7/31-8/9こどものための展覧会「あざみ野こどもぎゃらりぃ2015」開催!
今年で10回目となる「あざみ野こどもぎゃらりぃ」。
作品をみたり、一緒につくったり、ワークショップに参加したり、楽しみ方はいろいろ。ぜひ、夏休みはあざみ野アートフォーラムへ!

(text、photo:山田あさか)

今年で10回目となる「あざみ野こどもぎゃらりぃ」は、子どものための展覧会です。展覧会を通して、さまざまなかたちでアーティストや表現に出会ってほしいという願いが込められています。

私はこの夏、アートフォーラムあざみ野のアートサポーターとして、「あざみ野こどもぎゃらりぃ」のスタッフボランティアを務めます。先日、その全体説明会に参加してきました。

ボランティアに参加している人たちは、ご高齢の方から高校生まで、幅広い年代です。全10回とも参加している人から、私のように初参加の人まで様々。

まず、夏の音楽ジッケン室の「紙で太鼓をつくってリズムであそぼう」のワークショップの説明からスタート。

 

和気あいあいとした雰囲気。顔なじみのメンバーも多くいるようで、とてもアットホーム(写真提供:アートフォーラムあざみ野)

 

このワークショップは、当日、子どもたちが紙で鼓(つづみ)をつくり、演奏をします。その際に踊る「すっぽんぽん体操」のレクチャーを受けました。

「すっぽんぽん体操」……そのネーミングに、最初はどんな面白い体操なの? とクスクスと笑い声も上がっていました。

この体操、じつは鼓の伝統的な打ち方を取り入れたリズムと動きでできているのです。鼓は楽譜もなく口伝えによって演奏するのでしが、鼓の基本的な奏法を分かりやすく、言葉の音や動きで打ち方を表したのが、この「すっぽんぽん体操」なのです。

「すっぽんぽん体操」の練習後、説明会会場は熱気ムンムン。

「明日は筋肉痛になっちゃうかもー」なんて声も聞かれました。

ご興味のある方は、YouTubeでも配信されていますのでご覧ください。

 

 

そして、その後は「ちくちく地区“かたちたち”」のレクチャー。

作家・宮田篤さんと笹萌恵さんを迎え、「ちくちく地区 “かたちたち”」の説明とともに、参加者がかたちを作ってみます。言葉だけではイメージしにくかったのですが、実際にやってみると、面白さがよく分かります。

 

作家・宮田篤さんと笹萌恵さん。もじやかたちのとりかえっこ裁縫あそび《ちくちく地区》を各地で展開しているアーティスト・ユニット(写真提供:アートフォーラムあざみ野)

 

「ふわふわ」というキーワードから、各々がイメージする形を正方形のフェルトから切りぬきます。そして、そのかたちを他の人と取りかえっこします。そして、2つのかたちを合わせて1枚の作品に仕上げます。

今回は小さい子どもでも参加できるように、針や糸は使わずに、シールが付いたフェルトの破片を切り、貼り付けます。かたちも色もさまざまなので、作品に面白さがプラスされます。

 

できあがった作品を一つひとつつなげて吊るしていくと、カラフルなガーランドのような作品に(写真提供:アートフォーラムあざみ野)

 

同じ「ふわふわ」というキーワードでも、思い浮かべるイメージは人それぞれ。大きさ・かたちの違い、穴や重なりの面白さ、それぞれのかたちを補いあってできる作品(写真提供:アートフォーラムあざみ野)

 

当日は、来場した子どもたちが作っていく“かたちたち”。

ペアの組み合わせを探したり、楽しみ方はたくさんです。

そして「ちくちく地区 “ふたごのことば”」は、「ふたごのことば」を制作して会場に展示します。

「ふたごのことば」とは、「まま」「よちよち」など同じ文字が2つずつあることばのことを差します。

日本語はもちろん、外国語の言葉でも制作します。

 

「cosicosi」はイタリア語で「まぁまぁ」。「c」「o」「s」「i」のとりかえっこによって、繰り返しの「cosicosi」が完成する。「まま」は「ま」のとりかえっこ。その他「bababa ba?」はタガログ語で「下行く?」という意味。「bumbum」はポルトガル語で「小さな子どもの可愛いおしり」という意味など楽しいことばがたくさん(写真提供:アートフォーラムあざみ野)

 

この「ふたごのことば」の展示のために、ボランティアスタッフも旗の作業を自宅で仕上げてサポート。

私は「popo」(ドイツ語でおしりの意味)を作成しました。

 

まず正方形のフェルトから各々文字を切り抜く。「p」と「o」、それぞれ2人ずつ

 

そしてお互いの切り抜いた文字をとりかえっこ

 

かたちのずれと色を楽しみつつ、カラフルな糸で縫いあわせていく。開いたところは糸を渡したりしながら文字を縫いつける

 

この日、遊びに来ていた父と母も巻き込んで、父・母・私・娘の4人で「p」「o」をとりかえっこ。できあがった作品が、当日、どのように展示されるか楽しみです。

そして、「あざみのふたご森」では、古着をつなげてつくった森の中で、「森に住んでいる生き物」をテーマに絵を描きます。

それを元に安部泰輔さんが古着で毎日ヌイグルミオブジェをつくって展示していきます。遊びに来るたびに、新しい生き物に出会える楽しみがあります。

その際に使われる古着も、あざみ野こどもぎゃらりぃで募集中です!

安部さんがつくった「ちゅんたま」。

アートフォーラムあざみ野で働いている人たちが身につけているマスコットです。ボランティアスタッフもいただきました!

みんなで展覧会を盛り上げようという「ちゅんたまプロジェクト」。当日、いろんな人のところで飾られている、色とりどりの「ちゅんたま」を見つけてみてください。

 

「ちゅんたま(ちゅんとした魂)」は、アートフォーラムあざみ野のロゴのかたちをイメージしてつくられた。オバケ型としずく型がある。私は水玉のしずく型をチョイス! 当日身につけて活動するのが楽しみ

 

ワークショップは、事前申し込みの必要なものもありますが、当日先着順で参加できるものや申し込み不要のものもあります。

会期中、毎日違った楽しみ方ができる「あざみ野こどもぎゃらりぃ」に、ぜひ遊びにきてください。

Information

あざみ野こどもぎゃらりぃ2015

日時:2015年7月31日(金)から 8月9日(日)まで。 10:00-17:00

会期中無休

会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1、2

入場無料

展示室1

展示「あざみのふたご森」

展示「ちくちく地区 “かたちたち”」

展示「夏の音楽ジッケン室」

・ジッケン1ワークショップ「粘土で楽器をつくってみよう」

・ジッケン2ワークショップ「紙で太鼓をつくってリズムであそぼう」

・ジッケン3ワークショップ「身のまわりの音と楽器であそぼう」(最終日は「日用品で音楽会」)

展示室2

展示「自分の思いと写真」展

 

横浜市民ギャラリーあざみ野

〒225-0012

横浜市青葉区あざみ野南1-17-3 アートフォーラムあざみ野内

TEL 045-910-5656

FAX 045-910-5674

HP http://artazamino.jp

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