森ノオト、低炭素杯2015でファイナリスト賞を受賞!
皆さん、「低炭素杯」ってご存知ですか? 全国の地球温暖化防止活動で成果を挙げている団体が一堂に会して活動内容をプレゼンテーションする大会です。森ノオトは3.11以降のエネルギーシフト活動が評価され、ファイナリストとして2/13に東京ビッグサイトのホールに登壇しました!

2/13(金)、わたくしキタハラと、たまプラーザぶんぶん電力の共同代表・高橋新志さんと梅原昭子さんの3人は、東京ビッグサイトにいました。わたしはこの日、午前中に森ノオトリポーター養成講座があり、終わってからダッシュで国際展示場まで。Facebookにあがっている「大きな会場で驚いている……」といった二人のコメントに、少しの緊張と、たくさんのワクワク感で会場に到着しました。

 

会場に到着してからも、紙芝居の舞台と原稿を合わせる作業に没頭……

 

低炭素杯2015は、全国1200団体以上の応募の中から、特にすぐれた地球温暖化防止の活動・事業を展開している39団体を「ファイナリスト」として集め、発表と交流のプログラムで各地のノウハウを横展開していこうという取り組みです。

低炭素杯事務局が主催し、一般社団法人 地球温暖化防止全国ネット、セブンイレブン記念財団、リクシルが共催で、多数の企業が協賛して支えています。

今年度から「地域エネルギー部門」が創設され、森ノオトでは、あざみ野ぶんぶんプロジェクトからたまプラーザ電力プロジェクト、そしてたまプラーザぶんぶん電力を設立するまでの物語で応募したら、見事、ファイナリストに残った、というわけです。

実はこの「低炭素杯」、2011年に始まっているのですが、その前は「ストップ温暖化 一村一品大作戦」という名で、2007年から2009年までおこなわれていました。わたしは環境メディアの取材班として2007年と2008年に取材し、各都道府県の代表に選ばれた団体が、創意工夫を凝らしたプレゼンテーションをする様子を見続けていたのです。

ちなみに、森ノオトとも仲良しのリユース食器レンタルNPOの「Waveよこはま」は、2008年の神奈川県大会で審査員特別賞を受賞し、代表の金子拓也さんの授賞式での仮装姿が話題にもなりました。

 

「まだ独立型でしか発電していないけどね……」と言いながらも、4年間続けてきた啓発活動には誇りを持ってプレゼン!

 

そんなわけで、「コスプレしなきゃダメだよ!」と熱く語るキタハラに、「やっぱぶんぶんだから、ミツバチの衣装かあ?」と、ノリノリで応えてくれる高橋さん・梅原さん。黄色いTシャツを購入し、さらに手先が器用な梅原さんはミツバチの触角まで手づくりして……と、楽しく準備を始めました。

プレゼンテーションといっても、常道すぎるパソコン+パワーポイントでは、インパクトがないなあ、と思い(というのも、わたしたちの活動は、目に見えるCO2削減効果という意味では実績がない)、頭をひねっていたところ……

あ、我らが地域には、プレゼンテーションの達人、高丸師匠がいる!

と思い至りました。歴史探偵・高丸さんこと『ひろたりあん通信』編集長の宮澤高広さんは、あおば紙芝居一座でもご活躍中。子どもたちに語り聞かせるように、わかりやすく、自分たちの活動を伝えるには、紙芝居がいちばん!

ぶんぶんには絵描き(梅原さん)もいる! わたしは母親として日頃、子どもに読み聞かせもしているし……。

というわけで、さっそく高丸師匠に依頼をして紙芝居の舞台をお借りし、その流れで「あおば紙芝居一座」の取材をして地域を支える素晴らしい方々との出会いに感動するといううれしいおまけつき♪♪

マッキーこと青木真紀さんも会場に駆けつけてくれて、4人、いえ我が家の次女もミツバチの衣装を身に着け、5人でいざ出陣!!

……プレゼンテーションの様子は、こちらの動画をご覧ください。

 

 

何と、当日、会場でいちばんの笑いが巻き起こったのは、森ノオトのプレゼンなんですよ。わずか生後5カ月で大舞台に立った(抱っこされて)次女、最後までおとなしくしていてくれました。

今回のストーリーは、次のような仕立てになっています。

 

(1)むかし、むかし……といっても、5、6年ほど前のことですが。横浜の最果てに、元気なお母さんバチの集まりがありました。

 

(2)エコでナチュラルな暮らしが大好きな母さんバチたちは、野菜の皮も根っこも調理してゴミを減らし、布おむつ育児やせっけんなし生活、そんな暮らしをインターネットで発信しながら過ごしていました。

 

(3)4年前、大きな地震が起こりました。計画停電があり、日々の煮炊きに困ったお母さんたち。今までの暮らしの根っこを見直そう、と勉強を始めました。でも、ヒステリックにならずに、エネルギーと仲良くなろうと、勉強会のレジュメにミツバチの可愛いマスコットキャラクターをつけました。

 

(4)それからお母さんバチたちは、数十年ぶりの受験並みに真剣に学びました。ご近所にある発電所を見に行ったり、時の大臣に会いに行き「お母さん版エネルギー基本計画」を手渡し、ソーラーシステムを手づくりして、子どもたちのゲームやスマホの充電は太陽からと決め、節電にせっせと励みました。月数百円とはいえ、家庭の10%もの電力を削減することができました。

 

(5)1年前、そんな女子たちの集団を眺めていた「おじさんバチ」がいました。どう見ても数字が苦手な女子たちが、自らを「エレキガール」と呼び、工具を使いソーラーパネルを担ぎながら、楽しそうにしている。元祖理系男子のおじさんバチは仲間に入りたくて仕方ありませんでした。電子工学の知識を披露したら、「キャー素敵!」と頼りにされて、おじさんバチに後光が射しました。

 

(6)母さんバチの集団には、いつの間にか理系男子に、政策通、地元の長老、慶應ボーイなど、ミツバチ界のプリンスたちが次々と合流し、いつしかまちづくりに関わるようになりました。10%電力網をつくって災害時に持ち寄れるようにしよう! 畑でのソーラーシェアリングを視察し「美味しいエネルギー」ついて考えたり、市民電力の国際会議で世界中に友達バチをつくったり……。

 

(7)おじさんバチは、自作のソーラーシステムを担ぎ、何と、母校の廊下ではなく教壇に立つことに! 地元中学校での環境教育、ペットボトルで風車をつくり、グラインダーで火花を散らしながらエコストーブを組み立てたり。老若男女がそろいバランスがよくなったミツバチの集団は、小さな会社をつくることに決めました。

 

(8)誰もが安心して使えて、自分たちで手づくりして大切に育てる、明るく楽しいエネルギー。ミツバチたちの小さな動きがやがて大きなうねりになるように……。4カ月前に始まったばかりの「非営利型株式会社たまプラーザぶんぶん電力」。第一号の太陽光発電所の候補地が見つかり、節電ビジネスやまちづくりに関わるメニューづくりに、ますますぶんぶん羽音を鳴らしています。

 

 

(9)おじさんバチが縁の下の力持ちになり、未来を育むお母さんバチたちが主体となってぶんぶん飛び回り、未来そのものの赤ちゃんバチのようにエネルギーを慈しみ育てる。メディアを通じて情報と人を集め、コトをおこし、甘い蜜がふんわりと地域に広がっていく……。始まったばかりのわたしたちたまプラーザぶんぶん電力のこれからを、どうぞ応援してください。

 

プレゼンテーションを終えての反省は、低炭素杯だけあって、私たちの活動によってどれくらいのCO2削減効果があったのかを数字化していくことができていなかったなあ、と。啓発活動の成果を「見える化」するのは極めて難しいのですが、せめて、これまでおこなってきた啓発活動の回数、参加者ののべ人数などをちゃんとデータにしてあらわしていたら、と思うのです。いまのままでは「何となくいいことをやっているけれど、じゃあ、実際、どれくらいの成果があったの?」が伝わらない。説得力に欠けるのかな、という気がしています。残念ながら受賞に至らなかったのも、納得です(ファイナリスト賞はいただきましたよ!)。

同じくたまプラーザ発の「次世代郊外まちづくり 家庭の省エネプロジェクト」では、CO2削減効果もしっかり出ているので、今後、地域ぐるみでの省エネと啓発で、相乗効果のある動きにつながっていけたらいいあな、と思っています。

 

とはいえ、このプレゼンテーションはとても評判がよく、懇親会でも高橋さん、梅原さんは多くの方々に声をかけられたそうです。そして、全国で同じように地域密着型の顔の見えるエネルギーを目指している人たちとのネットワークも広がり、コラボレーションの芽も出てきています。

低炭素杯に出場して、「早く、発電したいねえ?」と、高橋さんはムズムズしてたまらない様子です。梅原さんも精力的にいろんな団体との打ち合わせに出ては、新しい動きをつくっています。

2015年、たまプラーザぶんぶん電力は本格稼働しますよ! 雪解けの春、芽吹きの春。冬の間にしっかりと栄養を蓄えてきた成果が花開くことを信じて、ミツバチと一緒に動き回ります!

Information

低炭素杯2015

http://www.zenkoku-net.org/teitansohai2015/

全団体のプレゼンテーション動画を見ることができます

北原 まどか
この記事を書いた人
北原まどか理事長/編集長/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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