hono*bononが桜台にオープンしてこの7月で5年。雑貨って、なくったって生きていける。でも、雑貨があることで生活がより豊かに、自分らしく、彩ることができる。暮らしを慈しむ青葉台の人にとって、この5年で、なくてはならない存在として、しっかり定着してきたお店です。

店内入口付近の両ゾーンは、店主の魚部さんが仕入れた雑貨を中心にディスプレイされている。センスの良さが光る

 

「hono*bonon(ほのぼのん)」。名前からして、ほっと和める雰囲気の雑貨屋さんです。

 

このお店を営むのは、太陽のようにまぶしい笑顔の持ち主、魚部順子さん。元々都内で働いていたキャリアウーマンですが、地元・青葉台で何かやりたいと起業を思い立ったのが5年前。運良く立地のよいこの場所を紹介されたものの、初めて経営するお店にしては広すぎる……と、最初のころは、ドキドキしながら営業する日々が続いていたといいます。

 

店主の魚部順子さん。キュートな笑顔が魅力的だ

 

最初の数年は、自ら仕入れた雑貨を販売していたのですが、だんだんに、地元に住むハンドメイド作家たちが、「わたし、こんな雑貨をつくっているんです」「洋裁を教えているんですよ」と、お店に作品を持って集まるようになりました。

 

「素人とは思えないほどセンスがよく、クオリティが高い作品が多くて。次第に、お店でハンドメイド作家さんのアイテムを扱うようになったんです」(魚部さん)

 

hono*bononには約30名のハンドメイド作家が作品を持ち寄る

 

 

最初は広くて持て余していた店舗スペースも、徐々に、ハンドメイド作品で賑やかになり、店舗の奥では手づくり教室なども開催されるようになり、広さが存分に生かされてきたhono*bonon。今では約30名のハンドメイド作家の作品を扱うようになりました。

 

たくさんつくれる方には、大きなスペースを自分でディスプレイしてもらい、ちょっとだけ持ち込む方は、魚部さんがさまざまな作品の中にミックスしていきます。

テイストの違う作品が一つのお店の中に混在すると、ともすれば雑多な印象になりがちですが、そこで光るのが魚部さんのさじ加減のうまさ。店舗仕入れのナチュラルテイストの雑貨たちが、多様な個性の作家さんの作品を、一つの空間の中にしっくりとなじませていき、空間自体がまるで一つの作品のよう。

 

布小物、ニット、アクセサリー、洋服……扱うジャンルは多種多様だ

 

 

教室は毎週木曜、金曜に開催しており、店舗奥のアンティーク風のテーブルが教室スペースに早変わり。月に1回ニットカフェも開かれます。その時で々、羊毛フェルトやニードル、トンボ玉のアクセサリー教室なども。hono*bononのほっこりとした雰囲気の中で、お茶と、おしゃべりと、手仕事で、女性たちがゆったりとした時間を過ごしています。

 

キッチン雑貨や籠、アイアン製品など、センスのよいナチュラルテイストの雑貨が揃う

 

先日まで開催していた5周年イベントには、おおぜいのお客さんが訪れ、hono*bononの5歳のバースデイを盛大にお祝いしてくれたそうです。

 

「お店に関わってくださる方が増えてきて、どんどんラクに、楽しくなってきています。ハンドメイドが人と人をつなげてくれるのを実感しています」

と、魚部さん。地元に必要な場と求められる存在でありたい。開店当初の思いが、5年という時を経て、確実に実になっているようです。

 

「パン屋さんと違って、雑貨屋さんって、決して毎日行くお店ではないでしょう? でも、毎日でも来たくなるようなお店にしたくって」と魚部さん

 

キタハラ’s eye

とてもキュートでいつも元気いっぱいの魚部さんに会うと、元気をもらえます。お店って、人なんだなあ、と、常々感じています。森ノオトでは極力、お店の人に顔を出してもらうようにしていますが、それは「お店の顔=そのお店」だと思うから。hono*bononがなぜこの街で愛されているのか……魚部さんに会えば、きっとその理由がわかるはずですよ!

Information

hono*bonon(ほのぼのん)

住所:横浜市青葉区桜台26-1 第3アサキビル1F →GoogleMapでみる

TEL&FAX :045-989-0772

OPEN:10:00-17:00

定休:日曜、第2・4土曜

 

##紹介枠URL

http://www.honobonon.com/

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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