子どもが「お野菜、大好き!」と言ってくれたら、世の中のお母さんたちはきっと幸せな気持ちでいっぱいになるだろう。それは、子どもたちには、野菜がもつたくさんの栄養をとってもらいたいからであり、鮮度のいい、旬の野菜には、栄養面以外にも何か不思議なエネルギーが満ちあふれているように思います。
しかし、そんな親の想いとは裏腹に、言っただけでは、子どもはなかなか理解してくれません。それならば、まずは本当においしい野菜を食べさせてみることが“野菜大好きっこ”に育てる早道なのかもしれません。
「みずみずしく、鮮度のいい採れたての野菜は、それだけで十分においしい」
当たり前のことかもしれませんが、そのことを大切に、開店当初から地元横浜産の食材をたっぷりと使った料理を提供するレストランがあります。藤が丘駅から徒歩10分ほど、並木道沿いに建つ「ビストロ フロイント」の店長、藤本圭さんにお話を伺いました。
都内のフレンチレストランで修業を重ねた藤本さんが、ビストロ フロイントをオープンしたのは2011年。今年で6年目を迎えようとしていますが、開店当初から地元横浜産の野菜にこだわりをもって料理を提供しています。お店で使用する野菜の大半は、都筑区池辺町の農家から直接仕入れているとのこと。その他の野菜も、店の近隣にある直売所などを利用して、できる限り地元の野菜を仕入れるようにしています。
「農家である妻の実家で採れたての野菜を食べた時に、本来の野菜のおいしさにとても驚きました。新鮮な野菜は、それだけで十分においしく、今ではその素材を生かすように、火の入れ方などの調理方法に特にこだわりをもって料理をしています」
ランチタイムには、肉料理、魚料理、パスタ、オムライスなどにたっぷりのサラダとドリンクがついたお得なメニューもあります。また、デザートやお酒類も充実しており、親子連れや年配の方にも人気がある理由がうかがえます。
「食事の後に、『おいしかったよ』と言われることがとてもうれしいです。特に、野菜嫌いな子どもがここに来て、野菜が食べられるようになったと聞くと、これまで大切にしてきたことが実り、心からよかったなと感じます」
「地元に恩返しをしたい」と思い、現在の場所にお店をオープンした藤本さん。自分が大切にしてきたことが子どもたちに伝わり、その親もそんな光景をきっと喜んでいるに違いありません。
旬の採れたての野菜は、それだけで十分においしく、それらを食べることで季節の味を自然と覚えていくように思います。本来なら、毎日食べる家庭のごはんから、あらゆる旬の味をつくり出すことが理想なのかもしれません。しかし、時には、こうして安心して食べられるお店で、親子で新しい旬の味を発見することもきっと楽しいはず。親子で覚えた味は、子どもたちの記憶として積み重ねられていくことでしょう。季節の変わり目に、ぜひ、訪れてほしいお店です。
「ビストロ フロイント」
住所:横浜市青葉区みたけ台44?1 グレイスムラタ1F
営業時間:11:00-14:00(L.O.) 17:00-22:00(L.O.)
定休日:毎週月曜日
TEL/FAX:045-971-2610
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