青葉台から北へ車で10分、寺家ふるさと村にほど近い、鴨志田町の閑静な住宅街の中に片山恭子さんの家はあります。片山さんは手づくりが大好きな主婦。青葉台のウィズの森で、月に1回パッチワーク同好会の講師としても活躍しています。
お宅におうかがいすると、ご自身でつくった陶芸作品や、パッチワークキルトのモチーフ、それにギャラリーや旅先で買い集めたアンティークの家具、器、民具などが所狭しと並んでいます。
「この家は、今から25年ほど前に建てたのですが、いわゆるハウスメーカーの家で、最初から決まった間取りだったんです。私は自然のものが好きなので、ずっと違和感を覚えていました」(片山さん)
ハウスメーカーの家は、最初から間取りのパターン決まっており、提示されたデザインの中から仕様を選んでいく、ということが多く、また、使用する建材についても、片山さんが家を建てた当時は新建材(ベニヤやビニルクロスなど化学物質を多用した建築材料)を使うのが主流で、片山さんは長年住みながらも、我が家に対する違和感を払拭できなかったようです。
そこで、思いたって3年前、2階の居室からリフォームに着手しました。使用建材は、憧れの自然素材です。パッチワーク講座を行っているウィズの森との縁から、昨年11月には玄関回りやお風呂場、洗面所などを自然素材リフォームしました。土壁や無垢材の床は、片山さんの作品や、集めてきた古民具などとぴったりマッチし、モノたちも居場所を得たようで生き生きと存在感を発揮しています。今後は、リビングやキッチンのリフォームを計画中とのことです。
「パッチワークは、いろいろな柄の布を組み合わせて一つの作品をつくります。幾何学的な構造、バランス、センス……、すべてが作品に表れます。建築やインテリアと似ているな、と思いました」
そう話す片山さん。自然素材によって新しく生まれ変わるリビングで、どんな作品が出来上がるのでしょうか。これからが楽しみです。
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