天気も味方に!今日から家でもロコ・シフト。「あおばを食べる収穫祭2015レポート
「リユース=未来への思いやり」。地産地消&地域循環をテーマに掲げ、2013年にスタートした「あおばを食べる収穫祭」は、今年で3回目を迎えます。毎年楽しみにしてくださるお客様もいて、うれしい限りです。今年は出店者数も増えてパワーアップ! 森ノオト×コマデリのダブル主催、藤が丘商店会の協力、青葉区の後援でお送りします!

朝6時の藤が丘駅前公園。寒さはそれほどでもなかった

天気予報を見るたびに心臓が高鳴り、1日に数回、スマートフォンをのぞき込んではため息……。11月23日の天気は、曇りと雨マークがずっと消えず、不安な一週間を過ごしていた北原です。とはいえ、3回目の開催となる今年は、前日までの準備と当日の段取りに目処がついていたため、「人事を尽くして天命を待つ」という心持ちで、意外と落ち着いていました(初年度は緊張のあまり1週間ほど眠れない日々だったのです)。

朝6時に藤が丘駅前公園に集合すると、ボランティアスタッフの方が続々と集まってきました。ウィズさん、商店会さん、Waveよこはまさん、ボランティアのみなさんの協力で、わずか30分ほどでタープの設営はほぼ終了しました。

フラッグでの装飾は背の高い男性陣が担当

レンタルテーブルや店舗名を記したサインの設置、ウィズさんが用意してくださった看板やフラッグでの装飾、ステージの掲示など、それぞれが分担して仕事を進め、朝8時に出店者のみなさんが搬入を始めると、一気にマルシェモードが高まります。

シュタットシンケンの中山一郎さんと、青果ミコト屋の鈴木鉄平さんの貴重なツーショット

コマデリの掲示は、まさに「ロコ・コラボ」そのもの

スープやカレーなどを提供する飲食店舗は、リユース食器のデポジットの説明、マイ食器クーポンの配布など、オペレーションが大変な面もありますが、ボランティアスタッフのていねいな説明のおかげで、大きな混乱もなく、3年目にしてお客様のリユース食器への理解も進んできたように感じます。

10時の開始とともに長蛇の列ができていたjique-caféの焼き菓子。その他のお店も滑り出しは上々

リユースクイズには子どもたちがおおぜい参加。クイズに挑戦して、勝ち残った子どもたちがプレゼントをゲットした

10時15分からのステージは、リユース食器の説明や、3R(Reduce=排出抑制、Reuse=再使用、Recycle=再生利用)の普及啓発のために、Waveよこはまさんに担当してもらっています。◯×クイズは子どもたちに大人気! 「3Rの優先順位」や、「世界でいちばんCO2を排出している国は?」など、クイズへの正答率が高く、環境教育が浸透していることを感じさせます。

今年から、植物・雑貨などの販売ブースが増え、会場に華を添えていた

藤が丘商店会公認ゆるキャラ・汁ウィンの登場にわく子どもたち

午後からの雨天予報の影響か、今年は11時台にはかなりの人出があり、行列ができていた

毎年、少しずつ、新しいチャレンジを増やしている「あおばを食べる収穫祭」ですが、今年はリユース食器の回収を子どもたちに依頼し、汚れた食器を古布で拭く説明や、リユース食器の貸し出しデポジットの100円を返却する仕事を担当してもらいました。みんな、表情は真剣そのものです。同じ回収作業でも、子どもがおこなうと、お客様も笑顔で対応してくださるような気がします。

収穫祭での仕事が、子どもたちの記憶に残り、日常生活でリユースの大切さが浸透すればと願わずにはいられない

藤が丘商店会presents 藤・カルチャー・カフェ(FCC)は、今年もひかり整骨院さんが担当した。健康&美容体操の先生は、森ノオトのリポーター・板垣恭子さんの妹さん!(まったくの偶然です)

リポーターの山田あさかさんはフェイスペイント「NOINAO PAINT」で出店。芸術性の高いマークに、女子だけでなく男子もみんな夢中!

12時台にはお客さんの数もすごいことになっていた。「毎年楽しみにしているんです」との声も聞かれて、地域に根付いてきたのを実感

今年は、マイ食器持参者も増えてきました。昨年は14%の持参率でしたが、今年は18%に増え、「お祭りに、マイ食器」というスタイルが少しでも広がれば、と思います。お客様のリユースへの意識が変われば、お店も必ず対応してくれるからです。

それぞれ、思い思いの食器を持ってきて、おしゃれに楽しむのが森ノオトスタイル。アウトドア好きが多い印象も受ける

藤が丘のニュースタイル・ピアノスタジオ「HIBIKI」さんによるステージ。大迫力のセッションに、お客さんも釘付け

そして、今年も、イベント全体で出たごみはわずか1袋でした。もちろん、出店者の方がご自身の店舗で出したごみは持ち帰ってくださっているからこそでもありますが、ごみ箱が必要のないイベントは、やっていて清々しく気持ちよいものです。

ごみを燃やすエネルギー、燃やすためのコスト(税金)、子どもたちが大人になる頃の地球環境予測……。経済と環境の天秤では、常に不利な立場に追いやられる「環境」ではありますが、森ノオトではあくまでも「リユース=未来世代への思いやり」をコンセプトに選択肢を提供していきます。

もはや定番となった収穫祭後のショット。いつかこのごみ袋もなくなるくらい、完全循環のマルシェが実現できれば……

今年の「あおばを食べる収穫祭」では、たくさんのうれしいシーンを目撃しました。出店者、来場者のみなさん同士の交流が、会場のあちらこちらで見られたことです。

もう一人の主催者・コマデリがまさにそれを体現し、プレイヤーの皆さんの食材を使ったコラボメニューが好評を博していました。ベジのミコト屋とソーセージのシュタットシンケンさんの握手や、日頃からご近所の藤が丘商店会さんがお互いのお店をサポートし合ったり、出店者として高校の同級生同士が感動の再会を果たすシーン、リユースカップを持ってほかのお店を食べ回るプレイヤーの姿……。「今度お店に行ってみます!」というお客様の声。

イベントという非日常が、「地域」だからこそ日常に落としこまれる。そんな可能性を目の当たりにして、地域の方が「地元のお店でお買い物するっていいな」と感じるライフスタイルを創っていきたいと思います。

あおばを食べる収穫祭は、来年も11月23日(祝)に開催します。来年は水曜日。今から予定を空けて待っていてくださいね!

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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