コミュニティ探求をテーマにしたオンライン読書会。2022年度最終回は1/27(金)!
森ノオトの読書会では、人と人とのふれあいが制限されるコロナ禍にあって、これまでの常識にとらわれず、考え方や生き方をアップデートする&したくなるような本を選んできました。2022年の読書会は3カ月に一回のペースで、年間4冊の本を取りあげます。

2021年から実験的に開催してきた、森ノオトのコミュニティデザイン事業部が主宰する読書会。

 

毎回、本を介して様々な出会いや気づきがありました。

 

読書会懇親会グループも発足し、後日の感想を綴ることで、自分の考えが深まることも多かったし、また、グループ内での読書会が開催されたり、別のグループが派生したり。この人はこういう考えを持っていたのか、こんな夢を持っているのかと、その人の内面と触れ合うことができたことが何よりの収穫でした。

 

外向きに見せている顔や、言葉からは見えない、内部の充実、そういうところから事業や活動を考えていきたい、そんなことに改めて思い至るために必要な過程だったなあと、今(2022年の年末)思っています。

 

次回1月27日をもって、事業部としての読書会は終わりにしようと考えていますが、懇親会メンバーの個人軸での読書会は、気まぐれに開催することもありそうです。そうした機会を含めて、興味がある、参加したいという方からのお申し込みをお待ちしております。(お申し込みフォームは記事最後のinformation欄にあります)

 

取り上げる本は、『最後の講義 完全版 上野千鶴子 これからの時代を生きるあなたへ 安心して弱者になれる社会をつくりたい』(上野千鶴子著、主婦の友社)1,360円(税別)です。

 

※青葉区唯一の個人書店、昭和書房さんに、森ノオト読書会コーナーを作っていただきました。本のお買い求めは、ぜひ、リアルな店舗でよろしくお願いします。※「多様性のレッスン」のみ、取り扱いがないのでご容赦を!

昭和書房さんの取材記事はこちらです。
https://morinooto.jp/2020/11/02/syowasyoboh/

 

 

・・・以下は、2022年度最初に書かれた記事です・・・

新年度を迎えて晴れやかな気分と、なんとも言えない重い悲しみが同居している春ですね。

差別や争いのない世の中の実現というのは、人類にとって、手の届かない遠い夢なのかな?と考えて、その道の遠さに、めまいを覚える私です。「対話」、「多様性」、「他者理解」、「人間理解」ー。読書会では、一人ひとりが幸せなコミュニティを自ら築いていく力を身につけるべく、そんなことを一つの柱に、誰もが手に取りやすい本を選びました。

 

足元の地域にも、ぐっと一歩踏み込んで目を凝らしていくと、縄張り争いや差別、対話の不足をあちこちで感じます。それらを、そういうものだよねと訳知り顔に受け入れるのが果たして、本当にいいのだっけ?と、静かに、しつこく、かつ、あたたく問い続ける場になれば、と思います。

 

スケジュールは以下の通り。子育て中で、なかなか分厚い本を読めない!という方でも手に取りやすいかなと思う選書となっています。昼と夜同日開催で全8回、各回の定員は5名です。参加費は500円(森ノオトサポーターは無料)申し込みは一番下のinformation欄からお願いします。

 

 

<2022年オンライン読書会スケジュールと選書>

4月26日(火)①14:00-15:30 ② 20:00-21:30

『感じるオープンダイアローグ』(森川すいめい著、講談社現代新書)860円(税別)

昨年、読書会懇親会コミュニティでも候補にあげて、読みたいという声が出ていたもの。精神科の医師が、オープンダイアローグ発祥の地フィンランドでトレーニングした様子が記されていて、そのままずばり、対話の場の果たす役割と、その具体例に触れることができます。読書会そのものの運営、これからの地域コミュニティのあり方を考えさせてくれます。

 

 

7月29日(金)③14:00-15:30   ④20:00-21:30

『水中の哲学者たち』(永井玲衣著、晶文社)1,600円(税別)

世界をまなざすことの難しさ、ゆらゆらゆれる自分の正直なところを吐露してる感じにとても好感をもてます。著者が、学校はじめ、さまざまな場所で「哲学対話」を実践している中から生まれたエッセイ。著者が1991年生まれと森ノオト読者層からすると若いのも良いです。フレッシュな感性に触れて、一緒に答えのない水中を漂いましょう。涼しげな装丁も夏向きです。

 

 

10月25日(火)⑤14:00-15:30  ⑥20:00-21:30

『多様性のレッスン 車いすに乗るピアカウンセラー母娘が答える47のQ&A』(安積遊歩・安積宇宙著、ミツイパブリッシング)2,000円(税別)

ケアされる側の視点から様々な場で発言し、行動している安積遊歩さんと、その娘の宇宙さん。親子で障害当事者である安積親子の「共著」ということで、それぞれの考え方の違いにも触れられるのが良いです。ピアカウンセリングは、オープンダイアローグとはまた違う聞き方で回復を目指すもの。これをみんなで読むと、どんな対話が生まれるのか、楽しみです。

 

 

1月27日(金)⑦14:00-15:30   ⑧20:00-21:30

『最後の講義 完全版 上野千鶴子 これからの時代を生きるあなたへ 安心して弱者になれる社会をつくりたい』(上野千鶴子著、主婦の友社)1,360円(税別)

これは、昨年度読書会で読んできたものの先に目指す社会を照らしてくれているという意味でも、著者の上野さんや、女性学、ケアのあゆみを端的に振り返ることができるという意味でも、1番最初に取り上げたいなと思っていたのですが、社会学という学問領域の話でもあるので、色々読んできた最後に触れた方が、深い対話ができるかなと思い、最後にしました。

 

4冊全て購入しても5,820円+税で6,402円。平和な世界と自分のための礎づくり、と考えれば安いような気がしますがどうでしょうか?

今回から、読書会への参加費は、「森ノオト文庫(森ノオト事務所の小さな本棚)」に、上記書籍を購入する費用に充てます。読書会参加者からのコメント付きで、参加できなかった方にも、広く手に取ってもらえる工夫をしたいと考えています。

昨年取り上げたのは『ケアするまちのデザイン』(山崎亮著、医学書院)、『場づくりの教科書』(長田英史著、芸術新聞社)、『あたらしいお金の教科書』(新井和宏著、山川出版社)の3冊でした。こちらも文庫に入れなくては!

 

選書から落ちた本の中にも、気づきがたくさん。これらは読書会懇親会グループでの小さな読書会で取り上げることもあるかもしれません。

 

 

Information

<2022年度1月のオンライン読書会申し込みフォーム>

2023年1月27日(金)

『最後の講義 完全版 上野千鶴子 これからの時代を生きるあなたへ 安心して弱者になれる社会をつくりたい』(上野千鶴子著、主婦の友社)

第7回14:00-15:30

第8回 20:00-21:30 ※こちら定員に達しました!

https://forms.gle/WiTxEbDY7r6SKoky7

(フォーム内でどちらの回に参加するか選択できます)

申込み各回先着5名まで

担当スタッフ:梅原・比嘉

 

●本は、読んだ方が深い話ができるかとは思いますが、これから読みます!でもOKとします。

●基本顔出し、それぞれに発言をする時間を設けて双方向性を持ってすすめます。

●森ノオトのサポーターは参加無料。サポーター以外の方は参加費500円です。お支払い確認後、申込み完了とし、参加者用ZOOMのリンクをお知らせいたします。

(当日キャンセルの返金対応はありませんのでご了承ください)

この機会に、森ノオトのサポーターになりたいという方も大歓迎です!

 

<森ノオトサポーターのご案内>

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この記事を書いた人
梅原昭子コミュニティデザイン事業部マネージャー/ライター
引き算の編集が好きです。できないこと、やりたくないことが多過ぎて消去法で生きています。徒歩半径2キロ圏内くらいでほぼ満ち足りる暮らしへの憧れと、地球上の面白い所どこでもぶらりと行ける軽さとに憧れます。人間よりも植物や動物など異種から好かれる方が格上と思っている節があります。
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