11月16日、森ノオトの2周年を記念したパーティー兼異業種交流会「ecoloco drinks 11」を、ウィズの森で開催しました。これまで森ノオトで取材したことのある方を中心に、大人子ども合わせて110人が集う、いままでにないパーティーでした。
いま、私たちの身の回りには、さまざまな社会問題や、地球環境問題であふれています。特に今年3月11日に起こった東日本大震災、そして東電福島第一原発の事故による影響はいまだに続いています。地球規模で考えると、地球温暖化やそれに伴う気候変動、異常気象、グローバル経済がもたらす恩恵と同時にひずみが現れています。
そんな時代だからこそ、徹底的に地域に根ざし、足下から私たちの暮らしをよくしていこう……! ウィズの森の藤江社長と5年ほど前から話をし、温めてきたのが、地域密着メディアである森ノオトの原形でした。「自然共生・地域循環」型の住まいと暮らしをつくるウィズの森と、寺家ふるさと村で自然農による里山再生を目指すNPO法人農に学ぶ環境教育ネットワークが出会ったことで、その構想が一気に具体化しました。森と、水と、人とをつなぐ、循環の要でもある「土」。私たちの暮らしの身近で、ピュアな水を生み出すきれいな「土」とふれられる環境と、つながったからです。
森ノオトがオープンした当初は試行錯誤、取材も執筆も編集も更新も私一人で行う状況で、時に行き詰まりも感じるなか、取材し続けてきた縁が徐々につながるようになりました。農に学ぶ。どんぐり農園で、「森ノオトのファンです」と、現・森ノオトマネージャーの中島美穂さんが声をかけてくれました。そのあたりから、森ノオトにいろんな人の力を借りることで、より多くの声をひろい、より多くの人をつなぐことができるようになるのでは? と感じるようになりました。
2010年の8月から、森のリポーター制度を設けました。青葉台周辺で子育てをしているお母さんたちに直接声をかけ、取材をしたり、レシピを提供してもらうことを始めました。なぜお母さんなのか……? 元々は専門性をもって働いていたであろう人たちが、いまは子育てを楽しみながら第一線と少し離れたところにいる。自分の得意分野やプロフェッショナルな感性を発揮する場所があれば、いずれ彼女たちが自分の夢をかなえたい、と感じた時に、地域にその足がかりができるかもしれない、と思ったからです(もちろん、ワーキングマザーよりも時間的なゆとりがあるから、というのもありますが^^)。
森のリポーター開始から1年3カ月。私も予想できなかったほど、みんなイキイキと、森ノオトの取材や、イベントづくりを楽しんでくれています。記事が届くたびに、一人ひとりの豊かな感性と能力の高さに感嘆し、時に感涙するほど。編集者って、幸せな職業です。
そして、森ノオトの出発から2年経って、アクセス数は少しずつ、着実に伸び、地域の中に根づいてきた実感があります。「森ノオト読んでるよ」と声をかけられることも増えてきました。
地域の中で、地域密着、地域主義で生きる人たちとのつながりも、確実に生まれています。2周年パーティーでは、そんな方々の直接的な交流と横のつながりが生まれたら、と企画しました。
少しずつ、「業」も生まれています。ウィズの森で定期的に開催されるようになった「ウィズの森マルシェ」では、自然栽培の農産物や加工品、手づくりの焼き菓子などが販売されるようになりました。そのムーブメントは自然発生、同時発生的に、あちこちで起こっている気がします。近い将来、森ノオトではこの地域でのマルシェ情報を集約してアップしたいと考えています。
今日から、森ノオト3年目。
「こんな時代」だからこそ、地域に暮らし、地域で働く人たちと手を携えながら、いつでも気軽に声をかけ合い、安心して暮らせる社会を。森ノオトでは、「循環」を断ち切らない、全てが有機的につながる関係性を保つ(カンタンに言えば環境を大切にする)誰かの生業を応援していきます。
徹底的に、地域主義(localization)。
そこから生まれる、新しい何かを、着実にキャッチして、またタネをまく。そんな森ノオトを、これからもご愛読、よろしくお願いします!
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