森ノオトが『はまふぅどナビ』の編集に携わるようになったのは2018年のこと。元々、森ノオトのメディア創刊初期の2010年ごろより、横浜市北部の農家紹介記事や、地元のマルシェイベントの取材などをしてきて、メディアの中に横浜の地産地消情報がストックされている状態でした。2013年のNPO設立を機に、地産地消のプレイヤーとしても、「あおばを食べる収穫祭」の企画・運営や、地産地消を切り口にした料理講座などを実施していました。
こうした活動実績を経て、『はまふぅどナビ』の編集に携わることになりました。森ノオト代表・北原まどかの雑誌編集経験と、デザイナーの末永えりかさんの品よく可愛らしいデザインが相まって、インパクトのある紙面構成にリニューアルしました。
リニューアル以降、横浜市の地産地消推進担当者と毎号綿密な打ち合わせを重ね、担当者もほぼ全ての取材に同行。地産地消の魅力をどう伝えていくかの言葉をともに練り上げながら、農ある都市・横浜市の価値についての対話を重ねていきました。
2020年には、これまで大々的に取り上げたことのなかった「農福連携」で一冊丸々特集を組もうと提案。農業振興と福祉の相性のよさ、制度の活用事例などを多様な角度から盛り込みました。
時には楽しい企画も。「横浜のお酒」特集では、横浜産のワインやクラフトビール、横浜産の酒米生産とつながる酒づくりなど、ユニークな切り口で横浜の農業を取り上げました。マイクロブルワリーやワイナリーなど、新規参入で地域を盛り上げる旗手たちと、ビジネスの苦労や、ファンを拡大していくための工夫などを発信しました。もちろん、私たちもお酒を購入し、自宅で楽しんだことは言うまでもありません。
2024年からは横浜市のDX (デジタル・トランスフォーメーション)の流れから、誌面発行が年に2回となり、そのぶん、Instagramで『はまふぅどナビ』のバックナンバーを再編集して魅力発信を続けています。Instagramのアルゴリズムを研究して、ただ情報が流れないように後から読み直せるよう、関心のある方が「保存」したり、フォローが拡大するよう、内容を工夫しています。
編集者としての客観的立ち位置を持ちながらも、自分たち自身も横浜の地産地消に魅せられ、北原まどか、松園智美が横浜市の認定する地産地消のナビゲーター「はまふぅどコンシェルジュ」を受講。市内各地で活躍するコンシェルジュ仲間とつながりながら常にアンテナを張り巡らせて、プライベートでも家族と農業体験に参加するなど、自分たちも生活者として「農あるまち・横浜」の魅力を味わい尽くしています。
長年にわたる仕事になりましたが、「この仕事には愛が大切」という中心軸を持って、今後も編集者としての専門性と、生活者として実感を持ちながら、ていねいに取材活動を続けていきます。自らが生活者として消費に関わり、農地があるまちの環境的な豊かさと安心感を、実感をもって伝えていきます。地産地消の魅力発信は、森ノオトの大きな強みです。都市農業の価値を伝える編集企画をご検討の際は、ぜひご相談ください。
<プロジェクト担当スタッフ>
企画・編集:北原まどか、松園智美
取材:梶田亜由美、明石智代、
デザイン:末永えりか
『はまふぅどナビ』バックナンバー(横浜市HP)
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/nochi/nougyou/kouhoushi/hamafoodnavi.html
「横浜農場」Instagram
森ノオトでは、横浜市の地産地消の魅力発信や、農家さんとコラボしたイベント企画などを受け付けています。
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森ノオトは、行政や地元企業、団体のみなさまと信頼関係を結びながら、市民感覚を生かして地域貢献をめざす、ローカルなSDGsを実践しています。 森ノオトの法人紹介のページにて、これまでの事例を掲載しております。ぜひご覧ください。