お庭で慶子さんが大切に育てた植物の中から好きな形の葉っぱを摘んだり、それをモチーフにしたテレイドスコープのつくり方を教わりました。
みなさん、まず「テレイドスコープってなんだろう?」と思いませんでしたか?わたしもその1人でした。
簡単に説明すると……鏡張りの筒の先に入れたビーズやガラスなどのオブジェクト(鏡を通してみる対象物)を転がし、様々な模様を映し出すものをKaleidoscope(カレイドスコープ)・万華鏡と言います。一方、同じく鏡張りの筒ですが、その先には球レンズのみがあり、周りの景色を光の屈折などで映し出すのがTeleidoscope(テレイドスコープ)です。
万華鏡作家であり、実は25年も続いているこども造形教室の先生でもある小野寺慶子さんとは、わたしの姪っ子が教室に通っていたことがきっかけで親しくさせていただき、今では尊敬する先生であるとともに、年の離れた大切な友人でもあります。
日々幅広い年齢層の方に囲まれ、いつもキラキラ輝き、優しく穏やかなお人柄と、自然をテーマにした儚く美しい万華鏡に惹かれ、今回取材を依頼したところ……
森ノオトの活動を理解し、読者やわたしがこども達と自然の中で過ごすことが大好きなことから、万華鏡とエコを絡めた素晴らしい提案をしてくださいました。それが葉っぱ模様の「テレイドスコープ」です。
このキットに葉っぱのスタンプを押した画用紙(今回は薄いブルーグレー)を巻くのです。さすが造形教室の先生。グッドアイデア!!
お庭のさわやかな風や木漏れ日などをゆっくり写真で感じながら、行程を楽しんでいただけるとうれしいです。
こんな風に季節の植物を眺めながら、好きな葉を見つけ、それをスタンプにする……なんて楽しいことでしょう。その日から葉っぱをみる目が変わります。
そして、テレイドスコープを片手にいつもの景色や花々をのぞくゆったり時間……なんて豊かなのでしょう。キットはお子さまでも簡単につくれます。
野原で、お庭で、キャンプ先でも、ぜひつくってみてくださいね。
最後に慶子さんの作品をほんの一部ですがご紹介します。
制作前のイメージに合わせ、何度も確認しながら整えたあらゆる素材のオブジェクトを、満月水で洗浄します。そのあとオイル(グリセリン)を入れて蓋を閉め、筒と接着し、半田付けし、ミラーを入れてできあがり。
とろりとしたオイルの中でゆっくり動く個性的なオブジェクトが魅惑的で美しい慶子さんの万華鏡。
小さい頃に自然の中で過ごした体験や原風景は心に残り、半世紀経っても色褪せないと語る慶子さん。その原点が作品に生きているそうです。
多くの方が慶子さんの万華鏡で心を大きく動かされるのは、それぞれの心の中にある原風景を見ているからなのでしょうか……
みなさんも下記のホームページから慶子さんのアトリエを訪ねてみてくださいね。そこからまた、たくさんの出逢いが広がりますように……
小野寺慶子さん(万華鏡作家)
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