横浜の子育てを楽しむために!「よこはま子育てワクワク作戦」
来年春から、横浜市の子育て支援の制度が新しくなります。政府の「子ども・子育て支援新制度」を受け、自治体ごとに待機児童解消や家庭的保育の充実などの施策が設けられます。11/8から12/8まで、新しい制度を反映した事業に対するパブリックコメントの募集がおこなわれています。これからの横浜での子育ち・子育てに「こうあったらワクワクするなあ」という思いを伝えるプロジェクトが始まっていますよ!

子どもの育つ環境をつくるのは、誰? 行政、学校、幼稚園、保育園? ……それとも私たち?

小さな子どもがいるお母さん、お父さん。

 

子育てをしながら、悩んだり、困ったり、逆に「助かったなあ!」と感じたり、誰かの役に立てたり……。日頃の子育ての中で感じていることを、誰かに話したり、逆に相談を受けたりすることはありませんか。

 

それって、あなた一人だけのことでしょうか。地域に同じような悩みを持って、誰かに、あるいは地域社会に助けてほしいと思っている人がいるとしたら、あなたが自分の悩みを声にして助けを求めることで、ほかの誰かも一緒に助けられるかもしれません。

 

私は来年小学生になる長女と、今年生まれたばかりの次女がいて、長女が生後2カ月の時から保育園に入れて働いています。長女が0歳児の頃は、青葉区には病児保育がなく、発熱したり病気になると、仕事を休まざるを得ませんでした。私はフリーランスなので代わりがなく、子どもの病気で仕事に穴を開けないよう、特に冬場は風邪の予防には細心の注意を払っています。あざみ野に病児保育の施設ができてからは、担保ができたような気がしてほっとしました(長女はほとんど風邪を引かないので、実は一度しかお世話になったことはないのですが……)。

 

それでも、30数万人が暮らす青葉区で病児保育がたった1カ所では、まだまだ少ないなあ、と感じます。季節的な変動もあるでしょうから、冬場だけ開設してくれるような場があってもいいのに、と思います。

 

横浜市では2015年春より「子ども・子育て新制度」がスタートします。具体的には、「保育施設である保育園」と「教育施設である幼稚園」を一体化して、保育と教育の双方のメリットを享受できる「認定こども園」の拡充や、3歳未満の子どもを少人数で保育をする小規模保育室の支援などが主な項目で、それに伴い保育の申請手続きが変わります(我が家も来年4月入園の次女のために、新しい書類で手続きをしました)。

 

「なーんだ、共働きの家庭向けの制度なのね」

 

……いえいえ、横浜市の資料をよく読んでみると、地域子育て支援拠点事業、一時保育事業なども制度の対象なんですね。

 

森ノオトのリポーターの多くは未就学児の母親で、フリーランスで働いているメンバーと、専業主婦が半々くらいです。単なる仲良しサークルではなく、子どもたちのために環境をよくしていくための「事業」を、地域に住む主婦たちが担っていくという活動をしています。

 

葉区から委託を受けた「3R夢なクッキング講座」では、幼稚園での預かり保育や、青葉区の乳幼児一時預かり事業を活用しています。一時預かり保育では就労の有無にかかわらず、区民は1時間300円で子どもを預けることができるんですね。こうした制度が整っているのも、実は10年ほど前に「子育て世代の声を、行政に届けよう!」とがんばった先輩ママさんたちがいるからなんです。

 

11/4に森ノオトの編集会議に来て、横浜市の子ども・子育て新制度について話してくださった米田佐知子さん

 

そんな先輩ママの一人、「子どもの未来サポートオフィス」代表の米田佐知子さんが11月4日、森ノオトの編集会議にきて、「子育てワクワク大作戦」についてお話くださいました。

 

米田さんは2001年に「よこはま一万人子育てフォーラム」に参加し、横浜市に住む子育て世代の声を集めて、横浜市に伝える活動をしてきました。今、各区にたくさんある子育て支援施設の多くは、こうした「声」を反映してできたものです。

 

米田さんは

「ぜひ、皆さんで“お茶会”を開いて、横浜の子育てに、こんなものがあればもっと楽しくなるのになあ、ワクワクできるなあ、という声を出してください。子育て支援の制度が大きく変わろうとしている時に、子育て環境をよくしたいと思う、子育て中の人たちの本当の声を届けたいんです」と呼びかけます。

 

お茶会でひろった「声」は、子育て中のお母さんたちが主宰する「よこはま子育てワクワク大作戦」のウェブアンケートで集約し、11/8から12/8まで横浜市が募集している「横浜市子ども・子育て支援事業計画」(仮称)に関するパブリックコメントに反映します。

 

なぜ“お茶会”かというと、テーマを持って語り合うことで、集まったママ友同士、より深くお互いを理解できたりするんですよね。皆さんは普段、ママ友とランチやお茶を楽しむ時に、みなさんはどんな会話をしますか? お子さんの成長のエピソード、子どもの習い事の話、流行の食べ物やレストランのグルメ情報、ファッションや芸能人の話題……。それぞれだと思いますが、時には一つのテーマを持って語り合ってみて、それが自分たちの暮らす横浜での子育てが充実することにつながったら、素敵だと思いませんか。

 

この日米田さんに教わったのは、自治体、国に関わらず、いろんな法律や制度ができていく時に、勝手にレールが引かれてその道を歩かされるだけじゃなくて、自分たちで道をつくることもできるんだよ、という話。市民一人ひとりの力は小さいかもしれないけれど、自分の暮らしに関わることで、ちょっとアンテナを磨いて発信したり誰かに伝えたりすれば、いますぐには変わらなくても、数年後の種まきになっているかもしれないのです。

 

ぜひ、ママ友と会って話す時には「よこはま子育てワクワク大作戦」のことを思い出して、その場で、日頃子育てについて感じていることをウェブアンケートに書き込んでみませんか?

 

http://enq-maker.com/3CowX26

 

「子育てで大切だと思うもの」の質問で、「もの」「ひと」「マネー」「場」「保育」など、10あるテーマのうちから1つを選び、そのテーマがなぜ大切だと思うのか、200字で答えるだけでOKです。何度でも回答できます。

 

私も「よこはま子育てワクワク大作戦」呼びかけ人メンバーです。横浜市の子育てを楽しく、ワクワクさせてくれる素敵な先輩たちの圧倒的なパワーに学びながら、森ノオトらしくできることは何かなあ、と考えています。

 

皆さんから集まった声は、横浜市にきちんと伝わりますよ。次に続く子どもたちの育ちが、豊かになるよう、願いを込めて!

Information

「よこはま子育てワクワク作戦」

https://www.facebook.com/yokohamakosodatewakuwaku

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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