森ノオトの2022年度最大のヒットになったのが、畑道代さんの「スープジャーで作るレシピ」シリーズ。おかゆや甘酒など、カンタンでエコなレシピが大人気でした。
実は私もスープジャーの愛用者。それと同じ構造の真空保温鍋も日々活用しています。朝のうちに調理鍋に材料を入れて火をかけ、煮立ったら火からおろして真空保温用の保温容器に入れておき、家に帰ったら野菜にじっくり火が通ったホカホカのスープができあがっている、という優れものです。火にかける時間が短くて済むので、エネルギーのコストが上がっている今こそ大活躍!なのです。
この真空保温鍋で作る私の定番料理「参鶏湯(サムゲタン)」。鶏肉ともち米、生姜やクコの実などの生薬を入れて煮込む韓国の薬膳料理です。一見、難しそうな料理に思えるのですが、真空保温鍋を使えばびっくりするほどカンタン!キャンプやパーティーなどの映えレシピとして重宝しています。
冬の薬膳と思われがちな参鶏湯、韓国では暑気払いに食べるそうです。夏バテで食欲が落ちる季節に、ぜひ試してみてください。
<材料(4人分)>
・鶏ムネ肉 300gくらい
・生姜 1カケ
・にんにく 2〜3片
・長ネギ 1本
・クコの実、松の実 それぞれ大さじ1
・もち米 1/2カップ
・塩 大さじ1/2
・水 3カップ
<作り方>
このレシピは、普通のスーパーで買える材料だけで作ったので、とてもカンタンです。骨つき肉や丸鶏の中に米を詰めると、本格的な見栄えになりますが、骨を取り外すのが面倒で、私はもっぱら鶏ムネ肉で作っています。
味付けも本当に塩だけで、鶏と野菜の旨みが混ざり合い、さっぱりとしたコクがあります。生姜や中華香辛料の香りで食欲をそそります。わが家の小学生は、生姜の香りが強いと嫌がるので、お子さんが小さい方は、生姜や香辛料を減らしてもよいでしょう。
余談ですが、クリスマスの時期にもこのレシピは活躍します。私はどうもローストチキンをきれいに食べきれないのがパーティー時の小さな悩みでした。参鶏湯にアレンジできることを思い付いてからは、手を汚してまで無理して骨にしゃぶりつかずに、お上品に(笑)外側だけナイフで切って食べて、残しておいた骨まわりの肉はそのままシャトルシェフへ。ネギと生姜、お米と塩があれば、翌朝には参鶏湯風のおかゆができています。保温調理だと骨付近の肉もほぐれやすく、鶏ムネ肉よりも旨みがたっぷりです。お酒で疲れた胃にもやさしいのです。フードロス対策になるというプチエコ技なのが気に入っています。
もちろん、スープジャーでほんのちょっと作るアレンジも可能です。鶏肉、塩、生姜、長ネギ、あまりごはんを鍋で沸かして、スープジャーに移すだけで、すぐにできますよ。
これからの季節の夏バテ対策に、キャンプのお供に。覚えておけば楽ちん&映えレシピ。ぜひお試しください。
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