地域を耕す母さんVol.4 triccco(トリコ)朝場文さん「ぶつぶつこうかんのtricccoです!」
子ども・マタニティ用品を物々交換によって楽しく、お得にとりかえっこができるというtriccco(トリコ)のブースがAir Greenのイベント会場にあります。古くて新しいぶつぶつこうかんの場に行ってみました!

9月の末、新百合ケ丘の昭和音楽大学横の芝生の公園で行われているイベント、Air Greenにtriccco(トリコ)がやってくるというので、わくわくしながら会場に向かいました。

tricccoの活動をされている朝場文さん。第一印象は笑顔、活発、フレンドリー!

朝場さんはとても面白い活動をされています。

 

ひとつは、“triccco(トリコ)”として、子ども・マタニティ用品の物々交換の場を作っています。

 

もう一つは、“おさんぽ図書”です。

芝生の上にひろげられた“おさんぽ図書”。「Air Greenの会場内ならば、どこで読んでもいいよー」と穏やかに話す朝場さん

青空の下の絵本コーナーには、顔を寄せ合って絵本をのぞく親子が何組もいる。1冊読み終わるとまた次、それまた次……と、ゆったり親子もいて、とても微笑ましい光景! 芝生の中の図書コーナーは意外な空間だが、子どもにとって居心地が良さそうだったのが印象的

tricccoの始まりは、5年前。パルシステムという生協の中の「ヤムヤムベイビークラブ」というコミュニティの中で出会ったお母さんたち5人で始めた活動です。

 

2011年からは、おさんぽ図書の活動も加わり、公益財団法人キリン福祉財団の助成も受けるようになりました。

 

tricccoの中の3つのcはecology,economy,communicationのcからきていて、トリコのコンセプトとなっています。

 

私は「ぶつぶつこうかん」という古くて未知なる仕組みにものにすごく興味を感じ、どのようなルールで「もの」が交換されているのかお話を伺いました。

 

tricccoが扱うのは、こども・マタニティ用品です。

 

洋服、靴やおもちゃ、絵本もありました。自分の家から持って来たものと、会場に並ぶものと交換する場合は、1点につき100円をtricccoに支払います。何も交換するものを持って来ていない場合は、1点500円で希望のものを購入できます。

 

あくまでも「ぶつぶつこうかん」を大切にしているところが、リサイクルショップやフリーマーケットとは大きく違うところです。

 

取材中に訪れるお客さんは、たいてい小さな子を抱っこしているママ・パパです。「わー!お久しぶりですー!(お子さん)おっきくなりましたねー!」と、常連さんに話しかける朝場さんは、まるで近所の頼りになる肝っ玉母ちゃん的なオーラが漂います(失礼! お若くて、とてもチャーミングな素敵な女性なのですよ。でも、そう呼びたくなるほど、とても親しみを感じる方なのです)。

Air Greenのヨガクラスに参加したのをきっかけに毎回tricccoにも立ち寄るというご家族。お子さんのお洋服は、下着以外すべてお下がりや交換したものだそう。とても素敵な親子でした

「えーこれ、可愛いっ!」と服を手にとるママも思わず興奮。並ぶ洋服は赤ちゃんから幼稚園児が着られるサイズのものが多い

朝場さんも2人のお子さんのママです。

 

ベビーちゃんをつれて、服選びに迷っている方には、先輩ママとして体温調節の仕方など的確なアドバイスをしてくれます!

 

初めて足を運んでくれたママたちには、「ぶつぶつこうかんのトリコです!」と気持ちのいい、はつらつとした朝場さんの声が飛びます。

 

また、何回か足を運ぶうちにいつのまにかママ同士も知り合いになり、情報交換をしている方たちもいて、tricccoから、新しい人とのつながりが開けていく様子に驚きました。

 

コンセプトにもあるコミュニケーションの場がここにありました。

 

「blogやfacebookはすごく便利だけど、そこに全ての情報をのせてないのは、直接話したいなという思いがあるんです」と朝場さんは言います。

 

「話をしたら、理解してもらえるのではないかなーと、リアルな人と人とのつながりがあるのが好きなんです。tricccoって何だかよくわからないなー思いながら、友達に引っ張られてきたり、もしくは友達を引っ張って来てくれるような人がいたらもう、嬉しいですよ! その中で、100人中2人くらいが、次も行くわ! って思ってくれたら私はそれで幸せ」と言う彼女は、本当に人が好きで、tricccoに来てくれる人たちとの出会いを楽しんでいるのがよく伝わってきました。

 

ものも情報もあふれている現在、ポッとできた隙間に入っていくものでありたいという朝場さん。

 

ぶつぶつ交換のtricccoとおさんぽ図書と2つの活動をしているのは、行く場所によって必要な形に変えながら、自然にその場に入っていきたいという思いがあります。今回のAir Greenでは、ぶつぶつ交換とおさんぽ図書が両方並びましたが、出向く先に合わせてどちらかだけの出店もあるそうです。

 

tricccoは次回のAir Green(10月24日開催)にも出店する予定です。

 

だんだんと秋が深まっていくこの季節。

 

羽織物やコーデュロイ素材の服など季節に合わせたお洋服が並ぶ予定ですが、朝場さんによると、マタニティ用品やロンパースの在庫が多くなっているそうです! 妊婦さんや、ロンパースが着られる小さなお子さんがいる森ノオト読者の皆さん、迷う前に、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

Information

〜こども・マタニティ用品のぶつぶつこうかん〜

triccco

blog:http://ameblo.jp/triccco

twitter: @triccco_jp

facebook: www.facebook.com/triccco.jp

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この記事を書いた人
今里元子ライター卒業生
大阪府出身、青葉区在住。2009年生まれ、2014年生まれの2人の男の子の育児に奮闘中。身体を整えるべく始めたヨガの魅力にはまり、ヨガの動きや考え方を追求。「ヨガ=つながり、結びつき」の精神をモットーに、縁あって出会えた場所やもの、こと、そして人とのつながりを大切に、日々新しい発見にワクワクしながら生活している。
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