特定非営利活動法人森ノオトの第1回通常総会を開催しました!
地域のエコメディアとして森ノオトが産声をあげ4年、NPO法人になってから1年が経ちました。この1年を振り返り、翌年以降を展望するための「特定非営利活動法人森ノオト 第1回通常総会」を、3月1日(土)、都筑区のシェアリーカフェで開催しました。

2013年度は様々な事業を行ってきたが、基本はやっぱり『森ノオト』の運営!

 

森ノオトをNPO法人として登記し、事業化したのが2013年1月7日です。それから1年、右も左もわからぬままに、興味と関心のおもむくままに、出会いがつながるままに、様々なことに取り組み、活動の幅を広げてきた森ノオト。

自主団体からNPO法人になって変わったことと言えば、四半期ごとに理事会(役員会)を開催し、事業報告と事業計画を共有すること。経理表をつけ、お金の出し入れを1円単位まで明確にすること。リポーターへの原稿料やイベントスタッフ費用の明細をつけ、毎月源泉徴収税(と復興特別税)を納付することです。

ほかにも、イベントごとに助成金を申請し報告書を提出する、ご紹介いただいた様々なアワードに応募するなど、事務作業が膨大に増えました。

一つひとつの事業について、計画 → 実行 → 反省 → 報告 のプロセスが必要になり、1年間の積み重ねと今後の展望を会員の皆さんと共有する場が「総会」です。

総会の準備では、初めての決算で四苦八苦。特定非営利活動法上の「特定非営利活動」と「営利活動」、税法上の「非収益事業」と「収益事業」の違いを理解するのに時間がかかり、真面目に几帳面に帳簿をつけていたはずなのに非効率なやり方だったことがわかり、税理士さんにご迷惑をおかけしたりして、総会直前にようやく決算報告書が完成! そういえば1年前に、市民活動支援センターが開催する会計・税務講座に参加したのですが、その時は「馬の耳に念仏」状態で、講師の先生の言うことがまったく頭に入ってきませんでした。教科書で読んでも、実際の事業と照らし合わせていないと理解が難しく、この七転八倒でようやく、会計のなんたるかがわかりました。会計とは「数字で事業を見える化すること」。講座で税理士の先生がおっしゃっていたことが、すとんと腑に落ちたのです。

 

「あおばECOアカデミー」は森ノオトに欠かせない活動に育った

 

初めての通常総会の場に選んだのは、都筑区のNPO法人I LOVEつづきが運営する「シェアリーカフェ」です。子育て世代の女性たちが立ち上げたNPOは、今や横浜だけでなく全国的にも注目を集めるまちづくりのスペシャリストとして知られています。市長選挙や店舗運営など、子どもたちだえで運営する「ミニヨコハマシティ」や「都筑ジュニア記者」、横浜北部プロモーション事業や、ひとり親世帯のテレワーキング事業など、その実績は枚挙にいとまのないほど。昨年秋にオープンしたシェアリーカフェは、コ・ワーキングスペース(『港北経済新聞』の編集部も入っています!)やギャラリー、イベント会場、都筑区の地産地消産品や「横浜良品」のアンテナショップ、またNPOの事務所としても機能する多目的空間で、「いつか青葉区にもこんな拠点をつくりたい!」と思わせる場所です。

 

シェアリーカフェではプロジェクターやマイク、Wi-Fiを使え、ミーティングやパーティーに便利

 

第一部、総会ではNPOの正会員と、傍聴を希望する賛助会員とで行いました。

開会の挨拶や議長、書記の選任など、いわゆる「型通り」に進め、わたしと理事でもあるマネージャーの中島美穂さんとで心血注いでつくり上げた「2013年度の事業報告」を行いました。

 

<2013年度の事業>

【自主事業】

(0) 横浜あおば発 地元のエコ発見メディア「森ノオト」の運営

(1) NPO設立・登記

(2) NPO設立記念パーティー

(3) 森ノオトリポーター養成講座(全3回)

(4) ウェブサイトリニューアル

(5) あおばECOアカデミー(全6回)【YES】

(6) よみがえりのレシピ上映会【YES、横浜市地産地消推進事業】

(7) 山伏講話会

(8) あおばを食べる収穫祭【横浜市地産地消推進事業】

(9) 次世代郊外まちづくり住民創発プロジェクト・シビックメディア

(10) 次世代郊外まちづくり住民創発プロジェクト・たまプラーザエレキラボ

【委託・協働事業】

(1) 県民記者ボランティア養成講座

(2) 次世代郊外まちづくり家庭の節電プロジェクト啓発事業

(3) 3R夢なクッキング講座

(4) 次世代郊外まちづくり住民創発プロジェクトレポート委託

 

うわー、小さな事業をたくさん回していましたね! 自分でも驚きです。

そのほか、キタハラが森ノオトの理事長として呼ばれた講演やプレゼンは、2013年だけで12回を数え、横浜市地球温暖化対策実行計画部会の専門委員や横浜市グリーンニューディール評価基金評価委員会の委嘱を受けたりしました。

また、森ノオトやキタハラが地域活動を通じて受けた取材は、1年間で21回! 新聞、地域ニュース、ウェブメディア、テレビ、雑誌などからも注目を集め、「まさにローカルな時代だ!」と実感しています。

 

続いて、2014年度の事業についてのビジョンを会員の皆さんと共有しました。

【自主事業】

(0) 横浜あおば発 地元のエコ発見メディア「森ノオト」の運営

(1) 森ノオトリポーター養成講座(全4回・終了)

(2) どんぐりから苗、そして森づくり

(3) あおばを食べる収穫祭

(4) 次世代郊外まちづくり住民創発プロジェクト『たまプラびと図鑑』

(5) 次世代郊外まちづくり住民創発プロジェクト『たまプラーザ電力』

(6) 地産地消恵方巻きプロジェクト

【管理部門】基盤強化

【委託事業・協働事業】

(1) 18区deYES! 平井信行さん講演会「ママはお天気博士 異常気象から子どもを守るために」

ほか未定

 

昨年は小さな講座やイベントをたくさん行ってきましたが、今年は大きなテーマを決め、その中でより参加型の地域づくりの仕組みをつくっていこうと思います。

 

今年はNPO会員限定のこぢんまりとした懇親会スタイルに。一人ひとりの距離が近く、じっくり語り合う姿が見られた

 

総会を滞りなく終え、第二部はいよいよお楽しみの懇親会! 都筑区の野菜を中心に用意されたシェアリーカフェの料理と、それぞれがお酒と食事、会話を楽しんでいました。

昨年は「NPO設立記念パーティー」として、ウィズの森で130人規模の大規模なパーティーを行いました。本来は地域のおおぜいの方をお招きしてNPOのビジョンなどをお伝えしたいという気持ちもありましたが、肝心のメンバーが準備や運営に追われてじっくり交流し合う時間がとれないというジレンマもありました。そこで、今年はNPOの正会員・賛助会員限定の懇親会とし、個々に出会い、語り合えるスタイルに変更しました。

もちろんカンタンなプレゼンテーションも行いました。参加者全員に「今年森ノオトに期待すること/今年自分が森ノオトでやりたいこと」を出してもらいました。「エネルギー」「組織基盤の強化」「動画の配信」「ものづくり講座」など、具体的な提案もあれば、「山形ツアーに行きたい!」という声も(森ノオトのリポーターには山形出身者が意外といる!)。特に印象的だったのは「森ノオトの拠点がほしい」「森ノオトカフェを開きたい」という声。

実際にわたし自身も拠点の必要性を感じています。願っていればいつかかなう! 声に出して言えば夢は近づく! そう信じて、「2015年度は森ノオウチをつくりたい!」とここで宣言してしまおうかな。

 

「今年は“お仕事”を意識した、責任をもった活動をしていきたい」と呼びかける中島美穂マネージャー

 

もう一つ、森ノオトの役員(理事)で共通している課題は、組織基盤の強化です。初年度はキタハラ一人で突っ走り開墾してきた印象が否めないのですが、それは一人が倒れれば組織が倒れるというもろさもはらんでいます。中島美穂さんが「仲良しママサークルから小さなお仕事へ」と、この日、みんなで語ってくれました。楽しく集まるメンバーの中から、さらに一歩踏み出して、森ノオトを「仕事にする」。地域活性化の担い手として小さくとも収入を得るような、そんな仕組みをつくっていきたいと思います。

法人として動き出すと、総務や労務、会計など様々な事務作業も生じます。これもアウトソーシングは可能。目の前の事業だけでなく、組織を動かすための資金も必要で、経営的な視野が求められているのを痛感した1年でもありました。初年度の学びを、2年目、3年目と少しずつ形にし、「青葉区になくてはならない、環境まちづくりNPO」として多くの方々に認知されるよう、森ノオトの基盤をつくる。それが2年目の目標です。

「オギャー!」と生まれた2013年、「はいはい」を始めた2014年。2015年には「よちよち歩き」。そして3年を経た時にどんなNPOになっているのか、一歩一歩、大切に道を踏み固めていきたいと思います。

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(ゆうちょ銀行 〇二九支店 当座 0101322)

口座名称:特定非営利活動法人森ノオト

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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