レストランウエディングで有名な本格的フランス料理店「HANZOYA」。瀟洒な雰囲気のお店の様子が、月に1回、様変わりします。ベビーカーを押して、抱っこひもを装着して、あるいは子どもの手を引いたお母さんたちが、吸い込まれるように定休日の館内に吸い込まれていきます。第4月曜日は「COOK. HARMONY」の料理教室の日。子どもと一緒にナチュラルレシピを学べるとあって毎回、大人気の講座なのです。
「今日のレシピも、すべてお砂糖はいっさい使用しません。野菜や果物の甘さだけで十分に美味しい料理がつくれますから。ではさっそく調理に入りましょう!」
COOK. HARMONY代表の中田土紀子さんの元気な声が、ホール中に響きます。エプロンを装着したお母さんとお揃いの姿をした子どもたちが、ワラワラと調理場に入っていきました。ここでは、子どもも一緒に料理をつくるのです。
子どもたちは、りんごを切るや否や、お口にポイッ。お母さんがみじん切りにしているレーズンに手を伸ばす子もいます。そんな様子を目にしながらも、中田さんは決して叱ることはありません。
「食べたいのは体が欲しているから。もし食べ過ぎたら、それを中和する手当法があるから、まずはその時の体の声を聞いてあげて」とアドバイスしながら、子どもたちでもできる仕事を与えていきます。「散らかってもいいから、子どもにお手伝いさせて! そのかわり、終わったらみんなできれいに後片付けをしましょう。約束だよ」
この日みんなでつくったレシピは7点。いずれも砂糖、乳製品、卵、動物性食品は使いません。基本的にはマクロビオティックや陰陽調理法(食材がもつ陰性・陽性という性質を最大限に活用する調理方法)に則ったレシピなので、ヘルシーで心身にじんわりと染み込んでいくやさしいお料理ばからです。
「私は、お肉や魚を食べてはいけない、とは言いません。食べ物に善悪はないからです。ただ、その食材が持つ性質を知ることで、お肉を食べ過ぎた時は椎茸スープを飲んでバランスを整えるなどして対処することができます」と、中田さん。すべては調和、ハーモニーなのだと訴えます。
この日は小麦アレルギーの子どもも参加していました。そのため、パイは米粉を使うなどしてみんなが食べられるものに変更。朝から雨でちょっと肌寒かったので、当初生で使う予定だった食材も塩もみをしたり、火を通すなどして、体が温まるように配慮しました。
そんなスタッフたちの思いやりが伝わっているのか、教室に参加した人たちは皆充ちたりた、やさしい表情でお料理を食べています。小机から参加した女性は、「季節や子どもの体質によって、食べながら体を大切にケアしていく手当法が学べるのが魅力です」と教室の感想を語ってくれました。
毎月第4月曜日(HANZOYA定休日)に開催するCOOK. HARMONY料理教室。今月は予定を変更して11月15日(月)開催です。来月は残念ながらお休みですが、畑で農作業をした後その恵みをみんなでいただく農作業体験も開催しているので、興味のある方は中田さんのブログをぜひチェックしてみてください。
COOK. HARMONYのレシピは、こちらのページでご覧いただけます。
→子どもと作れるレシピBOOK
キタハラ’s eye
中田さんとの出会いは、森ノオトがオープンして間もない今年2月、森ノオトのフォームから熱い応援メッセージをいただいたことから始まりました。その後メールでやりとりをして、ぜひお会いしましょうということで初対面。とても美しくパワフルな人で、彼女の飛躍を応援したいなあという気持ちになりました。バースあおばでの離乳食講座、天然酵母パン講座なども人気で、COOK. HARMONYの教室もすぐ定員がいっぱいになってしまうそうです。2年後を目標に、ぜひ一緒に本をつくりましょうね、中田さん!川人さん!
COOK. HARMONY(くっく・はーもにー)
「自然の恵みから学ぶ」をコンセプトに、中田土紀子さんが主宰する料理教室。アレルギーの子どもでも食べられるよう、動物性食材、乳製品、卵を使用せず、砂糖フリーの料理が特徴。自然の摂理を大切に、食材の陰陽を生かした調理法や、心身の養生法まで伝授。月1回(原則第4月曜日)、新横浜のフレンチレストラン「HANZOYA」で子どもと一緒に参加できる料理教室が大人気。
http://ameblo.jp/fromtokko/
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