「港北経済新聞」?がスタートしたのは2010年8月。ちょうど2年前のことです。全国で74紙のネットワークをもつウェブメディア「みんなの経済新聞」の一つで、横浜では超有名・絶大な影響力を持つ「ヨコハマ経済新聞」の流れを汲んでいます。「まちの動きを経済の視点で伝える」をコンセプトに、お店の開店情報など大手メディアが扱わない小さなニュース、地域のヒト・モノ・カネの動きをつぶさに追いかけています
「メディアはまちの変化をアーカイブとして残す役割を果たします。わたしたちは“まちの記録係”です」とは、港北経済新聞編集長の坂井直人さん。坂井さんは、ヨコハマ経済新聞を運営するNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボの理事でもあります。
港北経済新聞の編集局は、横浜市営地下鉄線ブルーラインの中川駅すぐの場所にあるハウスクエア横浜内にあり、「NPO法人I Love つづき」とシェアオフィス中。ここは港北ニュータウンのまちづくり・地域活性化の拠点でもあります。
三ツ境で生まれ育った坂井さんは、学生時代からよく港北ニュータウンを訪れており、「ここは“未来のまち”というイメージ。来る度に新しく、どんどん大きなまちになっていった。まさか自分がここで働くようになるとは」と振り返ります。
メインで取材や告知をするエリアは、新横浜を中心とした港北区と、ご当地・都筑区、そして緑区、青葉区です。森ノオトのように、エッセイ風の長い記事ではなく、エッセンスをまとめたコンパクトな記事が主体で、月間30本以上、ほぼ毎日(基本は日曜日が休み)更新、2年間での配信記事は600を超えます。新横浜やセンター北・南の大きな商業施設の情報が充実していて、ショッピングやイベントを求めている読者のアンテナに引っかかるようタイムリーさを意識しているとのこと。
坂井さんの編集長としてのポリシーは、「どうせならおもしろい情報を提供したい」。行政の情報をそのまま流すことはせず、告知記事でも、その背景や主催者の思いなど、トピックと連動してニュースを発信していくことにこだわりを持っています。「横浜北部は流入人口が多く、まちの歴史を知らないことも。“新しいまち”のイメージが強い港北ニュータウンも、遺跡やお城など、実は古い歴史がある。そういう情報を知ることで、まちに親しみを持ってもらえたら」(坂井さん)
まちを愛する人たちがつながるための仕掛けとして、これまで何度もリアルイベントを主催してきた坂井さん。「green drinks Kohoku」はその一つで、港北エリアの人たちが緑豊かなまちの魅力を再発見し、交流することを目的にしています(森ノオトでも以前、その先駆けであるgreen drinks Yokohamaに参加しました)。
「実際にまちの人にお会いして、友達になると、メディアも見てもらえるようになるんですよね」(坂井さん)
来る8月28日には港北経済新聞2周年パーティーを新横浜で開催。この2年間、地域でネットワークを築き上げてきた港北経済新聞の仲間・ファンたちが集う、要注目のイベントになりそうです(これからも参加申し込みも可能)。
坂井さんはこのまちの魅力を、「青葉、都筑、緑、港北、4区それぞれまったく表情が異なり、一言で言い表せない奥深さ」と語ります。平日はオフィス街としてビジネスマンであふれる新横浜も、土日はスポーツやライブなどのイベントで訪れる層が全く異なるし、同じ港北区でも東横線沿線は昭和レトロな雰囲気が漂うとのこと。都筑区は住宅地と商業施設が共存し、緑区は豊かな緑、青葉区は住宅地でも年期と洗練が感じられる……と。
TwitterやFacebookで森ノオトの記事をいつもリンクして応援してくださる港北経済新聞さん、これからも地域の仲間として、一緒に地域を盛り上げていきましょう!
□港北経済新聞
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