4月開講「土曜日の日曜大工講座」 創業140年の老舗工務店と木工!
北原が10年前に大丸建設でつくった「踏み台」は、今でも現役で大活躍!
2017年度のエコDIY講座第一弾は、企業コラボで実施します。創業140年、東京都稲城市の老舗工務店「大丸建設」6代目の安田佳正さんを講師に、4月は「踏み台」、5月は「ブックエンド」、6月は「ダストボックス」を無垢材でDIYします。

明治初期に天才宮大工と謳われた初代、飛鳥文吉邸など有名木造建築を手がけた二代……明治時代から息づく「匠の技」を今に受け継ぐ東京都稲城市の大丸建設は、次期の社長、安田佳正さんで6代目となる老舗工務店です。

森ノオトの編集長でもある私・北原まどかと大丸建設さんは13年になる付き合いで、大丸建設のお客様向け通信「大丸ニュース」を年に6回つくり、地域向けの木工イベント「大丸木工フェスタ」の企画などをおこなってきた間柄。とても誠実で真面目な工務店で、「宮大工をルーツに持つだけあり、大工技術の高さには自信があります」と、安田さん。主に紀州(和歌山県)産の無垢材を取り寄せ、自然素材の家づくりを得意とします。

大丸建設の安田佳正さん(右)と本講座を担当する森ノオトの梅原昭子

大丸建設の安田佳正さん(右)と本講座を担当する森ノオトの梅原昭子

安田さんは一級建築士で、建築の予備校講師経験や、稲城市の耐震診断を受け持ったり、東京都の応急危険度判定員(木造住宅)や、うちエコ診断士など、木造住宅の耐震やエコ建築のプロフェッショナル。住宅の耐震性や安全性、省エネなど、聞けばなんでも答えてくれる頼もしい存在です。

 

今回、森ノオトとのコラボイベントが実現したのは、安田さんが以前から森ノオトのエコDIYに興味を持ち、自社で独自に開催していた「土曜日の日曜大工講座」をNPOと一緒に運営してみたい、と考えたことに端緒します。

 

「これまで自社だけで地道におこなってきた日曜大工講座ですが、森ノオトさんのように明るく楽しそうに、参加者と一緒にイベントをつくっていける空気を見て、あ、いいな、と思って」と、安田さんは話します。

 

私も10年ほど前、大丸建設さんの「木工フェスタ」に参加して「踏み台」をつくったことがあります。踏み板、脚などを事前にカットしてあり、当日はネジを使って組み立てるだけですが、一部をのこぎりで切るなどの作業もあり、一通りの木工作業を楽しむことができます。無垢の杉板でつくった踏み台は、使うほどに味わいが増し、我が家では今、ベランダの特等席に置いて、ますますいい味に「侘びて」きています。

北原が10年前に大丸建設でつくった「踏み台」は、今でも現役で大活躍!

北原が10年前に大丸建設でつくった「踏み台」は、今でも現役で大活躍!

この講座を丸ごと「うけたもう!」と運営するのは、森ノオト工務部部長(?)になりつつある、事務局長の梅原昭子さん。エコDIY講座を担当し、今ではDIY断熱内窓の施工まで手がけるほどで、環境省の地球温暖化防止国民キャンペーン「COOL CHOICE実験室」でもエコDIYを展開しました。

安田さんの技術力と真面目さ、梅原さんのアートな感性がマッチしたら、楽しい講座になること請け合いです!

森ノオトとのコラボは、2017年4月から9月までの半年間。土曜日の午前中に、「土曜日の日曜大工講座」と題して、DIYの基礎から道具の使い方、無垢材の扱い方まで、実践を通じて学ぶことができます。

「4月は木工の基礎を学ぶため、いちばん簡単な踏み台をつくります。脚などはあらかじめカットしてキット状でご用意しますが、踏み板はご自身でのこぎりを挽くなど、一通り道具の使い方を習得できますよ」と安田さん。

 

5月はもう少し踏み込み、ブックエンドをつくります。こちらはご自宅に合わせて、ある程度寸法を自分の自由につくることができます。

 

6月はダストボックスをつくります。大丸建設でダストボックスをつくるのは初めてとのことですが、インテリア好きな主婦の間では、お気に入りのダストボックスに出会えない、プラスチックの味気ないものになってしまう……という悩みを伝えたところ、この講座に合わせてキットを開発してくださるとのこと。無垢の木でつくるダストボックスは、きっとさりげなく住まいに馴染み、やさしい存在感を出してくれることでしょう。

 

7、8、9月は、参加者と一緒に手を動かしながらどんなものをつくりたいかの要望を聞き、希望に沿ったプログラムを考えてくださるとのこと! 7、8月は夏休みシーズンなので、お子さんの夏休みの工作に活かせそうな内容を検討中です。こちらは6月には内容を発表しますので、お楽しみに!

大丸建設の住宅は社内設計のため素朴なデザインが多い。大工技術と構造計算の力がずば抜けているため、安心・安全な住まいを実現する(写真:大丸建設)

大丸建設の住宅は社内設計のため素朴なデザインが多い。大工技術と構造計算の力がずば抜けているため、安心・安全な住まいを実現する(写真:大丸建設)

会場は、横浜市青葉区鴨志田町の「森ノオウチ」。こぢんまりした空間ですが、参加者同士が交流しやすい、居心地の良い空間です。つくった作品はお持ち帰りできることを考えると、参加費2000円はかなりお得!(家族、友人単位で参加可能。1つの作品をつくる場合に1組2000円での参加費となります。例えば、家族3人で1つの踏み台をつくる場合は2000円ですが、家族3人で2つの踏み台をつくる場合は4000円となります)

先着順でのお申し込みになりますので、この春から新しいことを始めたい方は、要チェックです!

大丸建設社屋でおこなわれた「土曜日の日曜大工講座」。女性のリピーターが多かったという

大丸建設社屋でおこなわれた「土曜日の日曜大工講座」。女性のリピーターが多かったという

 

Information

「土曜日の日曜大工講座」

2017年4月8日(土)10:00〜12:00「踏み台」

2017年5月13日(土)10:00〜12:00「ブックエンド」

2017年6月10日(土)10:00〜12:00「ダストボックス」

会場:NPO法人森ノオト事務所「森ノオウチ」

神奈川県横浜市青葉区鴨志田町818-3

東急田園都市線青葉台駅よりバス「鴨志田団地」「寺家町循環」に乗り、「鴨志田町」バス停下車徒歩3分。開始時間の20分前に青葉台駅に到着するとちょうどよいです。

参加費:1組2000円(作品1つにつき。できあがった作品はお持ち帰りいただけます)保険代、道具レンタル代込み

お申し込み・お問い合わせ:

参加者全員の氏名、生年月日(保険のため)、住所、電話番号、メールアドレス、参加の動機を記入のうえ、event@morinooto.jpまでお申し込みください。

主催:NPO法人森ノオト

共催:株式会社大丸建設

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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