1/20-27、福島に暮らすこどもの写真展 @フラメシ(鴨志田町)
こどもたちが大切にしている「たからもの」の、温かい写真。その風景は日常的で愛に包まれています。たからものを見せてくれた子どもたちは1日15分までしか外で遊ぶことができません。変わってしまった日常、でも変わらない大切なもの。忘れないために、知る。「おがわてつし写真展 たからもの 〜ふくしまから〜」が、2013年1月20日(日)から27日(日)まで、鴨志田町のHula-meshi(フラメシ)で開催されます。

「福島のことを忘れないでほしい、……それ以前に、いまの福島のことを知ってほしい」

震災以降不安と緊張でカラダがガチガチにこわばったお母さんたちのケアをするグループgomoku+。これまで森ノオトでも「おやこのゆるみ時間」など、gomoku+の活動を紹介してきました。gomoku+の相原あやさんは福島市出身で、市内でもいまは「ホットスポット」と呼ばれるエリアで幼い時代を過ごしてきました。その地域ではこどもたちが自由に外で遊べる時間は15分に制限され、時間が過ぎると窓を閉めて暮らす……そんな日常が続いているそうです。

「いまでもそこに暮らす同級生たちに、なんて声をかけたらいいのかわからなかった。そんなある日、ふとしたきっかけで、彼に再会したんです」(相原さん)

おがわてつしさん、彼は相原さんの中学校時代の同級生。プロの写真家として都内で活躍中の小川さんは、原発事故以降たびたび故郷の福島市に戻り、こどもたちの日常を映してきました。子どもが日常生活のなかで大切にしている「たからもの」。とても温かい、愛情にあふれた、ほっとする写真です。

いま横浜で暮らす私たちの子どもの日常と、何も変わらないような一枚。でも、そこに暮らす人たちは、不必要な対立やたくさんのつらい判断、避難していく友人との別れなどを経験しています。外遊びも制限される厳しい現実のなかで、子どもたちが何を大切に、愛情を注いでいるのか……。

相原さんはおがわさんが映した、中学校時代と何も変わらない学校の裏山からの風景の写真が最も心に残っています。「いつか、いま福島で暮らしている子どもたちと、ここに暮らす子どもたちが出会う時が来るかもしれない。ここに映る“たからもの”がみんなのこととしてとらえることができたら……」

忘れないために、知ることから始めよう。

わたしの、あなたの、大切な「たからもの」に、会いに行きませんか。

 

Information

日時:2013年1月20(日)〜1月27日(日)10:00〜17:00

場所:Hula-meshi(フラメシ)※現在ウチルカとして営業中

横浜市青葉区鴨志田町561-1

045-981-6522

※ 27日(日)にはおがわてつし氏によるスライドショー&トークイベント開催(10:30〜30分程度・無料)

主催:gomoku+

http://ameblo.jp/team-gomoku/

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