自然素材リフォーム、継続中!
洗面所の建具はアンティーク。片山さんが選んできたものに合わせて戸の框を設計できるのも、オーダーメイドのリフォームならでは。やはり骨董のこね鉢をスリッパ置きにして、玄関回り全体の統一感が出た
ウィズの森で毎月行われている「パッチワーク同好会」。ちくちく、ちくちく、いろんな布をつなぎあわせて、ポーチやティーマットなどをつくります。この人気講座の先生、片山恭子さんのお宅は現在、自然素材リフォームまっただ中です。

青葉台から北へ車で10分、寺家ふるさと村にほど近い、鴨志田町の閑静な住宅街の中に片山恭子さんの家はあります。片山さんは手づくりが大好きな主婦。青葉台のウィズの森で、月に1回パッチワーク同好会の講師としても活躍しています。

 

 

玄関と階段回りは白い土壁で統一。階段の壁にニッチを設け、そこに作品を飾れるようにしている

玄関と階段回りは白い土壁で統一。階段の壁にニッチを設け、そこに作品を飾れるようにしている

 

お宅におうかがいすると、ご自身でつくった陶芸作品や、パッチワークキルトのモチーフ、それにギャラリーや旅先で買い集めたアンティークの家具、器、民具などが所狭しと並んでいます。

 

 

洗面所の建具はアンティーク。片山さんが選んできたものに合わせて戸の框を設計できるのも、オーダーメイドのリフォームならでは。やはり骨董のこね鉢をスリッパ置きにして、玄関回り全体の統一感が出た

洗面所の建具はアンティーク。片山さんが選んできたものに合わせて戸の框を設計できるのも、オーダーメイドのリフォームならでは。やはり骨董のこね鉢をスリッパ置きにして、玄関回り全体の統一感が出た

「この家は、今から25年ほど前に建てたのですが、いわゆるハウスメーカーの家で、最初から決まった間取りだったんです。私は自然のものが好きなので、ずっと違和感を覚えていました」(片山さん)

無垢の杉と土壁の表情。自然素材同士、違和感なくやさしい雰囲気で居住空間を包み込む

無垢の杉と土壁の表情。自然素材同士、違和感なくやさしい雰囲気で居住空間を包み込む

ハウスメーカーの家は、最初から間取りのパターン決まっており、提示されたデザインの中から仕様を選んでいく、ということが多く、また、使用する建材についても、片山さんが家を建てた当時は新建材(ベニヤやビニルクロスなど化学物質を多用した建築材料)を使うのが主流で、片山さんは長年住みながらも、我が家に対する違和感を払拭できなかったようです。

 

そこで、思いたって3年前、2階の居室からリフォームに着手しました。使用建材は、憧れの自然素材です。パッチワーク講座を行っているウィズの森との縁から、昨年11月には玄関回りやお風呂場、洗面所などを自然素材リフォームしました。土壁や無垢材の床は、片山さんの作品や、集めてきた古民具などとぴったりマッチし、モノたちも居場所を得たようで生き生きと存在感を発揮しています。今後は、リビングやキッチンのリフォームを計画中とのことです。

ご自身の作品を手にとる片山恭子さん。家族全員の名前を糸でちくちくサインした玄関マット。愛犬・ショコラの名前もある

ご自身の作品を手にとる片山恭子さん。家族全員の名前を糸でちくちくサインした玄関マット。愛犬・ショコラの名前もある

「パッチワークは、いろいろな柄の布を組み合わせて一つの作品をつくります。幾何学的な構造、バランス、センス……、すべてが作品に表れます。建築やインテリアと似ているな、と思いました」

 

そう話す片山さん。自然素材によって新しく生まれ変わるリビングで、どんな作品が出来上がるのでしょうか。これからが楽しみです。

取材時、手づくりの蒸しパンを振る舞ってくださった。片山さんは森ノオトで読んだ長谷川清美さんのお豆の学校に通っているそうだ

取材時、手づくりの蒸しパンを振る舞ってくださった。片山さんは森ノオトで読んだ長谷川清美さんのお豆の学校に通っているそうだ

 

玄関前で、ウィズの森の玉置さんと愛犬・ショコラと一緒に。庭のグリーンの鉢なども、焼き物が多い。今後は庭も含め、「屋外とリビングがつなげる形でリフォームしたい」と話がはずんだ

玄関前で、ウィズの森の玉置さんと愛犬・ショコラと一緒に。庭のグリーンの鉢なども、焼き物が多い。今後は庭も含め、「屋外とリビングがつなげる形でリフォームしたい」と話がはずんだ

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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