たまプラーザで36年、長年愛されるインド料理・アクバル
横浜市青葉区のたまプラーザ、そしてあざみ野。数ある飲食店の中でもこんなに長く続いているお店はなかなかありません。年齢を問わず長年地元の人たちに愛されているインド料理店が、アクバルです。(トップ写真:アクバルHPより)

(text、photo:隂山綾)

私の暮らす横浜市青葉区のたまプラーザ、越してきて7年になりますが、いくつもの飲食店があり、住むにはとても充実したエリアです。新しくオープンするお店も多々ある中、長年続き、まちの人に愛され続けているお店があります。それがインド料理店アクバル。私も何度かランチや夕食に家族で出かけたり、ママ友さん宅のランチ会では皆でデリバリーを頼んで焼きたてのナンとカレーを満喫したり、と楽しみ方は様々。そんなアクバルさんにお話を聞きに行ってきました。

 

1982年から創業、たまプラーザの発展の歴史と共に……

 

1982年、たまプラーザのランドマークとも言える東急百貨店の開店当初より出店していたというアクバル。36年という歴史の中で、お店も入れ替わるなか、2016年まで百貨店のなかの名店として存在し続けてきました。「駅前の百貨店というまちの基盤を通し、たくさんのお客様に来ていただいたおかげで今があります」と話すのは、店長の鈴木竜平さん。2016年からは場所を移し、駅から徒歩10分程度のところにある山内公園の近くに路面店を構えました。

 

 

元々は先代のオーナーがエアインディアに勤めていたご縁から、東急百貨店への出店の話があり、インド料理の経験はないが、インドに行った経験やつながりは多数あったという先代オーナーが脱サラしてインド料理店を始めることになったそうです。インドはデリーという中心地で、代々インド料理店を営んでいたシェフに依頼して来日してもらってアクバルが始まり、それ以来の味が当時からのシェフ一族により受け継がれて今に至るそうです。

 

アクバルたまプラーザ店の店長、鈴木竜平さん

 

アクバルたまプラーザ店の店長の鈴木さんは、青葉区の出身です。青葉台に住んでいた幼少期、当時アクバルは青葉台の東急にも出店していて、そこに家族で食べに行ったのが鈴木さんとアクバルの最初の出会い。

 

 

その後、大学時代にはバックパッカーとしてインドを旅し、色々なご縁があって、アクバルで働くことになったそうです。アクバルはあざみ野駅前でも路面店を展開していますが、その際にも鈴木さんは店長として活躍し、2016年のたまプラーザ店の移転を機に、今度はたまプラーザ店の店長に抜擢され、この地へとやってきました。

 

 

老若男女を問わず長年愛され続けているアクバルたまプラーザ店を引き継いだ鈴木さん。気負いはなかったのでしょうか。

「どこに行くにもアクセスも良く、都会でも田舎でもない、治安もよくとても住みやすくて心地よい人のつながりと自然あふれる豊かな住宅地で店を営むこのスタイルがとても気に入っています」と答えてくださいました。

 

 

私の友人たちの間でも、アクバルは気軽に入れて、子どもも大好きと評判です。様々な種類のカレー、また絶品のナンもあるということで、たまプラのカレー屋といえばアクバル、が定着しています。子どもが生まれてなかなか外に食べに行けない……なんて時にも、合計金額が2,000円以上であれば、デリバリー料金を300円加算すれば自宅まで届けてくれます。雨の日や家でゆったり寛ぎたいときなど、注文してアツアツのナンを届けてくれ、家で手軽に楽しめるというありがたい地域の味方なのです。

 

「元々あったオシャレな窓枠を使って、DIYでテラスとして拡張してお店のアクセントにした」という鈴木さん

 

とても暑かった今年の夏、いつも横を通っていたアクバルがちょっと変わって見えました。気づくと、テラスだった場所が拡張されて、サンルームのようになっていました。お話を伺ってみると、なんと鈴木さん自ら、DIYしたのだとか。

 

「今年の6月、連日のあまりの暑さに危機感を感じ、きちんと空調も効く部屋をと一念発起してサンルームを増設することにしました。イラストレーターを使って簡単な図面を作成し、ホームセンターで木を買ってきて、お店の営業も行いながら、ランチなどの合間にこつこつとつくり上げること2週間足らず、7月にはでき上がりました」。元々家の棚なども自分でつくるのが好きだそうで、とてもいいお父さんなのだろうなと思い伺ったところ、なんとびっくり、独身の鈴木さんでした。

 

キーママータカレーともちもちの窯焼きのナン

 

たまプラーザ店の店長として、やりたいことに次々トライしている鈴木さん。「やりたいことが自由にやれるのでいいですね。色んなことにトライしていきたいと思っています。雨などでお客さんが来られないときにもデリバリーでサービスを提供し、周辺のイベントなどにもなるべく顔を出すようにしています」と語ります。新たな形態で地域密着のお店としてまちに受け入れられていく取り組みを続けられています。

「先日もたまプラーザ駅前のマンションエリアの開業と共に開催されたハロウィンのイベントでも出店しましたよ。こちらはたまプラーザ商店会に声を掛けていただき、地元の店として出店しました。」川崎市麻生区で開催されたVege&Fork Market、遠くは愛知県の蒲郡市で開催されている「森、道、市場」というフェスにも出店しているそう。その幅の広さに驚かされました。

 

 

聞いてみると、実は青葉区にある「青果ミコト屋」の鈴木鉄平さん、山代徹さんとは高校時代からの友人なのだとか。精力的な活動を全国で続ける、まさに旅する八百屋のお二人に刺激を受け、またお誘いをもらいながら、鈴木さん自身も活動の場を広げているとのこと。これからも地元のイベントにはなるべく出て地域密着でまちと共に歩んでいきたいということで、近々森ノオト主催の地産地消のイベント、「あおばを食べる収穫祭」にも出店します。

 

こちらがタンドールの中身。滅多に見られません!

お店の定番メニューは16種類のカレーがあり、お肉類も充実。一番人気はガネーシャセット。もちろん名前の由来はインドの人気の神様からつけたのだそうですが、名前のおかげか実際人気ナンバーワンに?

 

 

とってもおいしいナン、実はインドでは高級品なのだそう。インドの家庭では、普段はチャパティというフライパンで焼けるものを食べるのが普通だそうです。「うちのナンは『タンドール』と呼ばれるインドに伝わる粘土製の大きな壺窯型オーブンで焼いています。窯の一番底の部分で炭を365日絶やさずに燃焼し続けてるんですよ」。480度にも上るというその熱でナンを焼くそう。アクバルのタンドールは、一度に10枚もナンを焼けるという優れもの。「数ミリだけ蓋をずらして空気を入れておくだけで、一日中燃焼し続けることができ、火事も起きないんですよ。タンドリーチキンやケバブも鉄の串に刺して、この窯の中で焼きます。」そういってタンドールを見せてくれました。見ているだけでもおいしそうな、いい香りが漂ってくる豊かな時間でした。

 

 

インド人は三食食べるといわれているカレー、スパイスの配合で幾多もの種類のカレーがあり、またその魅力を垣間見た気がしました。インドのビールも置かれていて、カレーと一杯、なんていうのもカジュアルに楽しめ、意外性もあってよかったです。皆さんもぜひ、近場でインドに旅した気分を味わってみませんか?

 

店内にはスパイスのいい香りが立ち込めている

Information

インド料理アクバル

http://www.akbar.co.jp/

 

<たまプラーザ店>

住所:横浜市青葉区美しが丘4-19-19 すみれハイツ1F

TEL:045-482-9895

営業時間:11:00〜15:00 / 17:00〜21:30(LO)

定休日:無休

 

<あざみ野店>

住所:横浜市青葉区あざみ野2-9-10 野本ビル 1F

TEL:045-904-3090

営業時間:11:00〜15:00 / 17:00〜21:30(LO)

定休日:無休

 

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