みんなはどう備えている? 我が家の防災グッズ座談会
3月11日を目前に、防災というキーワードをさまざまな場面で見かけます。森ノオト編集部でも「みんなはどんな防災グッズで備えているの?」という話題に。そこで、編集部メンバーで我が家の防災グッズを語る座談会を開催しました。その様子をレポートします!

2月下旬。会場は森ノオトライターの清水朋子さんのまちの小さな集会所「Glänta(グレンタ)」。美味しいランチ付きという魅惑の誘い文句に、5人の編集部メンバーが参加。防災感度はさまざまですが、「これを機会に改めて考えたい」というメンバーが集まりました。

 

座談会は、3.11のあの日どこで何をしていたのか、を振り返る時間からスタートしました。この日集まったメンバーは、震災のあった7年前にはまだ出会っていなく、「子どもがまだいなかった」「妊娠中だった」「夫がしばらく帰ってこられなかった」「テレビを付けたら怖くて怖くて」……。初めて聞くお互いのエピソードに改めて7年という月日の流れを感じます。状況は違えども、みんなはっきりとあの日を記憶している、ということが印象的でした。

 

お家の間取図を描き、防災グッズをどこに備えているのかをかきこむ。手前にあるのは我が家のソーラーランタン。太陽光で充電。折りたたみできるので、アウトドアにも大活躍

 

震災の記憶を思い出したところで、それぞれの家庭の備えについて語りました。防災グッズや非常食はどんなものを、お家のどこに置いているのか。自宅の間取図に書き込みながら説明します。

今回の座談会で「防災マニア」だということがわかった山田麻子さん。高い棚には重いモノを置かないように徹底している

 

トップバッターは山田麻子さん。お子さん2人と、ご主人、お義母さんとの5人暮らし、2階建の戸建住宅にお住いです。「主婦雑誌の防災特集を読んで“これはやらなきゃ!”って思って」と防災対策にハマった時期に一気に揃えたのだとか。

 

自宅の1階は物置(水・食料などの備蓄品)とサンルーム(携帯トイレ・着替え)に、2階は納戸(トイレとテント、寝袋・防災リュック)と寝室(水・ヘルメット・スリッパ・着替え)にと分散して、非常食や備蓄品・防災グッズを置いている麻子さん。「防災講座で消防士さんに聞いたら、“どこに置いておくかの正解はない”と言っていたので、とにかく家のあっちこっちに置くようにしています」。窓には全て飛散防止シートを貼って、高いところに物を置かない、家具の転倒防止もきちんと対策しているそうです。「電車に乗る時は歩きやすい靴を必ず履いて出かける」という、麻子さんの防災マニアぶりに、みんな感心しました。

麻子さんが外出時に常にカバンの中に携帯している防災グッズ。この内容をメッシュケースに入れて持ち歩いている。ちょっとした軽食が非常時に心をホッとさせてくれそう

続いては清水朋子さん。3年前に建てたステキな戸建住宅に、家族4人で暮らしています。「今回考えてみたら、全然対策してないし、見直しもしてないなって思った」と朋子さん。寝室のベッド脇に置いているという防災リュックをその場で開けて見ると……

「やだ!もう必要ないはずの娘のオムツが入っている!何年見直してなかったんだ……」と本人が一番びっくり。でも、すかさず山田幸さんが「オムツを開いて敷くと簡易トイレとしても使えるよ!」とオムツ活用法をアドバイス。ほかにも、ラジオの電源がちゃんと入るのかをその場でチェックしました。子どもが成長すると、非常時の持ち物も変化していきますよね。定期的な見直しの必要性を感じました。

 

寝室の脇の棚に置いた収納ボックスに防災用リュックが入っている。リュックの中身は、救急セットや常備薬、着替えなど。常備薬も定期的な見直しが必要そう

 

お次は山田幸さん。ちょうど2011年3月に建設中だったという戸建住宅に、3人のお子さんとご主人と5人暮らしをしています。

 

「防災リュックや非常食を2階のロフトに置いているの。非常時に取りに行けるのかなって不安になってきた」。普段の生活を考えると、目につかないところに置きたくなってしまう防災グッズですが、非常時を想定した場所に置く、ということも大切だなと改めて感じます。幸さんのご主人は森の達人で、アウトドアグッズはかなり充実しているそう。普段はそれを外階段下の納戸に収納しています。

 

この座談会を終えたあと、家族で防災対策を考える時間をつくったのだそう。「こういう機会があってよかった」と話していた山田幸さん

 

森ノオトのエレキ女史・梅原昭子さんは集合住宅の7階にご主人と2人暮らしです。昭子さんは「暮らしそのものをシンプルにしたいから、防災というよりも、普段から生活の中でも使うものを持っている感じ」と、何とも昭子さんらしい防災観。持参してきてくれた、LEDライトはちょこんとした見た目もかわいく、手持ちもできる便利さにみんな興味津々でした。普段からエコストーブソーラークッカーなども使いこなしている昭子さんなので、暮らしそのものが、非常時に生き抜く力をつけている感じがしました。

梅原昭子さんの持参したグッズは、防災という特別な場面でなくても日常で使うものばかり。アルミシートは座布団的に使っているそう

 

昭子さんの持参したLEDランタンに興味津々の二人。ライトのついた様子もかわいらしい。置き型でありながら手持ちもできる2WAYライト

 

最後は私、宇都宮南海子。賃貸の2階建の戸建住宅に、家族4人で暮らしています。この座談会を企画するにあたって、我が家の防災リュックと備蓄品を見直そうとリュックを開けたら、なんと非常食はほとんど賞味期限切れ、防災マップは以前に住んでいた自治体のもの……と、朋子さんに負けないほど、長いこと見直しがされていなかったことがわかりました。お恥ずかしいかぎりですが、今気づいて良かった!と思っています。これを機会に、まずは非常食の補充をしました。「非常時は心が落ち込んでいるだろうから、普段食べていたり飲んでいたりする嗜好品があると良いだろうね」と、食べ物の話でも盛り上がりました。

この日持参した防災グッズを並べて。中央の缶詰は私が購入した非常食とは思えないほどかわいいパッケージのパン缶。その後ろの非常用レトルトパックも「ごろごろ野菜のビーフシチュー」「黒みつきなこ餅」などネーミングも食欲をそそる

 

みんなの話を聞いて、明日から実践していきたいことを聞きました。

「防災以前にまずは掃除しなくちゃと思った」(梅原昭子さん)

「いつも食器棚が危ないなぁと感じている。見た目との兼ね合いからどうしようかと思うけど、対策しようと思う」(清水朋子さん)

「防災グッズの置き場を分散すること。“美味しい”非常食を買いたい」(山田幸さん)

「非常時の移動にも役立つ自転車が、家族で私だけないので、購入を検討したい」(山田麻子)

 

私は、車移動が多い生活の中で、ついガソリンがギリギリになるまで気づかないことがあるのですが、非常時の移動を確保する意味でも給油のタイミングに注意したい、と思いました。

 

今回の座談会、防災のプロがいるわけではありませんが、ほかの家庭の防災対策を知って「我が家もやらなくちゃ!」と良い刺激になったり、持っている知識をシェアすることで、みんなの防災感度が上がったように感じました。「非常食の試食会もしてみたい」といった声もあり、防災をテーマにまた座談会を企画しようと思います!

 

いつ来るとも知れない、自然災害。あなたの防災対策はできていますか?

 

宇都宮 南海子
この記事を書いた人
宇都宮南海子ライター/スタッフ
元地域新聞記者。エコツーリズムの先進地域である沖縄本島のやんばるエリア出身で、総勢14人の大家族の中で育つ。田園風景が残る横浜市青葉区寺家町へ都会移住し、森ノオトの事務局スタッフとして主に編集部と子育て事業を担当。ワークショップデザイナー、2児の母。
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