リユース食器と使い捨て容器、実際のところ、どっちの方が環境負荷が少ないのでしょうか。
一般に、イベントなどで使われるリユース食器は、軽量で堅牢なメラミンでつくられています(小規模のイベントなどでは、陶器やガラスなど普通の食器を使うこともあります)。当然、紙コップなどよりも製造時に使う原料やエネルギーのコストはかかります。また、廃棄の際も、ただ紙を燃やすよりも大量の燃料を使います。
ところが、リユース食器を何度も使うとなると、一回ごとに紙コップを捨てるよりも断然に環境負荷が少なくなります。例えばCO2排出量は2.7回以上、エネルギーの使用量は6.3回以上、水の消費量は2.7回以上、廃棄物としての量は4.7回以上の使用で、紙コップよりも環境負荷が少なくて済みます(リユース食器ネットワークHP参照)。プラスチックのリユースカップはだいたい20?30回以上、皿であれば壊れない限りは、5年以上は使えると言われています。
リユース食器に限らず、世の中のあらゆるプロダクト(製品)には、「ゆりかごから墓場まで」、つまり製造、輸送、販売、使用、再利用、廃棄というライフサイクルがあります。製品のライフサイクル全体を通してどれだけ環境負荷がかかっているのかを評価する手法を、LCA(Life Cycle Assessment:ライフサイクルアセスメント)といいます。
モノを買ったり売ったり使う際にLCAを気にしてみると、自然と「循環」が意識できるようになりますよ。
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