(text、photo:山田あさか)
7月31日から8月9日まで、あざみ野アートフォーラムで開催された「あざみ野こどもぎゃらりぃ」は、今年で10回目。連日の暑さの中、来場者は延べ3500人。会場は、たくさんのこどもたちの笑顔で包まれました。私もアートサポーターとして参加したこのイベント、ここから生まれた作品の数々を、写真を交えてご紹介します。
安部泰輔さんの「あざみのふたごの森」。
子どもたちが「森に住んでいる生き物」をテーマに絵を描き、それを元に安部さんがヌイグルミオブジェをつくって展示していきます。
紙の上に描かれた、子どもたちののびのびとした線やかたちが、安部さんのミシンでやわらかな立体的な生きものへと姿を変えます。
すぐ隣で安部さんが作業をしているので、ミシンの音が絶えず聞こえてきます。
古着をつなげてつくられた森がどんどん形を変え、9日間で不思議な生物がたくさん生息する森に。参加できるのは先着10名のため毎度大人気でした。
「ちくちく地区の “かたちたち”」。
こちらでは子どもたちが、2人1組でフェルトから「かたち」を切り抜きます。
「ふわふわ」「ぎざぎざ」「まるまる」の3つの言葉から連想される「かたち」を交換して、シールつきのフェルトで切り抜かれたフェルトに留めます。
同じ言葉からでも、思い浮かべるイメージの「かたち」は人それぞれ。お互いの「かたち」を補いあった、新たな「かたち」がちりばめられた空間は、面白い発見であふれていました。
「夏の音楽ジッケン室」。
いろいろなものが楽器になる音のジッケン室です。
「紙で太鼓をつくってリズムであそぼう」。
小日山拓也さんと小川実加子さんによるワークショップで、私もアートサポーターとして参加しました。
鼓を絵かき歌のようなかたちで描いて説明したり、小川実加子さんが実物の鼓を打ってくれたりと、なかなか触れる機会のない鼓を、子どもたちは目を輝かせて見つめていました。
鼓の基本的な奏法を、分かりやすく、言葉の音や動きで打ち方を表した「すっぽんぽん体操」に合わせて、子どもたちが自分でつくった鼓で演奏しました。
「身のまわりの音と楽器であそぼう」。
野村誠さんの全3日間のワークショップで、最終日に参加者全員で音楽会をしました。みんなで自由に音を出して、いろんな音が集まるシンフォニーを楽しむユニークな音楽会になりました。
出張ワークショップで、横浜市立山内小学校の5年生が写真に撮った「私の大切なもの」。写真に自分の言葉をそえて展示されました。
展示室内が、それぞれの「大切なもの」が詰まった宝箱のような空間に。
ひとやすみ……と、子どもたちと立ち寄った休憩所。外にあるベンチに腰をかけたら、ちくちく地区の作品が!
気がついた娘が大喜び。私も思わず笑顔になってしまいました。
安部泰輔さんの「ちゅんたま」もいろいろな所に隠れていて、子どもと一緒に探す楽しみがありました。
「あざみ野こどもぎゃらりぃ2015」は、あそび心にあふれる楽しいイベントでした。
横浜市民ギャラリーあざみ野では、毎月開催している親子のフリーゾーン(えのぐコーナー、ねんどコーナー、かみコーナー)や、子どものためのプログラムがあります。
また、10月25日(日)には、第10回目となる「アートフォーラムフェスティバル2015」も開催されます。ぜひ遊びにいってみてはいかがでしょうか?
横浜市民ギャラリーあざみ野
〒225-0012
横浜市青葉区あざみ野南1-17-3 アートフォーラムあざみ野内
TEL 045-910-5656
FAX 045-910-5674
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