たまプラーザから全国に広がれ!「育ちあい」の輪 3/8(日)『育ちあい 2014夏』上映会
大人も子どももプロもアマチュアも一緒にやって、本気で、真剣に、パフォーマンスをしよう! そこから生まれる「育ちあい」の輪が、いろんな地域に広がっていけば……。たまプラーザを席巻しているムーブメント「育ちあい」を追った短編ドキュメンタリームービーが、3/8に3丁目カフェで開催されます。

商店街で多くの人を魅了した「育ちあい2014夏」のパフォーマンス。参加者はみな「青」を身につけた(写真提供:たまプロ)

 

2013年11月、東急田園都市線たまプラーザ駅直結のたまプラーザテラス。雨上がりの空の下、ベビーカーを押した女性が突然歌を口ずさみ、瞬く間に周囲の人たちに歌と踊りの輪が広がりました。『Oh, Happy Day』の大合唱と踊り、ダブルダッチ(2本の縄跳びを交互に飛ぶパフォーマンス)、パントマイムなど、たまプラーザに住む住民約150人が参加した「フラッシュモブ」は、伝説的な盛り上がりを見せ大成功に終わりました。

2014年夏、たまプラーザの夏祭りでは、手づくりの楽器を持った青い服の集団がたまプラーザ中央商店街を練り歩きました。夏らしく打楽器を用いてストリートを歩き、デッキブラシと水を使ったパフォーマンス。大人も子どもも一体になり、笑顔と真剣なまなざし、情熱と感動で満ちあふれた時間となりました。

そして、2015年秋には、また新しい企画が……!

 

大人も子どもも赤ちゃんまで(!)一緒になって、真剣に練習を重ねたからこそのクオリティの高さ。本気のパフォーマンスは観る者に感動を与えた(写真提供:たまプロ)

 

「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンスプロジェクト(略称:たまプロ)を主宰する林月子さんは、たまプラーザに暮らす主婦。PTAやダブルダッチの活動などを通じて地域にたくさんの仲間がいる林さんは、「次世代郊外まちづくり 住民創発プロジェクト」に参加し、「たまプラーザ駅で、ダブルダッチのパフォーナンスを入れたフラッシュモブができたら楽しいな!」とひらめきました。

「実際に駅でパフォーマンスをやるのは難しいことがわかったのですが(笑)、大人も子どもも、地域のみんなで心を一つにして一緒にパフォーマンスすることで、感動の体験を共有できたら、それがきっとまちの財産になるだろうなと思って、企画したんです」

「次世代郊外まちづくり 住民創発プロジェクト」の認定を受けてからの林さんの生活は多忙を極めました。パフォーマンスを実行するまでに、何と1400名ものアンケートを集めたり、住民に募集をかけて参加者をまとめ、プロのダブルダッチパフォーマーや、カメラマン、関係機関などとの調整、大人から子どもまでたくさんの人を集めての練習……。

2013年11月4日、初めてのパフォーマンス当日は、まさかの雨。開催が危ぶまれたところ、直前に奇跡的に雨が止み、仲間たちが率先してぞうきんがけをして通路をきれいにしてくれました。一人、二人と観客が集まり、そして、パフォーマンスは大成功! 仲間たちが支え合い、そして「育ちあい」を実感していく、その輪が、見る人に伝わった瞬間でした。

 

出演者、裏方、街の人々……皆が一体となり「育ちあい」を体験した(写真提供:たまプロ)

 

参加した人たちから「次はいつやるの?」「今度は地域の人と一緒にごはんを食べたい?」と、林さんの元に次から次へと要望が寄せられるようになりました。そして、2014年夏の「まちなかパフォーマンス」への企画につながり、PVプロボノの支援による短編ドキュメンタリー映画の撮影も始まりました。

「なぜ映像かというと、私たちが体感した“育ちあい”を言葉で伝えるのが難しいと感じていたんです。プロのパフォーマーの指導を受けてダブルダッチに挑戦したり、真剣に練習を重ねるなかで成長していき、地域の中で人と人がつながり、お互いを思いやる。そうして生まれる関係性を、映像という形に残していきたかったんです」(林さん)

映画を製作したのは、CMのディレクターやプロデューサー、演出家、カメラマンなどが「社会課題を解決する」団体を映像で支援することを目的に集まるプロ集団「PVプロボノ」の皆さん。

「たまプラーザって一見、オシャレで子育てしやすい街なんだけれども、実は本当に困った時に自分をさらけ出して助けを求められるような、温かい人間関係が希薄な面がある。ぽろっと弱音を吐き出したり、本当の自分をさらけ出して、地域が大家族のように支え合える。そんな関係が増えていけば、豊かなコミュニティになるんじゃないかと」

そんな地域課題の解決策として、まちなかパフォーマンスでの経験があり、「育ちあい」のキーワードが生まれました。PVプロボノの信田眞宏ディレクターは、林さんの思い、まちの人たちの心意気を見事にとらえました。ほぼすべての練習、そして本番に寄り添うなかで生まれた約20分のドキュメンタリー映像は、「私たちにもこんなことができるんだ!」と、たくさんの人に夢と希望を与えています。

 

たまプロを主宰する林月子さん。明るい笑顔と発想力で、地域の人たちを楽しい世界に巻き込む。彼女もまさしく「タイフーン・マダム」だ

 

3/8には、この短編ドキュメンタリームービー『育ちあい 2014夏』をたまプラーザの3丁目カフェで上映します。そして、当日、林さんから「育ちあい 2015秋」の制作発表もおこなわれる予定!

なんでもこの秋は、「ワールドフォークダンスフェスティバル」として、世界各国の民族舞踊を取り入れたパフォーマンスをおこなう予定だとか。詳細は3/8に発表するとのことですが、林さんとお仲間のなかでは、すでにワクワクするキーワードも生まれているそうなので、目が離せません。

たまプラーザで、まちなかパフォーマンスに参加。あるいは、自分の暮らす地域で、仲間と何かを初めてみたい。そんな方は、3/8(日)にぜひ、3丁目カフェへ!

Information

『育ちあい 2014夏』短編ドキュメンタリームービー上映会

日時:2015年3月8日(日)10:30〜12:00(10:00 受付開始)

場所:3丁目カフェ(横浜市青葉区美しが丘1-10-1)

定員:70名

会費:500円(ワンドリンク付き)

申し込み: (1)氏名、(2)連絡先(メールアドレスまたは電話番号)、(3)参加人数を記入し、下記メールアドレスへ。

連絡先:「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンスプロジェクト

sodachiaitai@gmail.com

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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