。

椎木地蔵尊の石段の前の道は府中・鎌倉街道と言われていて、開けた景勝地であることから神仏を祀る場所として選ばれたそうです。現在も地域の方々に大切に守られている様子が感じられました
椎木地蔵尊を後に国道246号方面へと向かいます。
次の目的地は、ドラマやコマーシャルのロケ地として何度も利用されているという田奈第二公園!坂道や階段を上っていく高台にあり、道中は外観が個性的なマンションなどが並ぶ住宅街です。
さて、田奈第二公園に着いてみると長津田方面を一望できるというロケーションで、天気の良い日には富士山も見えるそう。心地よい風にほっと一息。ここは田奈一番の絶景ポイントかもしれません。

眺め最高!
もう一つのおすすめの公園は田奈第三公園です。公園すぐ横を田園都市線の電車が走り抜けるので、電車好きのお子さんには特におすすめ。

電車が通り過ぎる瞬間をパチリ
散策の締めくくりは、甘いクレープで
散策の最後はクレープで締めくくり!向かったのはしらとり台の住宅地の中にある「Bondy’sCafe」です。
お店に着いたのは日暮れも近い17時すぎ。来店前に連絡をしていたこともあり、前もってクレープメーカーに火を入れておいていただいたことで、おいしいクレープをすぐに作ってもらうことができました。
3人各々好きなクレープを注文。私が選んだのは、クリームチーズシナモンシュガーです。生地にアーモンドが練り込まれているというクレープ生地は香ばしい香り。生地がサクッとしていて、中のクリームチーズの柔らかさがマッチしています。おいしいって幸せ!

Bondy’sCafe 住宅地の中の一軒家。クレープにはデザートと食事クレープがありお店ではハンディタイプやしっかりとナイフ・フォークを使って食べるものもあります。お庭もあるので、お天気の良い日はお庭で食べるのも良さそうです(写真提供: Bondy’sCafe)

ご自宅の一階部分を改装して作られたカフェはゆっくり落ち着いた空間でした。Bondy’sCafeは月曜から木曜日のみ開店するクレープ屋さん。営業時間の終了間際は電話での来店連絡をおすすめします(写真提供: Bondy’sCafe)
「何もない」と言われた駅に、たくさんの“好き”があった
日が暮れる中、クレープを片手に帰路についた私たち。
「何もない」と言いながらも地元の人が教えてくれるたくさんのおすすめが田奈にはありました。「田奈って、なんだか愛されてるなぁ」と散策を通じて感じることができました。
“山羊に会い、地元野菜を楽しみ、公園での風景に癒やされる”
急行の停まる駅の狭間にある田奈駅は、魅力でいっぱい。次はあなたも、田奈駅に降りて散策してみてくださいね。

田奈の駅からこどもの国方面へ向かう恩田川沿いの田園風景。セイタカアワダチソウがたくさん咲いていました。こんな何気ない風景に心癒やされる。今度は違う季節に散策に行こう!
四季菜館
神奈川県横浜市青葉区田奈町52-8 田奈農協本所
045-507-4593
https://ja-yokohama.or.jp/tenpo/hk_shikisaikan
Bondy’s Cafe
〒227-0054 神奈川県横浜市青葉区しらとり台47−4
045-981-4993
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