実はエコ感度も高かった! 地域密着で50年「青葉自動車学校」
高速教習車用ハイブリッドカー。普通の教習車はオレンジの模様だが、赤い波のようなラインがかっこいい
お買い物に、お迎えにと子育て中のママにとって車はとても頼りになる相棒ですよね。みなさん運転技術に自信はありますか? 交通ルールを守って安全運転を心がけていますか? 藤が丘で50年以上の歴史を持つ、青葉自動車学校の総務部部長、飯田力也さんに「エコ」な視点からお話を伺ってきましたよ。

・県内で初めてハイブリッドカーを教習車に導入

高速教習車用ハイブリッドカー。普通の教習車はオレンジの模様だが、赤い波のようなラインがかっこいい

高速教習車用ハイブリッドカー。普通の教習車はオレンジの模様だが、赤い波のようなラインがかっこいい

梅原昭子: 家庭からのCO2排出量のうち、自動車の占める割合は約4分の1(23.7%、2013年度)と、結構大きな割合です。自動車自体をエコにすることと、運転をエコにする方法、2つとも重要だと考えますが、青葉自動車学校ではどんな対策をしていますか?

飯田力也さん(以後敬称略): 青葉自動車学校では、枯渇する資源、排気ガスによる環境汚染など、環境保護と車社会との矛盾にどう対応していこうかと考えて、平成16年から教習車にハイブリッドカーを取り入れました。県内で初めての取り組みだったので最初はなかなか許可が出ませんでしたが、高速教習用ならば使ってもよいことが決まり、導入しました。導入から10年以上になるので、ハイブリッドカーも2世代めになってます。

梅原: 意識が高いだけでなく、行動が素早いですね!

飯田: はい。教習車の仕様に改造するのにも通常の2倍のコストがかかります。でも、教習所でエコカー体験することは、生徒さんの環境に対する意識が変わる良いきっかけになると思っています。私自身もプライベートで電気自動車に買い換えたんですよ。

梅原: 乗り換えてみてどうですか? また、他に自動車学校でエコドライブについて教えたりすることもあるのでしょうか?

飯田: エネルギーの使用状況を目で見て体感できるのは大きいですね。アクセルの踏み方に気をつければ燃費も変わってくるし、排気ガスも少ないので大気汚染も防止できます。教習者としては、平成24年にエコドライブ講習を受けました。平成25年にはJAFのエコドライブアドバイザーの資格もとっています。

梅原: そんな資格があるとは知りませんでした。何か特別な授業があるわけではなく、普段の教習にエコドライブが自然と組み込まれているわけですね。素晴らしいです。

 

  • 地域の交通安全センターとして
青葉自動車学校の正門前で。飯田力也さんは生粋の青葉区民。職住近接、エコカーに乗り、中学生の息子さんをもつ、エコでローカルなお父さんだ

青葉自動車学校の正門前で。飯田力也さんは生粋の青葉区民。職住近接、エコカーに乗り、中学生の息子さんをもつ、エコでローカルなお父さんだ

梅原: ところで私は、ペーパードライバー歴20年、自分で車が運転できることをもはや忘れているくらいなのですが……。青葉自動車学校では、運転にブランクがある方のための講習もありますね。

飯田: はい。運転にちょっと自信のない方にはおすすめです。ご自宅付近で練習できる出張サービスもありますので、ぜひご利用いただきたいですね。他に高齢者向けの講座もありますし、小・中学生向けに交通ルールを教える教室、自転車ののりかた教室にも取り組んでいます。子どものころから自分の身を守る、という習慣を身につけてほしいんです。

交通安全教室に参加した子どもたちからのお礼や感想の手紙に心が和む。これも「地域で子育て」の一つのかたち!

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梅原: 自動車学校といっても免許を取るためだけではないのですね。家族ぐるみでお世話になっている方もたくさんいるのでは?

飯田: ええ実際にそういう方もいらっしゃいます。私どもは、交通ルールやマナーについて、誰もが学べる「地域の交通安全教室センター」として幅広い世代の方を受け入れています。お孫さんが自転車教室に来て、おじいさんが高齢者講習を受けるということもあるし、歴史もありますから、親子ともここで免許を取られる方もいます。実は私の父も教習所の先生だったので、小さいころから、ここは私の遊び場でした。

事故や危険運転をいちいち体験するわけにはいかないので、バーチャルな体験のできるシミュレーション室で、危険を予測する力を身につける。ほかに人形をつかって救命訓練をする部屋もある

事故や危険運転をいちいち体験するわけにはいかないので、バーチャルな体験のできるシミュレーション室で、危険を予測する力を身につける。ほかに人形をつかって救命訓練をする部屋もある

 

託児室も完備されているから、小さな子どもとも一緒に通えて安心

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飯田: 私自身はけして運転がうまいタイプではなく、むしろ不器用で、免許を取るときに非常に苦労したんです。こんなにできないのかと。だからどうすればできるようになるのか一生懸命考えました。そしてできるようになった。その喜びは大きかったです。私にできたのだから、誰でも運転できるようになると信じて、生徒さんに接しています。

車の運転は危険と隣合わせなので、教える時の厳しさとやさしさのバランスについてはいつも悩みますが、最初に全然できなかった人が成長していく姿を見るのは嬉しいですよ。関わった生徒さんの名前は忘れても顔は意外と忘れないので、街中で、ふと見かけることもあります。

・地域に開かれたお祭り「青葉祭」

梅原: 私が通っていた教習所の先生とは、なんだか全く印象が違います。お名前から勝手にごつくて強そうなイメージを想像していましたが、控えめで、物腰もやわらかで。でも、教習にかける想いの熱さがビシビシ伝わってきて感動しました。

それに自動車学校にも地域貢献できる可能性がたくさん詰まっているんですね。「ローカル」ということで言うと、毎年のお祭りは大変な賑わいだと聞きました。

飯田: 毎年10月末に行っている「青葉祭」ですね。2005年ごろから全て職員手作りで始めて、今では4,000人から5,000人もの人に来ていただけるようになりました。自転車シミュレーターを用意したり、フリーマーケットや模擬店、餅つきをしたり、青葉祭担当の職員がいて、さまざまな企画を考えています。

交通安全教室に参加してくれた子たちが、「あ、よくひかれている人だ!」と気がついてくれることも(笑)。今年も開催しますので、当校出身でなくても、ご家族で遊びに来てください。

 

akko’s eye

今まで、車窓からぼんやり眺めるだけでどこか遠い存在だった青葉自動車学校ですが、お話を伺うと、エコでローカルを実践していてびっくり、嬉しくなりました。最近では、自動運転してくれる車も出てきていますが、自分で操縦する感覚、自分で状況を判断する力を忘れたくはないですよね。運転大丈夫かな?と思ったときには、大きな事故にあう前に、講習を受けるべし、と思いました。免許をとった後の暮らしを見据えて、乳母車やチャイルシートの使い方や積み方講座など、小さな子を抱えた人のための運転講習なんかもあったらいいかもしれませんね。

Information
梅原 昭子
この記事を書いた人
梅原昭子理事/事務局長/ライター
難しいものをおもしろく、かたいものをやわらかく翻訳し、絵で表現できる編集者。市民電力会社「たまプラーザぶんぶん電力」の社長になってしまうが、エネルギーの世界にも飄々とたゆたう視点で、こんがらがった世界を解きほぐす。アートユニット「WAKUSEI/ワクセイ」として縦横無尽に活動中。
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