いつものお散歩が特別な時間になる。季節を楽しむわらべうた講座〜春〜
ポカポカと暖かい日には、わらべうたをおともに、お散歩はいかがでしょうか。わらべうたを知っていれば、子どもと手をつないで歩くだけでもキラキラした時間になりますよ。今回は、お外遊びのわらべうたをたっぷり紹介しますから子どもと一緒に思い切り遊んでくださいね。

わらべうたを身近に

みなさん、前回の冬のわらべうたの動画(記事)はいかがでしたでしょうか。まだ見ていないという方はぜひ一度見て、お子さんと過ごすちょっとした時間に取り入れてみてくださいね。

 

今回は春のわらべうたがテーマです。お部屋の中から「お外に飛び出してあそぼう!」という企画です。記事前半には、お子さんとお出かけするのが楽しくなるようなわらべうたの紹介、そして、後半はわらべうたを子育てに取り入れているママたちの声を載せています。

 

さて、わらべうた遊びというと、お部屋の中で遊ぶ、赤ちゃんをあやすというイメージが強いかもしれませんが、これからご紹介するわらべうたはお外でダイナミックに遊べるものがほとんどです。小さい子はもちろん、少し大きくなったお兄ちゃん、お姉ちゃんも一緒に遊べますよ。

 

 

お外でわらべうたって最高!

今回、私が動画撮影の協力をお願いしたのは、数々のわらべうたのYouTube動画を出している安永知栄さんです。安永さんは25年ほど前から毎週木曜日、茨城県のつくば市中央公園で「つくんこ」という外で遊ぶわらべうたの会を開いています。

 

実は3年ほど前に、たまたまわらべうたの会をネットで検索していて「つくんこ」を見つけました。「外で遊ぶわらべうたの会って一体どういうふうにやるのだろう?どうしても見てみたい!」という思いに突き動かされて、その場で安永さんに連絡を取り、翌日、家から2時間半かけてつくば市中央公園に向かい、「つくんこ」に参加させてもらったのでした。

 

そのときの直感と行動力は正しかったと思います。とにかく外でのわらべうた遊びはおもしろいんです。子どもをおんぶして走ったり、みんなで輪になって回りながら歌ったり、一列に並んで歩いたり。終わる頃には大人たちは息があがっています。体を使って本気で遊ぶってこんなに楽しいんだ〜と感動したのを覚えています。

そして、この時間がすばらしいのは、安永さんが説明をしないのに遊びになっていくところです。みんなはただ安永さんの真似をするだけ。これは子どもたちが遊びながら伝えてきたわらべうただからできる世界かなと思います。できてもできなくても、みんながわらべうたという大きな遊びの渦に楽しく巻き込まれていく感じです。途中、他の場所で遊びだす子どももいましたが、気が向けば戻ってきてまたわらべうたで遊ぶ。そんな自由さもよかったです。大人も子どももみんなが心地よく参加していました。

 

この私が体験した「つくんこ」での外遊びの楽しさ、いつかみなさんにも伝えたいなあと思っていました。そこで今回の動画はぜひ安永さんにお願いしたいと考え、再び安永さんに会いに行ったというわけです。

外で遊ぶことで五感が刺激され、感性が磨かれると安永さん。お日様や雨足の匂いを嗅ぎ、風を感じ、雲の流れを追いかけ……(安永さんのブログより)。安永さんは、公園の中で遊ぶ場所をそのときの遊びや季節によって選ぶ

「わらべうたってスポーツなんです」

これは、安永さんの言葉です。以前、安永さんが、幼稚園生向けに行ったわらべうたの会に参加したパパが「わらべうた、なめてました」(ぜいぜい、はあはあ〜)と息を切らして感想を伝えてくれたそうです。はい、私もそう思います。わらべうたは本気でやるとけっこう疲れます。歌いながら子どもを抱っこして揺らしたり、スキップしたり。わらべうたは運動不足解消にはもってこいなのです。さあ、わらべうたはスポーツです。大人の皆さんはまずは体をほぐしておきましょう。

 

安永さんおすすめのわらべうた。体を使って全力で遊んでください。

 

■どんどんばし わたれ

まずは歩きながらこんなわらべうたをどうぞ!

 

 

 

■なこうか とぼうか

歩いていると段差や階段がありますね。そんなときはこの遊び。

 

 

 

■うまはとしとし

子どもが疲れちゃったらママ、パパがんばっておんぶして、公園中を走り回ってみましょう♪これは歌いながら走るとかなりの運動になります。

 

 

 

■ずくぼんじょ

「ずくぼんじょ」とはつくしのこと。小さな命を見つけて一緒に喜ぶ体験。つくしを見つけたら歌ってみましょう。

 

 

 

■たんぽぽ たんぽぽ

子育て中、たんぽぽの綿毛にはお世話になります。歌ってから綿毛をふーっと飛ばしてもいいし、体を使ったこんな遊びも子どもは大好きです。

 

 

さあ、いかがでしょうか。お散歩に行くのが楽しみになってきませんか?

 

安永さんは外でわらべうたをやる魅力について、ご自身のブログに詳しく書いてくれています。

 

「お外にいるだけで、心がたくさん動きます。心がたくさん動く体験ができるということは、それだけ豊かな人生が送れるということです」

『つくんこ♪うたとも♪わらべうた(わらべうたの会♪つくんこは、毎週公園でやっているのだ)』より

 

 

最後になりますが、現在子育て中、そしてわらべうたを実践中のママたちにわらべうたについて自由に語ってもらいました。今回はわらべうたやってみてよかったことをご紹介します。

 

■歌いながらリズムに合わせて体を動かしたり、遊んだりできるのがいい

 

子どもはわらべうたのリズム、節が大好きですよね。魂に働きかけているとしか思えません(麻)

 

■おもちゃなしでどこでもできるのがいい

 

電車でも病院の待合室などでも静かな声で遊べます。わらべうたをやっている親子を見守る周囲の目の優しい……(麻)

 

■大人である自分の癒やしにもなっている

 

私も一人のときにも歌っています。わらべうた、一生ものです。

 

■同じ歌をずっと歌っていたら子どもの成長が感じられた(げんこつ山のたぬきさんで、最初はできなかったのに、おんぶのポーズやねんねのポーズがリアルできるようになった)

 

なるほど〜と思いました。子どもの成長に合わせて楽しめるってことですね。

 

■洗い物しながら歌ってあやすことができる

 

こういうのは本当に助かりますね。子どもは親の意識が自分にあるとわかるだけで安心して一人で遊べたりしますものね(麻)

 

わらべうた、ちょっと楽しそう!と思っていただけたらうれしいです。お部屋の中でもお外でも、わらべうた、どんどん活用してくださいね。

「季節のわらべうた講座」、次回は、夏のわらべうたです。6〜7月ごろ、またお会いしましょう。「やってみたよ〜」「うちではこんなふうにやってます」など、みなさんのわらべうたにまつわるお話、こちらまで送ってくださいね。

Information

・安永知栄さん、つくんこの情報など

 

つくんこ うたとも わらべうた

https://ameblo.jp/tukunko1999/

 

YouTube動画

 

・「コトノハあそび」

日時:第4火曜日10:00〜12:00ごろ(わらべうたとおしゃべり、月によってはお弁当をみんなで食べることもあります)

インスタグラム に毎月の情報を載せています。(@asa.warabe

 

・季節のわらべうた講座の感想は以下で受け付けています。たくさんのご感想をお待ちしております。

 

森ノオトお問い合わせフォーム: https://morinooto.jp/mori/contact/

コトノハあそびInstagram:@asa.warabe(DMにお送りください)(コトノハあそび以外の子育て支援活動情報も発信しています)

 

・「ひろたりあん通信森ノオト版」でも、季節ごとにわらべうたを紹介します。

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この記事を書いた人
山田麻子ライター
横浜市青葉区在住。中学生女子、小学生男子の母。料理の仕事歴25年以上。管理栄養士。森ノオトでの初めての取材をきっかけに、絵本、詩、素話に出会い、その世界の虜に。以来、絵本と飲み物やお菓子の相性を考えるのが楽しみに。図書ボランティア活動、おはなし会のお菓子作りなどに心ときめく。現在の夢は「語り手」になること。 ブログ:スマイル*ごはんを始めよう
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