


3年前、大切な妹の結婚式に何か特別な贈り物をしたいと考えて思いついたのが、妹がいつも可愛がってくれている甥っ子(息子)からの手づくりのペアグラスでした。
私は昔、旅先でガラスのコップをつくったことがあります。体験とはいうけれども、ふぅーっとひと吹きしただけで、あとは職人さんお任せ。出来上がってもあまり達成感がなく、残念に思ったことがありました。そんな簡単に終わってしまうものじゃなくて、つくりながらきちんと気持ちを込められるものがいい! それも、こどもたちが出来る場所! ……と探していて出会ったのが玉田ガラス工房でした。
玉田ガラス工房での吹きガラス体験は4歳から。でも、息をふぅーっと吹くことができること、お母さんが少し離れた場所にいても大丈夫であれば、年齢は相談にのっていただけます。これまでの最年少チャレンジャーは2歳半の女の子だったそうです。やってみたい! という女の子は、こわごわ挑戦しはじめるも、段々とそのおもしろさに惹き込まれ、側にいたお母さんに「あっちで見ていて大丈夫!」と遠くへ追いやり(笑)、スタッフの方と自分だけで仕上げていったそうです。吹きガラス体験の時間は1時間ほど。その中で見られる成長っぷりに親もスタッフの方も驚きです。

スタッフの方が2名でしっかりサポートしてくれる。溶けた真っ赤なガラスはまだこんなに小さくても顔まで熱を感じるくらい熱い。

息を吹き込む加減はなかなか難しい。息子は何度か経験していることもあり、「さすがだね」のスタッフの言葉に嬉しそう
息子の吹きガラス初チャレンジは7歳のときでした。ガラスが溶けている窯の熱さに驚き圧倒されながらも、吹きざおに巻き付けられたガラスと向き合う真剣な顔はまるで職人! 息子の姿にかっこいい! とこっそりテンションが上がったのを今でも思い出します(笑)。
それから、気づくと1年おきに、今回の体験も含めると計4回の吹きガラス経験者です。回を重ねるごとに色のつけ方を変えてみたり、一人でやる工程を増やしたりと、毎回楽しみながら挑戦しています。

職人顔。炉が熱すぎて途中カメラが一時フリーズしてしまうハプニングも
玉田ガラス工房の吹きガラス体験の魅力は、なんといってもスタッフの方たちと体験者との距離感だと私は思っています。こどもたちの側に自然に寄り添いながら、ポイントを押さえて教えてくれます。とは言っても、窯や真っ赤に溶けたガラスはとっても危険です。「火はこわいってことを、小さなこどもでも本能で分かります。そんなに無茶をする子はいないし、私たちが側にいるから大丈夫。むしろ心配そうにこどもの側に寄り添う親御さんの方が危なっかしいかも」と、今回お話を伺った佐久間さん。
「大人もこどもも初めての時は誰でもおっかなびっくり。体験者という立場は同じなんです。そんななかでもこどもたちがつくり出すガラスは、大人が選ぶとありがちになりそうな色選びからしても新鮮で、それが素敵に仕上がっていく過程は見ていて素直に楽しい」とガラスアーティスト魂をくすぐられているそうです。

個性の発揮どころ。一つとして同じものは出来ない。こちらが見ていてもわくわくするガラスの色選び。「この色はこんな感じで出るよ」と完成をイメージしやすいよう教えてくれる

個性の発揮どころ。一つとして同じものは出来ない。こちらが見ていてもわくわくするガラスの色選び。「この色はこんな感じで出るよ」と完成をイメージしやすいよう教えてくれる

出来上がりは体験から数日後。風に揺れて音が鳴るたび愛おしい

今まで息子がつくってきたガラスたち。妹夫婦と両親へ。色のつけ方や泡をいれたりと、それぞれ個性的でとっても素敵な自慢の贈り物になった
玉田ガラス工房の吹きガラス体験は、大人もこどもも一緒、変にこども扱いはしません。はじめてのドキドキ、汗をかきながらも溶けたガラスを見つめる真剣な顔、見守る大人たち、その場の熱い想いと、体験を終えたこどもたちのきらきら輝く表情は、まるで出来上がったガラスのようです。
こどもたちがいきいきと本物に触れ合える場所へ、見たことのない表情と成長を“体験”しに、こどもと一緒に訪れてみませんか?
でも、私はそろそろ自分が吹きガラス体験をやりたいなぁなんて。そんな大人ももちろん大歓迎! です。

玉田ガラス工房
〒225-0014 横浜市青葉区荏田西2-38-2
TEL/FAX:045-910-4744
MAIL:info@glass-flow.com
HP: http://www.glass-flow.com/
夏休み吹きガラス体験は8/24まで。お早めにお問い合わせください。

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