リンゴのお菓子とバリスタの珈琲、花咲く空間で召し上がれ。隠れ家カフェ「NAVY」
オーナーのこだわりや思いがギュッとつまった、オシャレで人の温かみに触れられるカフェ「NAVY」が、たまプラーザの住宅街にひっそりオープンしました。アンティーク家具と調和した季節のフラワーアレンジメント、気さくなオーナーの笑顔……。「こんな場所が欲しかった!」と誰もが思う、憧れの空間を訪ねてみました。(text:菊地明子)

たまプラーザ駅から虹ヶ丘営業所行きで10分程度、すすき野入口を下車してすぐにあるカフェ「NAVY」は、ドゥボワ(※注)という絵の講師を自宅で20年間開催してきた中寺礼子さんが、今年の3月にオープンしたお稽古のできるカフェです。

※注:ドゥボワペインティング。「エレナ・エ・ルポン」の仁保多恵子氏・仁保喜恵子氏が生み出したオリジナルのペインティング手法。7色のアクリル絵の具で独自の色をつくり、木の小物にオリジナルの世界観を描いていく

 

ドゥボワ作品。基本的に色々な形の木に描いていくが、布や陶器に描く場合もある

 

撮影などにも使われるオシャレな店内にはお花や可愛い雑貨もたくさん。席によって雰囲気が変わるので、お気に入りの場所を見つけてみては?!

 

真っ白な扉を開けると、アンティーク家具や可愛い雑貨、キレイなお花など、インテリアの参考にしたいコーディネートがいっぱい!! 思わず「わぁっ!」と声が出てしまうような、素敵な空間が広がっています。聞けば、イメージに合うものを見つけるために遠方まで足をのばし家具選びをしたり、イメージと違えばペンキ屋を巡ってお気に入りの色を見つけては塗りなおすなどして、一切妥協をせず、納得のいく心地よい空間つくりに努められたとか。店内ではかわいい雑貨の販売もされています。

 

1個分のリンゴがたっぷり入ったタルト・タタン。横に添えられたマスカルポーネ入りアイスクリームとのハーモニーが絶妙。季節によってデコレーションが変わり、この時期はオーガニックハーブを使った赤と透明のジュレと色々なナッツが入ったプラリネのクランブルバージョン。ボリュームがあるが食感も楽しめ、ペロリと食べられる

 

出されるスイーツは「年齢を重ねて故郷の良さを実感している」という礼子さんのふるさと・青森の藤崎町に恩返しする気持ちを込めて、リンゴをたっぷり使ったメニューを用意。ドリンクやチェイサーには世界遺産・白神山地の水を使うのが、NAVYのこだわりです。飲み物はカフェをオープンさせるためにバリスタの資格を取得した礼子さんが厳選した自慢の珈琲のほか、フラワーレメディを一緒に選べるオーガニックハーブティなどもあります。

ハーバルセラピストやフラワーレメディの資格も持ち、更に「フラワーレメディは奥が深い世界、これからもっと勉強したい」と言っていた勉強熱心な礼子さんにカウンセリングしてもらうこともできますよ。

 

ドゥボワレッスンの風景。この日はちょうど10年前のバザーがきっかけでレッスンをスタートしたご近所の方も参加。愛犬の話などおしゃべりしながらも、真剣にレッスン中

 

元々、ドゥボワの講師をされていた礼子さんが、今回なぜカフェをオープンすることにしたのかうかがったところ、次のような答えが返ってきました。

「普段からお稽古中に子育てについて相談したり、介護の大変さや辛さをこぼしたり、嬉しかったことや楽しかったことを報告したりして、“すっきりした!”とか“元気もらいました!”という声を聞いていました。その度に、集まる場やコミュニティの大切さを感じ、人がつながる場所が必要だと思っていたんです」

そして、10年前、盲導犬協会へ寄付するためにバザーを開催し、ご自身の描いたドゥボワの作品やフラワーアレンジメント、雑貨などを販売した礼子さん。2日で100名以上が訪問し、人が入れないほどの盛況ぶりでした。このバザーを通して、生徒さんやご近所の方など多くの方と関わり、とても楽しかったので、「いつか何かやりたいなぁ」という気持ちを漠然と持ったそうです。

このバザーで紹介してもらったフラワーアレンジメントの村上桃代先生とは、「今でも初めて会った時の彼女の服装や様子を鮮明に覚えているほど、自分の人生にとって大きな出会いとなった」そうで、「今では子ども同士、親同士も気が合って、それぞれ連絡取り合う仲」とか。NAVYで販売している雑貨のセレクトは村上先生にお願いしているそうです。

ドゥボワの教室運営やバザーの開催、そして村上先生との出会いが重なり、お稽古やカフェを通じて地域の方と交流を深めていけるような場所を作ろうと、NAVYが生まれたのは今年の3月のことです。

 

オーナーの中寺礼子さん(左)と、パティシエの鈴木由弥子さんはバリスタの資格を取りに行った学校で出会った。礼子さんのアイディアをすぐに形にしてくれる鈴木さん、息もピッタリ

 

最後に、ご自身の子育て中の時は外出もままならず、また実家が遠くて孤独で辛かった経験もあるので、「お子さん連れ、歓迎します!」と優しい笑顔で話してくれた礼子さん。「息子たちに頑張る背中を見せたいし、早くに亡くなったお父さまの分も頑張る人生を過ごしたい」という男前な部分や、礼子さん自身の子育て中のズッコケ話などを気さくに聞かせてくれるので、同世代だけではなく、年下女性にもファンが多いというのも頷ける、本当に素敵で明るい女性でした。

美味しいスイーツを食べながらおしゃべりをしに、1人でも行きやすい、ほっこりできるカフェです。人生の先輩として、私たち世代の女性も憧れるほど、明るくて親しみやすい礼子さんに会いに、NAVYに足を運んでみませんか?

Information

NAVY

住所:神奈川県横浜市青葉区荏子田2-34-6

TEL: 045-901-0029

アクセス:たまプラーザ駅からバス「虹ヶ丘営業所」行き、「すすき野入口下車歩いてすぐ

営業日:火、水、木、金

営業時間:11:00-17:00

HP: http://www.cafe-navy.com/

Facebook: https://www.facebook.com/cafenavy

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