このたび2013年3月に、藤が丘のナチュラーレ・ボーノにほど近い、国道246号線の藤が丘側道の角地(洋菓子店「エクランナクレ」さんの跡地)で、地産地消の惣菜店「Revive-Recipe TENZO」をオープン致しました。
TENZOではナチュラーレ・ボーノと同様に、地元の農家さんの畑で採れる旬の野菜を活かしながら、イタリア料理以外にも和・洋・中、薬膳の要素を取り入れたものなど様々なジャンルで、美味しくて楽しくて体に嬉しいお料理を提供していきたいと考えておりますので、ナチュラーレ・ボーノともども、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、ここからが今月のテーマ。
1年を太陽の動きによって24等分に分け、各季節の特徴を示す「二十四節気」という暦の指標があります。
立春を起点の第1として、大寒が最後の第24となります。
農作業などで春夏秋冬の季節の特徴を正しく知る指標として、中国の戦国時代に考案され、日本でも江戸時代から使われているそうです。
4月は第5の清明(4/5-4/19頃)と第6の穀雨(4/20-5/4頃)という節気があり、それぞれ季節の特徴として、
清明は「万物が清々しく明るく輝き、美しいころ」
穀雨は「田畑の準備が整い、それに合わせて穀物の成長を助ける春の雨の降るころ」
とされています。
私が掲げる清明の季節の特徴としては、「街を歩いていて“この人はフレッシャーだな”と、見てすぐにわかるころ」です。
4月は草木が瑞々しく芽生えるのと同様に、街でも新入生や新入社員などのフレッシャーの、清々しく輝いた姿が目につきますね。
2年目どころか、5月の連休明けには消えてしまう、あの清々しく、初々しい輝きはいったい何なんでしょうか……?
「欧米に合わせて新年度の起点を9月にしよう」などという話もありますが、やはり日本の新年度は暖かな陽気とともに、万物の生命力が満ち溢れてくる「清明』の頃、4月が相応しいと思うのです。
そんなこの季節に旬を迎える代表といえば何といっても筍(竹の子)ですね。
掘りたての筍は灰汁(あく)がなく、生のまま刺身でも食せます。
色々なものがハウス栽培出来る現代ですが、筍はさすがに露地物だけです。
それに「旬(10日間)で竹になるから筍』と言うだけあって、すぐに季節が終わってしまいますから、飽きるほど食べまくりたい旬の味覚です!
そんな生命力に満ちあふれた食材です。
筍がぐんぐん伸びて暖かくなり始めるこの頃は、気温の上昇とともにエネルギーも満ちてきます。薬膳的に言うと、肝臓の働きが高まり上半身に血液が滞るために、気が高まり、目鼻が充血したり、不安や、イライラ、のぼせ・めまい等の症状を引き起こしやすくなるそうです。
昔から「春には苦味を盛れ」と言われていますが、春に採れる蕗や筍、山菜などの苦味のある食材には、血液や気の高まりを鎮静してくれる冷作用があるそうです。
そんな今が旬の筍と蕗をちょっとイタリアンっぽくアレンジした、「旬を味わう簡単レシピ」をご紹介します。
「筍と蕗のカポナータ」
<材料>
筍 300〜400g
蕗 3〜4本
バジル 5〜6枚
ホールトマト缶 400g
砂糖 小さじ1
塩 小さじ1
酢 大さじ1
エクストラバージンオリーブオイル お好みで適量
<つくり方>
(1) 筍を茹でて1cm角くらいに切る。蕗を茹でて5mmほどの長さに切る。
(2) 鍋にホールトマト缶を全て入れ、ヘラでつぶす。
(3) 空いたトマト缶にほぼいっぱいの水を入れ、缶をすすぎがてらそれを鍋に加える。
(4) (3)に(1)の筍と蕗を入れ、砂糖、塩、酢を加えて水気がなくなるまで煮込む。
(5) 火を止めたらバジルをちぎって加え、軽く混ぜ込み香りをつける。
(6) 皿に盛り付けエクストラバージンオリーブオイルをふりかけてできあがり。
簡単、気軽で美味しい旬のレシピです、ぜひともお試しあれ!
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