ちっちゃい人たちとつくる街「チッチェーノ・チッタ」 11月17日(土)たまプラーザにやってくる
子どもと大人が一体となってつくる子どものまち「チッチェーノ・チッタ」。地域のお店のお仕事体験をしたり、子ども店長として自分で企画した店を切り盛りしたりしながら、子どもたちが主役になってみんなでつくっていく街が、11月17日(土)たまプラーザにある「さんかくBASE」にやってきます。

「チッチェーノ・チッタ」は街の一員である子どもたちが、大人と同じ目線に立って、自分たち自身で街づくりをしていく子どものまち。

 

 

昨年、あざみ野アートフォーラムでSharing Caring Culture主催で開催された子どものまち「みらまち2017@あざみ野」が、今年は「チッチェーノ・チッタ」となって11月17日(土)、たまプラーザ駅から程近い、美しが丘公園の隣にある「さんかくBASE」にやってきます。

 

 

「子どものまちって何?」と思われる方も多いと思いますが、子どものまちとは「まち」を模した遊びのプログラム。
現在日本国内で200か所ほどに広がっていて、システムや方針などは主宰する団体によりそれぞれ個性があるのですが、大人が用意した職業体験プログラムを行うのではなく、子どもたち自身が自分で考えながら職業体験をしたり、街の運営をしていくことが特徴です。子どものまちはとても自由度が高いので、正解もゴールもなく、同じ街であっても参加者やテーマなどによって、年ごとにガラリと内容や雰囲気が変わっていたりすることもあります。

 

 

この子どものまちが私も息子も大好きなので、以前森ノオトで紹介された「ミニヨコハマシティ」など、今まで各地で行われている色々な子どものまちに参加してきました。

 

 

そして昨年はこのチッチェーノ・チッタの前身である「みらまち2017@あざみ野」にも参加したのですが、親子共々とても楽しく過ごせたので「今年も参加したいね!」と話していたところ、偶然にも主宰の方々とお会いするご縁があったので、私も運営委員に参加させてもらうことになりました。

昨年のみらまち2017@あざみ野の様子。いきいきと働く子どもたち(写真提供:みらまち2017@あざみ野)

 

ところで、読者の皆さんは「それでチッチェーノ・チッタってどういう街なの?」と思われるかもしれませんが、この「チッチェーノ・チッタ」にはまず、こども店長が活躍する「子どものお店」が6店舗と、地域のお店などの職業体験ができる「大人のお店」が20店舗ほどあります。

 

 

会場に来た子どもたちは事前予約などせずに誰でも参加することができ、お仕事体験をしたい場合(年長から小学校6年生まで)は、まず市役所で市民税を納付してチッチェーノ・チッタの市民になってもらった後、ハローワークでお仕事探しをし、お仕事体験をした後、銀行で給与を受け取り、税務署で所得税を納付するシステムとなっています。
そして共通通貨である「チッタ」を使って、街の中のお店で遊んだり、お買い物を楽しむことなどができます。

 

 

出店しているお店は、森ノオトや地域のイベントなどでおなじみの、農園、花屋、飲食店など、横浜市青葉区を中心に活躍する大人たちの店舗の他、地元の警察署や郵便局、ローカルメディアなども協力してくれています。
そして当日のボランティアスタッフは大人だけでなく、地元の高校生や大学生など、地域の様々な人たちが関わっていることが大きな特徴です。

26店舗の様々なお店が出揃い入場無料なので、大人や対象年齢でない方でも充分楽しめる催しになっています。

 

 

今回、この「チッチェーノ・チッタ」を主宰しているのは青葉区鴨志田町にある飲食店ウチルカや系列店の統括をしている金子石油店の藤好つむぎさんと、たまプラーザ近くの自宅アトリエでオートクチュールの花屋をしているアトリエデルフィの鈴木美由紀さん。

 

 

昨年の「みらまち2017@あざみ野」で大人店舗として出店した二人が、「地域から子どもたちへ生きた教育を」のスローガンのもと、商売に関わる大人の視点から、新たなこどものまちを企画してくれました。

森ノオトでもおなじみ、カモカモマーケットなど、鴨志田エリアを盛り上げてくれている「カモカモかあさん」こと藤好つむぎさんと、いつもセンスのいいお花を提案してくれるアトリエデルフィの鈴木美由紀さん。美由紀さんの弟さんはたまプラーザの人気お好み焼き店「小ぐま」の店長さんで、お母さんが女将さんです

 

「お仕事体験も子どもに合わせて用意するのではなく、どんなに小さくても大人と同じように扱って一緒にやっていくと、子どもたちがすごくいい顔をして取り組んでいくんです。そして参加した子どもだけでなく、ぜひまた開催して欲しいという保護者からの声がとても大きかった」とつむぎさん。

 

 

「昨年のみらまち2017@では、私が出店した生花店で、当日のお仕事体験とは別に、事前に花屋で働く子どもに商品企画、価格設定、仕入れから造花を使ったアクセサリー制作までしてもらっていました。その活動の中で、子どもたちのもっている想像力、実行力、可能性を知り、達成感を味わった子どもたちの成長にとても驚かされました。大人の言葉かけやかかわり方によって、子どもたちが輝いていく様子を身近に感じたことで、この企画の面白さや必要性に気づきました」と美由紀さん。

 

 

「慌ただしい毎日の中で、大人はつい先回りして考え、待ちきれずについつい手や口を出してしまいがちだけど、子どもは大人が思うよりもずっと色々なことができるし、常識に捕らわれない自由な発想があるので、大人が思いつかないような面白いこともどんどん生み出す力を持っている」と二人が話していたのがとても印象的でした。

昨年の「みらまち2017@あざみ野」で、はじめはおどおどとした様子でお仕事体験していた息子も、自分の考えで自由に動いていいんだ!とわかってからは、見違えるように目を輝かせて働き始めていました

 

美由紀さんとつむぎさんに「チッチェーノ・チッタをどんなものにしていきたいのか」と質問してみると、
「実際にある本当のお仕事を知って体験する子どもたちは、緊張した顔、真剣な顔、達成感にキラキラした顔、大人と対等に扱ってもらうことで自信に満ちた顔、新しいことを知った嬉しそうな顔、といろんな表情を見せてくれます。失敗することもあるけれど、失敗を乗り越えて次にチャレンジする姿は頼もしく見えます。子どもたちの、そんな成長をたくさん見られると思うので、ぜひみんなに遊びに来てほしいです」と美由紀さん。

 

 

「最初は必ずといっていいほど、色々足りないことがおこってくるのだろうけれど、子どもたちにはじめから完成形を求めてはいません。
カモカモマーケットで子ども店長を長年やっていますが、初めは何もわからず思うようにできなかった子どもが、他の店舗の先輩たちや大人をじっと観察したり、考えたりすることで年々腕を上げ、大人顔負けのお店を運営していったりしてします。チッチェーノ・チッタを通して、たくさんの子どもたちにそういう経験をしてもらえたら」

 

 

そして
「大人が思う完璧と子どもが思っているものは違っているので、大人は既成概念に捕らわれ子どもたちに自分たちの思いを押し付けずに、これからを担う子どもたちに思うように自由に楽しんでほしい。そしてこのチッチェーノ・チッタを長く続けられるものとして子どもたちと一緒に、ゆっくりと街の伸びしろを楽しみたいです」とつむぎさんは言っていました。

 

 

主宰のお2人の他にも、たくさんの地域の方がこの日の子どもたちの笑顔や成長、そしてこのイベントを通して広がっていく街づくりのためなど、様々な思いを抱いて日々準備を進めています。

そんなチッチェーノ・チッタが実際どんな街になっていくのか。それはきっと参加した一人ひとりがどんな街をつくりたいと願うのかによって形を変えていくのではないかと私は思います。
子どもだけでなく、大人だけでもなく、みんなつくっていくみんなの街。あなたもぜひこの街の住人になってみませんか。

 

※本文上では、「まち」の表記を、「街」と「まち」で使い分けています。取材先のチッチェーノ・チッタでは「街」を表記しているため、チッチェーノ・チッタ関連の記載では「街」を、その他は「まち」を用いています。

Information

Cicceno Citta(チッチェーノ・チッタ)

https://www.facebook.com/events/1814249052027558/

開催日:2018年11月17日(土)事前申込不要

会場:WISE Living Lab さんかくBASE(横浜市青葉区美しが丘2-23-1)

入場料: 無料

時間:受付開始10:15/お仕事体験スタート11:00/閉場16:00

 

お店で働く場合

市民税:こども800円(お仕事体験をしない子どもは無料)

対象年齢:年長~小学6年生

時間:受付開始10:15~最終受付14:45

(当日の来場者数によっては、ハローワーク業務(お仕事受付)を早い段階で締め切る場合もございます。あらかじめご了承ください。)

お仕事体験時間:一つのお仕事 30分間(1枠が1時間以上のお仕事もあり)

開催時間内であれば、いくつでもお仕事体験できます

中西るりこ
この記事を書いた人
中西るりこライター
静岡県出身、横浜在住歴20年以上の2児の母。広告制作会社でWEBデザイナーとして働き、出産後はフリーでロゴ、パッケージデザインなども。旅行、自然、映画、音楽、古いものが好きで、キャンプや野外イベントに目がない。にぎやか兄妹に振り回されつつ、休日は家族と各地を飛び回る。
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