花端会議マップは人と人、人と自然との対話の積み重ねからつくられました。
それゆえに、このマップには載っていない情報もたくさんあります。
その足りない情報を一人ひとりが心の中で書き加え、ここから新たな対話を始めるための、余白のある地図です。
……花端会議マップの冒頭には、このようなメッセージが記されています。
青葉区とNPO法人森ノオトの協働事業「フラワーダイアログあおば 花と緑の風土づくり」事業は、2018年にスタートし、これまでに、さまざまなイベントや学びと対話のプログラムを開催してきました。
これらの言葉は、これまでの2年半の間で行ってきた事業の中から生まれたものです。フラワーダイアログでは、文字通りの「対話」を重視し、その場から生まれた言葉やアイデアを、柔軟に事業に取り入れていくことで、誰もが参加できるまちづくりのあり方を模索してきました。
「花端会議」も区民発のアイデアです。あおば花と緑のサポーターの齋藤世二さんが話した、「今は街角から井戸が消え、井戸端会議をする人の姿もなくなってしまった。でもこれからは、私たちがつくる花壇の周りで、「花端会議」をする人を見かけられるようになったらうれしい」という言葉が、フラワーダイアログ事業の礎の一つとなりました。
「花端会議」とは、花と緑を通じて人と人が言葉を交わすこと。また、人と自然そのものとの「花端会議」を始めることもできます。その結果、地域コミュニティも自然も豊かな青葉区が、次の世代に受け継がれていく、そんな循環のイメージをマップに込めています。
地図を広げれば、たくさんの緑の上に色鮮やかな花が咲き、青葉区全体を、ひとつの大きな庭園として捉えることもできます。その美しい花と緑の環境を維持しているのは、紛れもなく、地域を愛する人たちです。公園愛護会や、ハマロード・サポーターやあおば花と緑のサポーターといった地域団体などが、私たちのまちを花で彩り、道ゆく人々の目を和ませてくれます。
このコロナ禍によって、足元の緑や自然の豊かさに気づき、癒された方も多いことでしょう。まずは公園や緑地に行って、マイツリーやマイフラワーを見つけて話しかけてみることから始めませんか。すると、同じように花や緑を愛でている人の存在に気づくかもしれません。そうして、同じような心を持った人たちと言葉を交わし、身近な自然や生命の不思議に思いを馳せることで、地域に仲間が増えていく。そんな人と人との自然な関係性を育むことができるのが、「花端会議」なのです。
2020年11月7日(土)から15日(日)までの9日間を、青葉区では「花端会議ウィーク」と定め、花と緑を通じた地域活動に踏み出すことを楽しく後押しします。11月8日・9日(いいパークの日)を含むこの期間、公園や緑地、樹林に出かけて、人と出会ってみませんか。この期間に、区内の10カ所以上で花壇の植替えや、定例の公園愛護会活動が行われます。花端会議マップを手に、気になる公園に行って、活動に参加してみてはいかがでしょうか。きっと、地域の素敵な先輩たちに出会えるはずです。シャイな方は、まずは公園にマイツリーを探しに行くだけでもいいかもしれません。
花端会議マップは、10月上旬より区内の公共施設や花屋さん等で配布します。
あなたが外に一歩を踏み出せば、青葉区はもっといいまちになっていくでしょう。
花端会議ウィーク
2020年11月7日(土)〜15日(日)
区内の公園愛護会や公共施設、公園の花壇等での花苗の植替えが、この期間に集中的に行われます。この機会に活動を実施する団体の場所や、開催時間等については、10月中旬に配信する記事でご覧ください。
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