「メイクフェアまであとわずか! それまでに自作のシステムを完成させよ!」
森ノオトの日々の業務の裏側で、ひそかに進んでいたミッション。
「えー、キタハラさんがメイク? 森ノオトもビューティー系に乗り出したか!?」……って、別の意味のメイク(化粧)と勘違いされたりもしましたが、しっかり「メイク」の潮流にのってきましたよ!
「Make」とは2005年創刊のアメリカ発のテクノロジー系DIY工作専門雑誌で、モノづくりやテクノロジーが大好きな人たちが自作のシステムを披露し、遊ぶ世界的なコミュニティに成長しています。日本では2008年にスタートしたファンのイベントが広がりをみせ、2008年より電子工作愛好者の一大イベント「Maker Faire Tokyo(メイカーフェア東京)」として知られるようになりました。
エレキ女史こと梅原昭子さんが、知らぬ間に応募していた「Maker Faire Tokyo 2015」、ここに至るまでの半年を振り返ります。
ことのおこりは今年初頭、たまプラーザぶんぶん電力で、女性が気軽に持ち運びできる薄型で軽量の独立型ソーラーシステムを開発しようと、梅原さんが個人ブランド「SYNTONY(シントニー)」さんと接触を始めたこと。これまで、独立型ソーラーシステムをつくるワークショップを数々おこなってきましたが、バッテリーの重さから持ち運びが困難で、部屋に鎮座するもそれなりのスペースをとるので、「モノ」としての魅力にはイマイチ欠けるなあと感じていました。
SYNTONYのシステムは、さすがプロダクトデザイナーが手がけているだけあるなあと、細部までこだわりを感じられる機能美に、たまプラーザぶんぶん電力のメンバー一同、惚れ込んでしまいました。
こんな素敵なデザインで、薄くて軽くて持ち運びができれば万々歳! こうしてスタートしたのが「(仮称)SYNTONY たまプラモデルプロジェクト」です。
こうして迎えたメイカーフェア。出展名は「森ノエレキラボ」です。
「みんなで遊びながら、楽しく、かっこよく、エネルギーシフトしたい……」
エネルギーを自分でつくってつかう文化を広める、くらしに寄り添うカスタマイズ可能な発電所。独立型ソーラーシステムのワークショップを、よりブラッシュアップしていき、いずれは「再生可能エネルギー関連の開発に特化したファブラボをつくれたら」と、妄想がふくらみます。
当日、会場でセッティングをしているそばから、ものづくりびとたちの熱気と、モノ自体のおもしろさにすっかり取り付かれてしまったキタハラと梅原。ブース番もそこそこに、交代しながら会場を巡りました。
メイカーフェアの会場を練り歩くと、そこに「エコ」「エネルギーシフト」などといった文言はほとんど見当たらず、ひたすら電子工作を楽しみ遊ぶ、そんなムードにあふれていました。
そうか、基本は「楽しい」から続くんだよなあと思いながら、「サスティナビリティ=楽しさ」の根本原理をあらためて見直しました。
「再生可能エネルギーをMakeする」
という梅原さんのキャッチコピー。エネルギーシフトの潮流は、オルタナティブ(既存の概念とは異なる新しい価値を生み出し実践すること)ではありますが、そこに「楽しい、美味しい、可愛い!」の要素を加えていくのが森ノオト流です。
あざみ野ぶんぶんプロジェクトを立ち上げた時の初心を忘れずに、森ノオトやたまプラーザぶんぶん電力、そして森ノエレキラボとつらなる動きを、大切に育て、芽吹かせていきたいものです。
「森ノエレキラボ」による新しい独立型ソーラーシステムのワークショップも、随時開催していきますので、楽しみに待っていてくださいね!
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