現在、海洋プラスチックごみによる環境汚染が地球規模で問題になっています。この問題に20年来取り組んできた冒険写真家の豊田直之さんは、県内の小中学校に向けて年間50を超える環境教育の出前授業や、神奈川県の海岸線のビーチクリーン活動、川の環境を伝える「大岡川ニュース」の発行など、精力的な環境啓発活動を行なっています。
豊田さんの活動はユニークそのもの。たとえば「三匹のおっさん プラゴミバスターズ」は、コロナ禍に始めた海岸線のごみ拾い活動で、神奈川県の西端・湯河原町からほぼ毎週歩いてごみを拾い、現在は三浦半島まで210kmを歩き1トン600kgを集めてきたそうです。最終的には神奈川県内の海岸線435.9kmを走破して、集めてきたプラごみのデータをもとに、神奈川県にごみ低減に向けた提案を行っていくことを目標にしているそうです。
家庭でもできる脱プラの活動ならば「レコプラダイエット」。毎週自分の家でどんなプラごみをどれだけの量を出しているのかを計測してきたそうです。
「2020年5月に始めた当初は、私一人で、1週間に700〜800gのプラごみを出してきました。自分が出しているプラごみを分析すると、野菜ジュースや炭酸水のペットボトルやヨーグルトの容器などを減らせることがわかりました。再生可能な紙パック容器に変えたり、ヨーグルトメーカーや炭酸水メーカーを使うことで、日々のプラごみを減らしていきました」と豊田さん。現在のプラごみの量は、35〜53gに減っているそうです。
ほかにも、年間50を超える小学校での出前授業で子どもたちと一緒にプラスチックごみを減らすためのアイデアを探ったり、横浜市の中心部を流れる大岡川をSUPでクリーンアップする活動など、全身全霊で足元の環境問題に向き合い行動している豊田さん。その原点は、水中カメラマンとして海の環境に影響を及ぼしてきた海洋プラスチックごみの現状を目の当たりにしてきたことにあります。
「地球の表面の約7割が海。海がダメになってしまったら、私たち人間は地球上に暮らすことはできなくなってしまうのです。私は、海の生き物の代弁者のつもりで行動しています」と豊田さんは語ります。
森ノオトは2013年のNPO設立以来、青葉区と一緒に「3R夢な暮らし」を提案し続けてきました。調理時に出る野菜くずなどを「生ごみ」にせず、スープのだしにする「ベジブロス」や、野菜の皮や根っこも丸ごとおいしくいただく「3R夢なクッキング講座」は大好評。ほかにも、フードロス座談会や、コロナ禍以降は「3R夢な暮らし講演会」として、家庭でできる資源循環のさまざまなアイデアを考える講座を実施してきました。
今回、同じ横浜の環境NPOとして活動する実践家の豊田さんから、冒険写真家ならではの美しいスライドとともに、海洋プラスチックごみの現状や解決策を学びます。参加費無料で、託児もありますので、ぜひご参加ください。お待ちしています。
3R夢(スリム)な暮らし講演会~プラスチックごみ問題を考える~豊田直之氏講演会開催
●日時:2023年2月17日(金曜日)10時~12時
●会場:青葉区役所4階会議室(定員:50人)
※定員に達し次第締め切ります。
●申込み:住所、氏名(ふりがな)、電話番号を記載し、
・Eメール:ao-shigen@city.yokohama.jp
・またはFAX:045-978-2413(地域振興課資源化推進担当)までご連絡ください。
※保育希望の方は2月10日まで、【お子様の名前、性別、生年月日】をあわせてご連絡ください。
NPO法人海の森・山の森事務局
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