「青葉台にベジカフェができないかなあ」と日々願っていたら、散歩の途中に見つけました! Pegül Café(ペグルカフェ)。桜台公園から徒歩1分、バス通り沿いにある一軒家を改装したポップなベジカフェです。ちょっと斜に構えたようなペンギンがトレードマーク。肉、魚、乳製品を使わないベジメニューのお店は、往々にしてどこか観念的な雰囲気があるものですが、ここは何とも気楽なムードが漂っていて、いっさい肩肘はることなく、ゆる~くくつろげます。
お店を切り盛りするのは、オーナーの佐々木純子さんと、お友達の千田志奈さん。お店を始めたきっかけは、二人で食事に行った時の、千田さんの何気ない一言でした。
「私、食事が終わった時に背中をさわるくせがあったんですよ。そんな時に千田さんに“食べた消化できていないんじゃない?”と言われて。そう言えば、なんだかいつも臓器がもたれている感じがしていんです」(佐々木さん)
千田さんの勧めもあってベジタリアン食に変えてみたら、食後の眠気や膨満感がなくなり、体調がよくなっていくのを如実に感じたそうです。当然、近くで食べられるところを探したものの、なかなかない。「だったら、自分たちでつくっちゃおうか」というノリで、2009年8月にお店をオープンさせました。コンセプトは「こだわりすぎない、ベジタリアンカフェ」。
お店で出すメニューには、肉、魚、卵、乳製品、白砂糖、化学調味料は一切使っていません(カプチーノやカフェラテなど一部のドリンクに限り乳製品を選ぶことができます)。しかしそれを声高に主張することもなく、そうとは知らずに食べて「えっ! お肉使っていないの?」「野菜だけでもこんなに美味しいんだ」と満足して帰るお客さんが多いとか。例えば、取材の日のランチプレートはごぼうのハンバーグ、かぼちゃとかぶと茄子のグリル、じゃがいもとえのきの炒め煮、蒸したブロッコリー。「野菜に助けられているよねー」と二人が話す通り、新鮮な野菜の力強さで、ヘルシーながら十分食べごたえのあるボリュームです。
それに、うれしいのは気軽に通えるお値段。ランチは上記の内容に、精米したての3分搗きごはん、味噌汁、ドリンクがついて850円。ドリンクはドリップコーヒーが300円、カプチーノが350円と、この周辺では破格です。自家製くるみの蒸しパン150円をつけても、ランチなら1000円、カフェタイムならワンコインで十分です。
「地域の人がここに来てのんびりくつろいで、いい時間を過ごしてほしい」
赤ちゃん連れのママさんにおばさんが微笑みかける。常連さん同士が短い挨拶を交わす……。このお店での小さな一期一会が、「なんか、この街、好きだな」につながればいい。ecolocoメディアの「森ノオト」が目指す世界とシンクロする、ささやかな幸せ。ゆる~いつながりを求めて、今日もまたわたしはペグルカフェでほっと一息つきたいと思うのです。
キタハラ’s eye
前回の記事で「青葉台にもベジカフェがあれば」と書いたら、すぐにペグルカフェを発見。あまりにもうれしくて、初対面の佐々木さんにおおはしゃぎで感動を伝えました(笑)。子連れも歓迎なのがありがたい。キッズメニューも充実しているのですが、野菜嫌いのお子さんでもここではほぼ完食するのだそうです。なんだかここはわたしのサテライトオフィスになりそうな予感……。もしキタハラを見かけたら、ぜひ声をかけてくださいませ。
Pegül Café(ペグルカフェ)
住所:神奈川県横浜市青葉区桜台44-13
TEL:045-981-5011
OPEN:11:00~18:30
定休:木曜、不定休
席数:テーブル8席、カウンター2席
駐車場:1台
アクセス:東京田園都市線「青葉台」駅より徒歩15分、バス「日体大」行き「公園前」下車1分
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